平塚市自然環境評価書 ~西部丘陵地域の自然~

西部丘陵地域の自然

 平塚市の平野部は市街化が進んでおり、まとまりのある緑は、土屋や吉沢地区などの西部丘陵地域に残されています。
 西部丘陵地域は平塚市の西に位置し、鷹取山山麓から愛宕山にかけての丘陵地と、座禅川や不動川流域一帯を指し、市内でもっとも自然環境が豊かな地域です。
  • 里山
 丘陵地の雑木林は、古くから人に利用されてきました。この林と農地が一体となっている場所を里山と呼びます。里山には多様な生物が生息しています。しかし最近は、雑木林が利用されなくなり、里山特有の生物も減少しています。
  • 水辺
 かつて、谷戸の水田や用水路には、ドジョウやカエルが沢山みられましたが、開発や農地の整備が進み、これらの生物が少なくなっています。河川でも、水際がコンクリートで覆われるにしたがって、生物が減少しています。
  • 生物
 動植物の聖域である原生的な自然環境をもつ地域では、環境保護のための法律が整備されています。しかし、西部丘陵地域のような身近な自然を保護するための法律はほとんどありません。このような場所で生物と共存するには、地域のみなさんの理解と協力が不可欠です。
  • 平塚市内の西部丘陵地域
  • 上空から見た西部丘陵地域の写真

自然環境評価書作成の目的

  • 里山体験の様子を撮った写真
 自然環境評価書は、西部丘陵地域で失われつつある生物の状況を調べ、特に緊急の保全措置が必要な場所や、場所に応じた保全策を検討するための基礎資料とするために作成されました。したがって、地域の中で高い評価を得られなかった地区であっても、それを根拠に無秩序な開発が許されるというものではありません。

調査地域の区分

 地形、土地利用、緑のまとまりを目安に、大きく8つの地区に区分し、大地区としました。さらに、各地区を詳細にみるために29の小地区に細区分しました。この大地区、小地区を単位に、評価を行いました。
  • 調査地域を8つの大地区と29の小地区に区分し、評価を行いました。

自然環境評価に携わった人々

  • 検討会の様子を撮った写真
 自然環境評価書には、評価手法の検討、情報収集、現地調査、評価作業、とりまとめという作業の中で、様々な人びとに携わっていただきました。
 評価手法の検討と実際の評価作業にあたっては、学識者と西部丘陵地域に詳しい市民からなる検討会で協議しながら、精度の高い自然情報に基づく地域の自然に適した評価手法を選定しました。
  • 野外での生物調査の写真
平成16年度の現地調査にあたっては、生物に詳しい市民ボランティアからなる「自然環境調査市民応援団」にご協力をいただきました。
また、平塚市博物館が中心となって行われたタンポポ調査や過去の生物調査の結果も利用させていただきました。
  • 市民・学識者・市役所の三者で協議し、評価しました。

評価の流れ

 西部丘陵地域は、平塚市内でもっとも自然環境豊かで、古くから人と自然が調和してきた地域です。そのことを踏まえ、大きく「自然」と「人とのかかわり」の視点から評価を行いました。
  「自然」の視点から行った評価の結果を「平塚市自然環境評価書(生物編)」に、「人とのかかわり」の視点からの評価の結果及び「自然」「人とのかかわり」の両面から総合的に評価した結果を「平塚市自然環境評価書(総合評価編)」にまとめました。 

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環境保全課

〒254-8686 神奈川県平塚市浅間町9番1号 本館5階
直通電話:0463-21-9764(環境指導担当)/0463-23-9969(環境対策担当)
ファクス番号:0463-21-9603

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