展覧会リーフレット

地域コレクション展V 平塚市・神奈川大学交流事業
神奈川大学図書館所蔵 パリ・コミューンの諷刺画
-1871年ペンと大砲の市民革命-


2003年2月2日(日)-2003年3月30日(日)
企画展

主催 平塚市美術館
企画 平塚市美術館
協力 神奈川新聞社、NHK横浜放送局
企画協力 神奈川大学図書館

●内容
 パリ・コミューンは内乱や民衆との衝突が続くなか、「3月18日革命」により敗北した政府がヴェルサイユへと一時撤退したことにより樹立され、人々に熱狂的に支持されるようになりました。しかしその後、内外の敵との闘いやパリの市政運営に忙殺された組織は対立や分裂といった混乱状態に陥り、わずか72日間で悲劇的な結末を迎えることになりましたが、史上初の労働者政権としてロシア革命をはじめ、その後の社会主義革命に大きな影響を及ぼしました。
 そんなパリ・コミューン誕生に大きな役割を果たしたのがジャーナリズムでした。19世紀の印刷技術の発展により、多種多様な新聞が発行されたことで、人々はこれまでにない早さで情報を得られるようになり、共感し、運動を起こすようになりました。諷刺画はこのような印刷技術の革新時代を背景に花開き、ドーミエやピロテルなど社会諷刺に優れた画家が、思い切った誇張や古典作品のパロディ、辛らつな似顔絵等で、政治家たちやパリ風俗をリトグラフ(石版画)に、生き生きと描き出しました。受け手にインパクトを与えるため彼らが取った手法は、新しい絵画表現を切り開くものでした。この展覧会では世界的に貴重なコレクションである神奈川大学図書館所蔵のパリ・コミューン関係資料から、コミューン期のリトグラフによる諷刺版画187点を展示し、パリ・コミューンの経過と、そこで大きな役割を果たしたジャーナリズムの様相やパリの都市生活を紹介しました。

●関連事業
○講演会 「パリ・コミューン期の諷刺画」
 日時2003年3月15日(土)
 講師:高橋則雄氏(神奈川大学図書館事務部長)
○作品解説
 時:2003年2月15日(土)、3月1日(土) 14:00−14:30 
 解説:郡司亜也子(平塚市美術館学芸員)
○友の会レクチャー 「私と美術 4」
 日時:2003年3月8日(土)
 解説:福田徳樹(平塚市美術館館長)

展覧会図録 ●展覧会図録
神奈川大学図書館所蔵 パリ・コミューンの諷刺画
-1871年ペンと大砲の市民革命-
○2003年2月 1800円
○25.7cm×18.2cm、148頁
○挨拶
 福田徳樹(平塚市美術館館長)
 吉井蒼生夫(神奈川大学図書館館長)
○テキスト
 「紙礫(かみつぶて)―人はなぜ諷刺するのか―」 高橋則雄
 「パリ・コミューンとメディアの発達」 小池光理
○図版
 185点
○資料等
 作品解説  高橋則雄
 年譜「普仏戦争からパリコミューンの成立と崩壊まで」 小池光理編
 主要作画家・描かれた人物 郡司亜也子編 
 出品作品一覧
 主要参考文献
○制作
 光村印刷株式会社
○発行
 平塚市美術館  

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