3月定例市長記者会見 勝原小学校通級指導教室を開設

平成31年3月20日

勝原小学校通級指導教室を開設
平塚市側の説明

落合克宏市長:
 「勝原小学校通級指導教室を開設」について、ご説明いたします。平成31年4月に、市内2校目となる通級指導教室を勝原小学校に新たに開設します。通級指導教室とは、通常の学級に在籍している児童が、軽度の障がいによる学習上・生活上の困難さを改善・克服するため、一部特別な指導を受ける教室です。
 現在、平塚市の通級指導教室は崇善小学校1校のみですが、対象となる児童が年々増加し、通級による指導のニーズに十分応えられなくなってきたため、新たに通級指導教室を開設することとし、整備をすすめてきました。勝原小学校への通級対象の児童は、勝原小学校、山下小学校、旭小学校、土屋小学校、吉沢小学校の児童で、この5校以外の小学校の児童は、これまで通り崇善小学校へ通います。新たな通級指導教室の開設により、保護者や児童の移動の距離や時間の軽減につながり、児童が在籍する学校を空ける時間が短くなります。勝原小学校の余裕教室を改修し、指導教室を4つ、待合室、職員室、プレイルームを整備しました。指導教室は防音仕様になっており、すべての部屋にエアコンを設置しています。今後は、崇善小学校通級指導教室との2校で連携しながら指導の充実を図ってまいります。
  なお、3月27日水曜日、午後2時30分から1時間程度、報道機関の皆さまに通級指導教室を取材していただく時間を設けておりますので、ぜひお越しいただければと思います。
 私からの説明は以上です。

質疑内容の要旨

Q記者: 現在、崇善小学校の通級指導教室に通っている児童は何人か。
A子ども教育相談センター長: 現時点では、200人を超え、203人です。出入りもありますので、200人を少し超えるくらいの人数となっています。

Q記者: 勝原小学校の通級指導教室に通うことになる児童の数は何人か。
A子ども教育相談センター長: 2つの教室を設置します。「ことばの教室」が33人、「まなびの教室」は14人となっていますので、合計は47人を見込んでおります。

Q記者: そうすると、来年度、崇善小学校の通級指導教室に通う児童の数は150人くらいになるということか。
A子ども教育相談センター長: 現在の見込みとしましては、崇善小学校は「ことばの教室」が109人、「まなびの教室」は52人、合計161人のスタートを予定しています。

Q記者: 現状は、市内全ての児童が崇善小学校の通級指導教室に通っているということか。
A子ども教育相談センター長: はい。

Q記者: 移動距離を考えると、さらに新しく3カ所目を整備する必要があるようにも思えるが、どうか。
A市長: ニーズがどんどん増えていますので、今後、検討していきます。

Q記者: 子どもに関するニーズの多様化に伴って通級指導教室を新たに設置するにあたり、市長としてどのように感じているか。
A市長: きめ細かな支援を必要とする子どもたちに対する環境ができてきたのではないかと考えています。ここ何年かですごい人数が増えてきています。例えば30年度までは200人を切っているような状況だったのですが、31年度には200人を超えるような子どもに「ことばの教室」「まなびの教室」が必要になっていますので、ニーズに対応できるような環境作りをしていきたい、その先駆けの対応として進めさせていただきました。

Q記者: ニーズが増えてきたことにはどういった背景があるのか。また、ニーズが増えているのは平塚だけのことなのか、それとも全国的な傾向なのか。
A子ども教育相談センター長: 通級によるニーズは全国的に高まっていて、増えています。10年前の2.6倍、いま全国で小・中学校合わせて11万人ほどの児童生徒が通級指導を受けているという状況です。平塚市においても、その傾向については同様です。また、背景については、なかなか分析したものが出ていませんが、これも特別支援教育の一つですので、通級指導教室通わせることへの理解というものが保護者の方にも広がっているのではないかと思います。

Q記者: 崇善小学校と勝原小学校で違いはあるか。
A子ども教育相談センター長: まず建物の大きな違いとして、崇善小学校は通級指導向けの建物が一つあるということです。勝原小学校は余裕教室を改修して、教室を設置しました。教室については、どちらの学校も、個別の指導に適した大きさと、(音・光の)刺激の調整と言葉の確かな伝わり方を調整した防音性・遮光性、そのあたりの配慮をした教室となっています。教室の作りについては、大きな違いはありません。特徴的なところとしましては、観察室を指導室の前に設けまして、保護者や通常の学級の担任の先生が実際に通級指導(の様子)を見て、日常の生活や学校生活に生かしてもらえるよう工夫しています。

