5月定例市長記者会見 平塚競輪場メインスタンドが完成

平成29年5月24日

平塚競輪場メインスタンドが完成
平塚市側の説明

 
落合克宏市長:
 平成27年3月から解体工事を始めまして、平成27年9月に建物の新築工事に着手いたしました平塚競輪場のメインスタンドが、このたび完成の運びとなりました。お手元にお配りいたしました、パンフレットをご覧ください。
 新しいメインスタンドですけれども、「平塚競輪場施設整備方針」に基づきまして、3つの基本方針を踏まえて、建て替えをいたしました。まず1つ目は安心・安全で快適な競輪観戦ができる施設、2つ目が地域に開かれた施設、そして3つ目が来場者数に見合ったコンパクトで環境負荷低減を踏まえた施設としての機能向上などに配慮した建物としまして、半世紀ぶりに生まれ変わりました。
 特長といたしましては、1階には多目的に利用できます、国内の競輪場では最大となる350インチの大型モニターを設置して、室内でも迫力があるレース映像を楽しむことができます。
 また、1階、2階の一般席は冷暖房完備の屋内型で、快適な観戦環境を提供させていただきます。
 3階は特別観覧席で個別にテーブルを設置し、バンクを眺めながら落ち着いて観戦ができます。また、どの席からでもオッズやレース映像を楽しめるようなモニターを配置しました。
 4階は、平塚競輪場では初めてのロイヤル席を設置しました。高級感がある部屋で、食事やフリードリンクのサービスを提供いたしまして、くつろいでレース観戦ができます。
 また、ロイヤル席には在席投票システム、座ったまま投票できるシステムを導入いたしまして、席に着いたままオッズやレース映像を楽しめ、専用のタブレット型端末を使用すればキャッシュレスでの投票が可能となります。
 今回の建て替えでは、地域に開かれた施設を整備方針としておりました。このため、災害時には、周辺住民の方が避難できるような形をとっております。特に津波発生時におきましては、屋外階段を利用して、高さ15メートルの第1コーナー棟3階屋上まで上り、メインスタンド4階の屋内に避難することができます。
 また、大型映像装置があるシアターエリアは、競輪開催日以外に、市民の方にも利用していただけます。
 6月10日に竣工記念式典を行い、6月15日から岸和田競輪場で開催されます高松宮記念杯の場外発売で、オープンをいたします。本場開催は6月19日からF1開催のジャパンカップとなり、多くのお客様をお迎えすることになります。
 私からの説明は以上ですが、この会見の終了後、報道機関の皆さまを対象に施設の内覧会を開催させていただきます。担当者から具体的な説明をさせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。私からは以上です。
 

質疑内容の要旨

 
Q記者:津波が来た時の収容人数は。
A市長:今までも2000人ぐらいが避難できるスペースを確保しておりました。外階段から上って、第1コーナー棟の屋上に避難していただくのは約1000人を想定していますので、全体で3000人です。
 
Q記者:以前あった建物の収容人数などは。
A市長:旧メインスタンドの高さは、16メートル、面積が9114.11平方メートル、収容人数は6600人でした。(新スタンドは)コンセプトの中の一つで、コンパクトなものということで、高さが23メートル、面積11580.36平方メートル、収容人員は6000人です。広さは若干増えましたが、収容人員はコンパクトにしています。
 
Q記者:キッズルームなどの整備は、幅広い層を取り込もうということか。
A市長:そうです。
 
Q記者:ほかにも、どういった特長があるのか。
A市長:ロイヤル席を用意したのと、女性トイレにパウダースペースを設けたこと、メインスタンドは冷暖房管理で快適に来ていただきます。女性やキッズルームは子供たち、親御さんがレースを楽しんでいるときにも遊んでいただけます。
 
Q記者:以前も障がい者シートはあったのか。
A事業課長:ありませんでした。
A市長:車椅子の席を新メインスタンド2階に用意いたしました。これは車椅子のまま入ってきていただき、観戦できるスペースです。
 
Q記者:約39億の事業費のうち、市の負担や補助などは。
A市長:競輪場では施設改修のため、競輪場施設整備基金を積み立てておりました。国からの交付金、社会資本整備交付金が約1億4000万円です。プラス積み立てておりました競輪場施設整備基金から、解体費約7億プラス本体の建設費約39億、全体で総工費約46億円を賄いました。
 
