概要

ドーム《鷺に睡蓮文三耳花器》 1884 年頃
【企画展】
開館25周年記念 北海道立近代美術館所蔵名品展
華麗なるガラス工芸の世界-ヴェネツィアから現代まで
2016 年4月23日(土) ~6月19日(日)


開館時間 9:30 ~ 17:00(入場は16:30 まで)
休館日     月曜日
観覧料金  一般800(640) 円、高大生500(400) 円、小中学生無料
       ※( ) 内は20 名以上の団体料金
       ※中学生以下、毎週土曜日の高校生は無料
       ※各種障がい者手帳をお持ちの方と付添1 名は無料
       ※65 歳以上で平塚市民の方は無料、市外在住の方は団体割引
         (年齢・住所を確認できるものをご提示ください)

主催         平塚市美術館
特別協力  北海道立近代美術館
協賛         神奈川中央交通株式会社

開催日数  56日
観覧者数  7,436名

担当         江口恒明(当館学芸員)

詳細

ルネ・ラリック《スザンナ》 1925 年(型
 本展では、北海道立近代美術館所蔵ガラス工芸作品の中から、17 世紀ヴェネツィアで制作されたガラス作品をはじめ、19 世紀フランスでのアール・ヌーヴォーを経て、現代のガラス作家による表現まで、近世近代ヨーロッパの作品を中心に、日本人作家の作品も含め、約120 点の名品をご紹介します。
 ガラス制作の発祥は、4 千年前とも5 千年前ともいわれます。正倉院宝物にもみられるように、古くからその透明な輝きと豊かな色彩は、洋の東西を問わず人々を魅了し、建築装飾や生活の器として用いられてきました。とりわけヨーロッパにおいては、15 世紀のヴェネツィアで、それまでとは比較にならない透明度の高いガラスの器が制作されました。ヴェネツィアの技術はドイツやイギリスにも伝わり、ヨーロッパのガラス工芸品は洗練を極め、各地で発展していきます。
 その後、19 世紀後半のフランスで、エミール・ガレが登場し、ガラス造形に全く新しい地平が切り拓かれました。ガレは19 世紀末に流行した芸術運動であるアール・ヌーヴォーを代表する芸術家であり、当時の制作技術の粋を尽くして、自然をモチーフとした曲線的な表現による装飾芸術をつくりあげました。
 これに対し、20 世紀前半には工業化社会の進展を反映して、幾何学的・直線的文様を特徴とするアール・デコ様式の作品があらわれます。時を同じくして、芸術家意識が高まりはじめ、従来の工房制作から個人によるガラス芸術も発展していきます。他方、この時期、日本においても岩田藤七、各務鑛三により芸術としてのガラス作品が制作されました。
 産業から芸術へ、工房から作家による制作へとしだいに変化していったガラス芸術は、現在、造形作品としての要素やガラスの素材そのものへの関心を強めつつ、多様化しています。しかしながら、昔の人々が追い求めた輝きと色彩を失ってはいません。何千年にわたって受け継がれてきた伝統とさまざまな表現をお楽しみください。

関連事業

シュネデル《幾何文花器》 1920 年代
■ 北海道立近代美術館学芸員によるギャラリートーク
日時:4月23日(土) 11:00~11:40
講師:森本陽香氏
場所:展示室2 ※申込不要、要観覧券
参加者数 20名


■ 当館学芸員によるギャラリートーク
日時 2016年5月14日(土)、6月5日(日) 各回14:00-14:40
場所 展示室2  ※申込不要、要観覧券
参加者数 20名、25名


■ ワークショップ「型ガラスでオブジェをつくろう」
日時 2016年5月28日(土)、6月11日(土) 各日14:00‐16:30
講師 大谷佳子氏(ガラス作家)
対象・人数 中学生から一般 20名
場所 アトリエ
参加者数 18名