Q記者:観察室は崇善小学校にはないのか。
A子ども教育相談センター長: あります。

Q記者: 通う頻度はどれくらいになるのか。
A子ども教育相談センター長: 通級指導はおおむね週1時間、1回です。児童生徒の状態によって回数は違ってきますが、基本的には週1回通級指導教室に通うということになっています。

Q記者: 通う時間帯は通常の学校の放課後ということになるのか。
A教育指導担当部長: 通常の学校のカリキュラムの時間帯の中から、個々に時間帯を設定して、在籍の学校から、その時間帯だけ来るという形です。放課後の時間帯も使います。

Q記者: 放課後の場合もあれば、学校の時間中の場合もあるということか。
A教育指導担当部長: はい。

Q記者: 勝原小学校に設置した理由は。
A子ども教育相談センター長: 学校の選定にあたっては、指導可能な児童数、学校の所在地が市の西部方面であること、公共交通機関による通いやすさ、(対象となる生徒が)進学する中学校区が同じであることなどを考慮して決定しました。市の西部方面とする理由は、平成27年度に当時通級指導を受けていた児童の保護者、全ての小学校に通級指導教室についてのアンケートを行いました。その際に、現状のままではなかなか通いにくいという声や、近くに通級指導教室ができれば通いたいというニーズ、これらの声が一番高いのは市の西部方面ということで、西部方面への設置を検討し、今回、勝原小学校への設置となった次第です。
 
定例市長記者会見における質疑内容を秘書広報課広報担当でとりまとめて掲載しています。

記者発表資料

平塚市教育委員会
担当 子ども教育相談センター 福井
電話 0463-36-6012

勝原小学校通級指導教室を開設

 平成31年4月に、市内2校目となる通級指導教室を、平塚市立勝原小学校に新たに開設します。通級指導教室とは、通常の学級に在籍している児童が、軽度の障がいによる学習上・生活上の困難さを改善・克服するために、一部特別な指導を受ける「通級による指導」を行う教室です。

開設の経緯

 昭和43年度、崇善小学校に通級指導教室「ことばの教室(言語障害と難聴のある児童の指導)」を設置し、平成23年度に通級指導教室「まなびの教室(発達障害等があることにより、集団生活への適応・周囲とのやりとり・感情のコントロールに困難さのある児童の指導)」を開設しました。
 対象となる児童が年々増加し、通級指導教室が1校のみでは、通級による指導のニーズに十分応えられなくなってきたため、市内2校目となる通級指導教室「ことばの教室」・「まなびの教室」を、開設ニーズの高かった市内西部方面にある勝原小学校に設置することとしました。

開設による効果

 通級する児童の多くは、公共交通機関、車等での送迎により教室に通っています。市内西部方面に2校目の通級指導教室が設置されることで、移動の距離や時間において、保護者や児童の負担の軽減につながり、児童が在籍する学校を空ける時間が短くなります。

教室の改修と配置

 勝原小学校の余裕教室(通常の教室4部屋)を通級指導教室に改修、整備しました。うち3部屋を二つに分け、指導教室(4部屋)・待合室・指導教員用職員室に、1部屋をプレイルームとして整備しました。指導教室は防音仕様で観察室があり、子どもの指導の様子をマジックミラー越しに確認できます。すべての部屋にエアコンを設置しました。

通級対象児童

 勝原小学校通級指導教室には、勝原小学校、山下小学校、旭小学校、土屋小学校、吉沢小学校の5校の児童が通うこととしました。指導可能な児童数、学校の所在地、公共の交通機関による通いやすさ、進学する中学校が同じになること等を考慮しています。上記以外の小学校の児童は、これまで通り崇善小学校通級指導教室に通います。
 なお、「ことばの教室」については、言語障害の指導は勝原小学校でも行いますが、難聴の指導は特別な教材や教具が必要になるため、これまでどおり、市内すべての小学校から、崇善小学校に通うことにしました。

通級人数と担当教員配置

 児童数は、「ことばの教室」33名、「まなびの教室」14名が見込まれ、教員は3名配置の予定です。通級指導を行う教員は、勝原小学校配属の教員です。