Q記者:積立金は競輪事業からか。
A市長:はい。競輪をやりながら積み立ててきました。
 
Q記者:市の一般財源からは。
A市長:ありません。
 
Q記者:約39億はメインスタンドと第1コーナー棟の合わせた金額か。
A市長:そうです。
 
Q記者:基金は競輪事業の売り上げの中から積み立てたのか。
A市長:そうです。
 
Q記者:今回の改修で、集客や収益の見通しは。
A市長:競輪界全体では、競輪場に来て楽しむ人は増えてはおりません。しかし平塚では、実際に来て臨場感を味わっていただくファン層を増やしていきたいという思いがあります。ですので、先導するような形で競輪場を改修し、魅力アップを図っていこうと思っています。しかしながら、人数は昔のように人が来るわけではありません。電話投票ですとか、いろいろな投票の仕方がありますので、そちらが多くなっていますが、今回の整備により競輪界全体のイメージアップをしていきたいという思いです。目標数の設定はございませんが、以前は6600人でしたが6000人なりましたので、ゆったりと観戦できる環境があるということを、ぜひとも示していきたいと思います。
 
Q記者:来場者数はどのくらいか。
A公営事業部長:平成27年度は年間で15万6925人です。
 
Q記者:1回の開催あたりは。
A公営事業部長:1日あたりに換算すると3203人です
A市長:今年の12月にはケイリングランプリを誘致することができました。来年の5月には日本選手権を誘致できました。平塚はこれまでも競輪界の大きなレースを開催させていただいておりますが、競輪の魅力アップに力を入れてやっていこうという意思表示でもあります。
 
Q記者:先導してグレードアップとは、全国の競輪場で更新を迎えているが、そのトップバッターということか。
A市長:全国で43場ございます。改修がされているところもありますが、平塚では耐震診断を行ったところ、メインスタンドなど、地震による耐震が無いと診断されましたので、計画的に基金を積み立てながら建て替えをして魅力アップを図りました。
 
Q記者:完成はトップバッターではないのか。
A市長:そうではありません。ほかのところでも、いろいろ改修をしているところがあります。
 
Q記者:バックスタンドなど、ほかのエリアの耐震化は。
A市長:耐震診断の対象が、旧メインスタンド、第1コーナースタンド、バックスタンド、第4コーナースタンドの4カ所です。第4コーナーを除いた3施設が耐震補強や改築が必要とされました。施設整備方針を平成22年7月に立てまして、それに沿ってメインスタンドの改修を行いました。耐震診断は平成20年度です。その結果を、平成22年7月に施設整備方針を立てました。それ以前から、基金を積み立ててまいりました。
 
Q記者:入場料、特別観覧席、ロイヤル席の料金は。
A市長:入場料は100円です。特別観覧席が1000円、ロイヤル席が5000円です。
 
Q記者:ロイヤル席は部屋のことか。
A公営事業部長:のちほどご案内させていただきますが、部屋とエリアの部分があり、特別に仕立てたエリアで、部屋もございます。
A市長:席数は32席です。ロイヤル席が16席で、ロイヤル席の個室があり、それを合わせると32席になります。そこでドリンクサービスや予想紙、食事のサービス、専用のタブレットをお貸ししてキャッシュレスで投票できます。
 
Q記者:1000円や5000円の金額は1人あたりか。
A市長:そうです。
 
Q記者:公営ギャンブルに投票してほしいのか、投票しなくても来てほしいのか。
A市長:競輪界全体を公営ギャンブルだけではなく、サイクルスポーツとして、イメージアップを図っていきたい。その延長線に、投票いただける人を増やしていきたいという思いはあります。
 
Q記者:友好都市の伊豆市のバンクではオリンピックを開催するが、平塚のバンクとの連携などはあるか。
A市長:伊豆市のベロドロームでの開催が決まった時に、伊豆市長とも話をしてお互いに練習等を含めて使えるような連携をしていこうと話をしました。
 
Q記者:具体的には。
A市長:まだです。
 
Q記者:練習会場になるということか。
A市長:これから具体的に開催日程等が出てくると思いますが、なり得ることだと思います。リトアニアとも提携をさせていただきました。リトアニアにも優秀な自転車競技の選手がおりますので、リトアニアオリンピック委員会が来た時も見ていただきました。平塚には自転車競技ができる場所があると分かっていただいておりますので、事前キャンプなどで使っていただける可能性はあると思います。
 
