展覧会リーフレット 保田龍門・春彦―絵画と彫刻―
2004年10月2日(土)-2004年11月28日(日) 
企画展

主催 平塚市美術館・日本経済新聞社
企画 平塚市美術館
協力 和歌山県立近代美術館


●内容
 平塚市に隣接する大磯町在住の保田春彦(やすだはるひこ:1930〜)は、日本の代表的な現代彫刻家のひとりです。彫刻家、保田龍門(りゅうもん:1891〜1965)の長男として生まれた春彦は、1952年に東京美術学校彫刻科を卒業。同年より57年まで、日本美術院彫塑部に出品を重ねました。1958年から10年間、フランス、イタリアに滞在。オシップ・ザッキンに師事し、パリ青年美術家ビエンナーレ展で受賞するなど国内外で活躍しています。滞欧期に憧憬を込めて巡歴した教会や街のかたちは、単純化され、密度の濃い抽象形態へ昇華しており、鉄、銅などの素材でシャープな造形をめざした作品は、世界に認められた現代彫刻と言えるでしょう。
 春彦の父、龍門は和歌山に生まれ、大正から昭和にかけて活躍した洋画家・彫刻家で、日本近代彫刻の主流というべき萩原碌山(守衛)を嗣ぐ院展彫塑部の作家のひとりです。パリでブールデルやマイヨールに師事し制作された女性像には、きびしい造形探求が感じられます。また初期の油彩作品は、クラシックな表現を基底にしながらも、人物の内面まで追求する意識や力強い筆致が大正期の息吹を感じさせます。
 この展覧会では、西洋の感性と日本人としての感情の相克に苦しみながら、日本にあるべき彫刻の道を真摯に探求した保田龍門、世界を舞台とし、空間に調和した現代彫刻のあるべきすがたを探る保田春彦、それに春彦の制作に影響を与えた、夫人で彫刻家の故シルヴィア・ミニオ=パルウエルロ・保田の作品をあわせた計75点を展示しました。 


●関連事業
○保田春彦氏に聞く
日時 11月13日(土)
お話 保田春彦氏
聞き手 草薙奈津子(平塚市美術館館長)

友の会レクチャー「美術館の使命」
日時 10月24日(日)
講師 草薙奈津子(平塚市美術館館長)
ギャラリートーク
10月23日(土) 11月6日(土)
解説:勝山滋(平塚市美術館学芸員)


展覧会図録 展覧会図録
保田龍門・春彦―絵画と彫刻―
○2004年10月 1400円
○29.7×22.5cm、104頁
○挨拶
 薙奈津子(平塚市美術館館長)
 田亮毅(日本経済新聞社社長)
○テキスト
 「大正期の保田龍門―クラシックを追い求めて―」 勝山滋
○インタビュー
 「保田春彦氏にきく」 保田春彦、草薙奈津子(聞き手)
○図版
 約80点
○資料等
 謝辞
 保田龍門年譜
 保田春彦年譜
 保田龍門・春彦 文献目録
 出品目録
○制作
 印象社
○発行
 平塚市美術館


 
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▲これまでの事業