10月定例市長記者会見 平塚市空家バンクの登録物件を募集

平成30年10月24日

平塚市空家バンクの登録物件を募集
平塚市側の説明

落合克宏市長:
 平成30年3月に策定いたしました「平塚市空家等対策計画」に基づき、今年度、「平塚市空家バンク」を設置します。
 「平塚市空家バンク」とは、空家を売りたい・貸したいという方が所有する空家を登録し、不動産事業者団体との連携のもとで、空家を「買いたい・借りたい方」へとつなげることで、不動産を再流通させ、空家の利活用を促進する取組みです。状態が悪い物件などの通常の不動産の流通ルートには乗りにくい物件なども含め、市が空家物件の登録と情報提供を担い、空家物件の不動産取引を促進します。そこで、平成31年3月の本運用に先行して、登録物件の募集をすることといたしました。
 この空家バンクは、不動産取引を介する制度になりますので、今年4月に「空家等対策における連携及び協力に関する協定」を締結させていただきました、公益社団法人 神奈川県宅地建物取引業協会湘南中支部様、公益社団法人 全日本不動産協会神奈川県本部西湘支部様に御協力いただき、連携しながら実施いたします。
 市内にも多くの空家物件が存在しておりますので、今後、これらの所有者の方に広く呼びかけを行いまして、多くの方のニーズをつなぐことができるよう周知してまいりたいと思います。
 私からの説明は以上です。

質疑内容の要旨

Q記者: 市内の空家状況の実態が分かる数字はあるか。
A市長: 平成28年度に行った自治会へのアンケート調査および本市職員による調査によりますと、市内に空家が約1,100件あるという結果が出ています。戸建てベースでの空家率は1.84%になります。また、空家の近隣の方からの情報提供などによりまして、累計で280件程度の空家に対して、空家法に基づいた所有者への指導などを行っていて、280件中170件程度につきましては、適正に管理もしくは解体されているという状況です。
 
Q記者: 指導というのは解体以外にどのようなものか。
Aまちづくり政策部長: 空家の関係でお話がくるのは、(多くは)敷地内の樹木などが隣接する敷地に出ている、公共施設に出ているというもので、それに対して、きちんと敷地内で収めるように対応していただくよう指導しています。また、空家の中に不審者が住まないように適正に施錠等の管理をしていただくという形で指導しています。
 
Q記者: 指導を行っている280件以外の残りの約800件については、どのような状況か。
Aまちづくり政策部長: 800件については、空家という形の推定はできておりますが、実際にどういう形の空家なのかという確認はとれていない、状況を把握できていないところです。ただ、管理空家、つまり管理はしっかりされている空家ということで推定しております。
 
Q記者: つまり残りの約800件はこれから指導をしていくための途中段階という理解でよいか。
Aまちづくり政策部長: はい。
 
Q記者: 市内で特に空家が多い地域は。
Aまちづくり政策部長: 港地区・金田地区・金目地区です。
 
Q記者: これらの地区は高齢化率の高い地区という認識でよいか。
Aまちづくり政策課長: 高齢化率との関連性はあります。詳しい内容については、3月に策定した空家等対策計画の中に地域ごとの状況などをまとめた資料を入れて公表しています。
 
Q記者: 県内の自治体の空家バンクの設置状況は。
Aまちづくり政策部長: 13自治体が設置済みで、本市含め3自治体が今年度開設予定となっています。
 
Q記者: 平塚市の空家率1.84%というのは、他自治体と比較して多い方か、少ない方か。
Aまちづくり政策部長: 大体同じくらいです。
 
Q記者: 空家バンクの募集の時期はいつからか。
Aまちづくり政策部長: 11月1日から登録はお願いしていきます。実際に買いたい方・借りたい方などを含めた運用を開始するのは、3月からということで予定しています。売りたい方・貸したい方にまず登録していただいて、それから買いたい方・借りたい方は3月からの運用ということで考えています。
 