Q記者:リトアニア以外の人数など、規模は。
A市長:具体的にはまだです。
 

その他の質問

 
Q記者:神奈川大学の関係者から、どのような説明があったのか。
A市長:5月9日に神奈川大学に伺って、理事長さんから説明を受けました。我々としては、神奈川大学が引き続き、使っていただき関係を築いていきたいと申し上げたところ、理事長さんからは発表はしたけれども、具体的な方向性が決まっていないと説明がありました。もう一つお願いしたのが、平塚市・神奈川大学・市民と交流を続けてきましたので、これを何とかつなげてほしいとお伝えしました。理事長さんからは、移転の話が出ても、神奈川大学との交流など、これまでの関係がなくなる訳ではありません。集約という表現をしていても跡地利用も決まっていないので、これからのスケジュールを含めて、お示しはできないが、はっきりと言われたのは、平塚市との関係は今後もしっかり続けていきたい、学生についても地域の人たちとのつながりを、勉強ですとか子どもたちとのつながりもありますので、より一層強めたいとお話がありました。また、これは大学の存続に向けた動きなので、平塚市にも理解してほしいともありました。学生が減っており、大学の魅力化や都心回帰、大学の運営、これからの在り方については、我々は意見ができませんので、それを理解した上で、より一層、平塚市との関係を続けていきたいと、お互いそういう話をしてきました。
 
Q記者:最悪を想定した準備は。
A市長:まだ具体的には指示をしておりませんが、あの地区をどのようにつなぐことができるかは、考えていかなければいけないと思います。一番良いのは、大学がサテライトなど何らかの形でハード的なものを残して関わってほしいとは伝えましたが、「はいそうですか」と、すぐに回答をいただけるものではありませんでした。
 
Q記者:大学の跡地を自由に売ることは可能なのか。
A市長:確認して、ご回答します。
 
定例市長記者会見における質疑内容を秘書広報課広報担当でとりまとめて掲載しています。

記者発表資料

平塚市
担当 事業課 総務担当 植原
電話 0463-21-3935
 

平塚競輪場メインスタンドが完成

 
 平成27年9月に着工した平塚競輪場(平塚市久領堤5-1)のメインスタンドが完成し、平成29年6月15日の第68回高松宮記念杯競輪(岸和田競輪場)場外発売から利用を開始します。
 本整備事業は「平塚競輪場施設整備方針」に基づき、老朽化したメインスタンドを50年ぶりに建て替えました。メインスタンドの完成により、快適な観戦環境を提供するとともに、災害時には地域住民の一時避難場所としての役割を担います。
 新しいメインスタンドを備えた平塚競輪場に多くのお客さまのご来場をお待ちしております。
 なお、平塚競輪場での本場開催は6月19日からのF1ジャパンカップとなります。
 

メインスタンドの特長

  • 多目的に利用できるシアターエリアでは、350インチの大型モニターで迫力あるレース映像が楽しめます。
  • ゆったりと観戦できる特別観覧席(516席)を用意しました。
  • 新設のロイヤル席(32席)には在席投票システムを導入、上質な空間を演出します。
  • 一般席にも多くのモニターを設置するなど、快適な観戦環境を提供します。
  • キッズルームや子ども用トイレ、授乳室のほか、女性用トイレにパウダースペースを用意しました。
  • エスカレーターやエレベーター、車いす席などバリアフリーに配慮しました。
  • 津波などの災害発生時には一時避難場所として地域住民が上層階に速やかに避難できるようになりました。
 

施設概要

 整備建物 平塚競輪場メインスタンド・第1コーナー棟
 整備期間 平成27年9月~平成29年5月
 延べ床面積 11,580.36平方メートル
 建物構造 鉄骨造り(一部鉄筋コンクリート)5階建て ※第1コーナー棟は3階建て
 収容人数 約6,000人
 メインスタンド 各階概要
   1階:一般席、インフォメーション、キッズルーム
   2階:一般席、車いす席(8席)
   3階:特別観覧席(516席)
   4階:ロイヤル席(32席)
   5階:審判競技関係
事業費  38億6,532万円(本体工事のみ)
 

地元住民内覧会

 日時  平成29年6月4日(日)午前10時~正午
 場所  平塚競輪場メインスタンドおよび第1コーナー棟
 対象者 港地区自治会住民
 

竣工記念式典

 日時  平成29年6月10日(土)午前10時30分~正午
 場所  平塚競輪場メインスタンド1階
 内容  式典、施設内覧
 出席者 平塚市長、市議会議員、競輪関係団体、地元関係招待者等150人