概要

《つぎの日の朝の風景》1992年
【特集展】川口起美雄-絵画の錬金術師
2015 年4 月18 日(土) ~ 6月14 日(日)


開館時間 9:30 ~ 17:00
休館日 月曜日(ただし5/4は開館)
観覧料金 一般200(140) 円、高大生100(70) 円
       ※( ) 内は20 名以上の団体料金
       ※中学生以下、毎週土曜日の高校生は無料
       ※各種障がい者手帳をお持ちの方と付添1 名は無料
       ※65 歳以上で、平塚市民の方は無料、市外在住の方は団体料金

主催     平塚市美術館
特別協力 彩鳳堂画廊

開催日数 51日
観覧者数  9,379人

担当    江口恒明(当館学芸員)

詳細

《西の水》2002年
 平塚市美術館では、油彩画家・川口起美雄の初期作品から最新作まで約90 点により、その画業を振り返ります。
 川口起美雄は、1951 年長崎に生まれ、現在、大磯町に在住し、武蔵野美術大学教授をつとめています。1974 年から77 年にかけてオーストリア国立応用美術大学に在籍、ヴォルフガング・フッターに師事し、北方ルネサンスの混合技法を学びました。帰国後、個展を中心に活動し、1985 年文化庁在外研修員としてイタリアに留学、ウフィッツィ美術館にて研修。1987 年、第30 回安井賞展佳作賞を受賞。2002 年には池田20 世紀美術館で回顧展を開催しました。
 川口作品の特徴は、古典技法と幻想的な画面にあります。その透き通った画面は、ブリューゲルやボッシュなど15 世紀のオールドマスターに学んだ、テンペラと油彩の混合による古典技法の徹底した追究に裏打ちされています。また、調和の取れた構図には、宙に浮かぶ船や隕石、水面に見立てられた芝生などが描かれ、時間の流れや現実の空間を転倒させた幻視の風景が広がっています。
 展示では、10cm×10cm 程度の小品「ミニアチュール」を含め、川口作品の全貌を紹介します。フッターらの影響を受けた幻想的表現と、日本ではめずらしい古典技法を自在に操った独自の具象表現をご覧ください。

関連事業

《木星儀のある部屋》2010年
■   アーティストトーク 
   講師:川口起美雄氏
     4 月29 日(水・祝)、5 月30 日(土) 各回14:00 ~ 15:00
     展示室1 ※要観覧券
   参加者数 70、80人

■   ワークショップ「混合技法に挑戦!!」
       5 月2 日(土) 10:00 ~ 16:30
       講師:川口起美雄氏
       対象・人数:中学生~一般・20 名
       場所:アトリエB
   参加者数 15人