Q記者: ウェブサイト上から登録するようなイメージか。
Aまちづくり政策部長: はい。あと、国土交通省の方で空家の情報を全国版空家・空地バンクというウェブサイトを開設していまして、そこにも登録していただく予定で考えています。
 
Q記者: 空家の所有者は高齢者が多いイメージがある。基本的にウェブサイトで運用していくようだが、それ以外の周知などはどのように行っていくのか。
Aまちづくり政策部長: 周知の方法としては、11月2日金曜日の広報ひらつかに掲載を予定しています。1日からはウェブサイトに掲載する予定です。さらに今空家を管理されている方については、登録を促すような形で直接連絡をとってお願いしていこうと考えています。
 
Q記者: 登録物件の募集はすでに始まっているのか。
Aまちづくり政策部長: いえ。11月1日から予定しております。
 
Q記者: チラシには問い合わせ電話番号なども載っているが、これらの問い合わせに対応するのも11月1日からということか。
Aまちづくり政策部長: はい。
 
Q記者: ウェブサイトで必要情報を打ち込むだけで、空家の登録はできるのか。
Aまちづくり政策部長: 申し込みはウェブサイトでできますが、現地調査をしなければいけないので、市職員と先ほど市長が紹介した2団体(神奈川県宅地建物取引業協会湘南中支部・全日本不動産協会神奈川県本部西湘支部)で調査をした上で、正式な登録に入っていくということになります。
 
Q記者: 現地調査をするということだが、登録されるのは、ある程度市のお墨付きのある物件だという解釈ができるのか。
Aまちづくり政策部長: はい。
 
Q記者: 物件の状況によっては登録から除かれることもあるのか。
Aまちづくり政策部長: 管理不全な状況であれば、そこは買い手・借り手の方にご迷惑をかけるので、登録できないということになると思います。
 
Q記者: 登録からはじかれた物件については、解体などの指導をしていくのか。
Aまちづくり政策部長: 管理空家にしなければいけないので、解体になるのか、しっかり管理できるようなリフォームをしていただくのか、そういう対応をお願いしていきたいと考えています。
 
定例市長記者会見における質疑内容を秘書広報課広報担当でとりまとめて掲載しています。

記者発表資料

平成30年10月24日
平塚市
担当 まちづくり政策課 まちづくり政策担当 谷田部
電話 0463-21-8781

平塚市空家バンクの登録物件を募集

 空家等に関する問題が全国的に課題となる中、本市では平成30年3月に策定した「平塚市空家等対策計画」に基づき、「空家の発生抑制」、「管理不全空家の適正管理」、「空家の利活用促進」を三つの柱として対策を進めています。
 これら施策のうち、「空家の利活用の促進」のための取り組みのひとつとして今年度、「平塚市空家バンク」を設置します。
 「平塚市空家バンク」は、空家を「売りたい・貸したい方」が所有する空家を登録し、不動産事業者団体との連携のもとで、空家を「買いたい・借りたい方」へとつなげることで、不動産の再利用、再流通を促進し、空家の解消のほか、地域の活性化や定住の促進を目指すものです。平成31年3月の本運用開始に先行して、空家を所有する方からの登録物件を11月1日から募集します。
 本運用開始後は、登録された空家の情報を市ウェブサイトで公開し、空家を「買いたい・借りたい方」に随時閲覧していただけます。

空家バンクの仕組み

空き家バンクの仕組みを表した図

登録できる空家

  • 市内に所在する空家(所有者の方は市外在住でも構いません。) 
  • 一戸建て住宅(集合住宅等の賃貸物件は対象外です。)
  • 不動産登記簿等により所有関係が確認できるもの

協力団体

 平成30年4月1日に締結した「空家等対策における連携及び協力に関する協定」に基づき、次の団体と連携しながら実施します。

 公益社団法人 神奈川県宅地建物取引業協会湘南中支部
 公益社団法人 全日本不動産協会神奈川県本部西湘支部