元職員による個人情報等の持ち出しについて

令和元年8月8日

平塚市
担当 総務部行政総務課
電話 0463-21-9754
 

元職員による個人情報等の持ち出しについて

 
 本市教育委員会社会教育部の元職員A(以下「A」とする。)が、担当部の管理する個人情報を含む電子ファイルを持ち出していたことが判明しました。
 このような事態が生じたことにつきまして、関係の皆様に多大な御迷惑をお掛けし、また、市政に対する市民の皆様の信頼を損ねたことを深くお詫びするとともに、信頼の回復及び再発防止に努めてまいります。
 

事案の概要

(1)発覚
 平成31年4月17日に市民から、「選挙に出ているAから選挙はがきが送られてきた。個人情報が漏れている可能性があるので調べてほしい。」との電話があった。
(2)調査
 電子データ記録を調査した結果、平成30年11月29日と平成30年12月22日(退職日翌日)に個人情報を含むファイルを持ち出した恐れがあることが判明した。そのため、Aへ聞き取り調査を行ったところ、平成30年11月29日については、持ち出しを否定したが、平成30年12月22日については、持ち出しを認めた。
 (別紙「ファイルが持ち出された流れ」を参照)
(3)本市の判断
 Aは、平成30年11月29日の持ち出しは否定しているが、Aがコピーしたファイルに個人情報が含まれていた市民2名(本市職員の家族)に選挙はがきが届いていたことが確認できたため、持ち出し、利用された恐れがある。
 

対象ファイル

(1)平成30年11月29日分(在職中)
 ファイルの数 1,019件
 個人情報のデータの件数 31,429件(個人、団体等の情報を含む延べ件数)
(2)平成30年12月22日分(退職日翌日)
 ファイルの数 16件
 個人情報のデータの件数 248件(延べ件数)
(3)個人情報の内容
 氏名、住所、電話番号、メールアドレス、性別、生年月日、口座情報等
 (ファイルにより含まれていた個人情報は異なる)
 

原因

 Aが通常使用していた庁内ネットワークのパソコンは、USBメモリの接続制限機能が装備されていたが、施設予約受付専用のパソコンは、この機能を装備しておらず、このパソコンを経由してファイルを別のUSBメモリに移すことが可能であったため。さらに、平成30年12月22日については、Aから「退職日の翌日に荷物の整理をしたい」との申し出があったことを受け、執務室への入室を認めたため。
 

対応等

(1)情報セキュリティインシデントとして総務省及び神奈川県へ報告しました。
(2)平塚市個人情報保護条例に抵触する恐れがあると考え、警察に相談させていただいており、対応を検討しています。
 

再発防止策

 個人情報の適正な保護及び管理を徹底するため、パソコンのセキュリティ機能の強化、セキュリティUSBメモリの管理を徹底するとともに、職員研修の実施やチェック体制を強化します。また、退職後の執務室への入室禁止を徹底します。
 

職員の処分

 当時の管理職を厳重に注意するとともに、改めて個人情報等の管理の徹底を指示しました。
 なお、Aは既に退職しているため、地方公務員法に基づく懲戒処分はできません。

落合克宏平塚市長のコメント

  高度な行為規範が求められる市職員が、このような行為をしたことは、市の信用を著しく傷つけることであり、公務員としての自覚が欠如していたと言わざるを得ず、残念でなりません。
 市民、そして関係者の皆様には、御迷惑をおかけしてしまい、本当に申し訳なく、心からお詫び申し上げます。
 今後一層、全職員のコンプライアンス意識の向上、服務規律の確保、個人情報にかかわる職責の重要性の再認識を促すとともに、パソコン等のセキュリティ機能の管理強化を行うなど、再発防止に全力で取り組んでまいります。
 

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