「ひらつか男女共同参画プラン2007」 みとめあい ささえあい 共に生きる 4月スタート

平成19年2月15日

平塚市

担当:男女共同参画推進室 横尾

電話番号:0463-23-1111内線2172

 

「ひらつか男女共同参画プラン2007」
みとめあい ささえあい 共に生きる 4月スタート

 

 「改訂女性プラン 湘南ひらつか男女共同参画プラン」(平成10年策定)が終了時期を迎え、これまでの取り組みや成果を総括し、8年ぶりにプランを策定しました。

 現行プランは総合計画の実施計画として進行管理し、計画どおり進行してきました。庁内では、平成9年度、附属機関等(注1)の女性登用を促進するために指針を策定し、年度を定め目標値を設定したところ、附属機関等の女性割合は、平成10年度22.3%から平成18年度は31.6%に増加しました。また、市職員の女性管理職割合は、平成10年度6%から平成18年度11.7%と、少しずつ増加しています。こうしたことを踏まえて、引き続き、意識を改革しながら取り組みを進めてまいります。

 

計画の位置づけ

  • 男女共同参画社会基本法第14条第3項に規定された市町村男女共同参画計画
  • 平塚市自治基本条例の趣旨を踏まえていると共に平塚市総合計画の個別計画


計画の性格
 湘南ひらつか男女共同参画推進協議会(注2)で協議された結果を反映しました。また、市民意識調査、男女共同参画推進登録団体からの意見募集、市民意見募集などにより集めた市民の意見を尊重し、市民との協働で策定しました。


計画の期間

 平成19年度から平成28年度までの10年間(主な取り組みは3年を目途に見直し)


計画の基本理念
 女性も男性もすべての個人が、互いにその人権を尊重し、喜びも責任も分かち合いつつ、性別にかかわりなく、その個性と能力を十分に発揮できる男女共同参画社会を実現すること。


施策の体系

 男女共同参画社会の実現を目標に4つの基本方針、11の施策、41の主な取組(プラン4ページ、5ページ参照)

  基本方針1 男女共同参画社会に向けた意識改革

  基本方針2 あらゆる分野における男女共同参画の推進

  基本方針3 女性に対するあらゆる暴力の根絶と人権の尊重

  基本方針4 男女共同参画社会の実現に向けた市の積極的な取り組み

 

「ひらつか男女共同参画プラン2007」と現行プランとのちがい

  • 男女共同参画推進室が取り組むプランから全課が取り組むプランへ
  • 教育の重視、事業者との連携
  • 男女共同参画社会の実現にあたり、仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)と少子化に言及
  • 女性が抱える問題から、女性と男性が抱える問題へ
  • 基本的な考え方はプランで、具体的な取組は事業実施計画と事業報告で進行を管理

 

プラン策定の経過(平成17年4月~平成19年1月)

  • 市民意識調査を実施(平成17年5月)
  • 湘南ひらつか男女共同参画推進協議会を7回開催
  • 庁内男女共同参画推進会議を4回開催
  • 男女共同参画推進登録団体から意見聴取(平成17年12月)
  • 市民意見募集を実施(平成18年6月)
  • 市民意見募集結果などを反映し、完成(平成19年1月)

 

(注1)附属機関とは、執行機関がその内部部局のほかに、必要と認めて設置する機関及び行政執行の前提となる調査、調停、審査等を行うために設置される審査会、審議会等の機関をいう。

出典「自治用語辞典」ぎょうせい

(注2)附属機関に準ずる会議で、学識経験者2人、団体からの推薦8人、公募市民6人の計16人からなる

 

※添付資料 「ひらつか男女共同参画プラン2007」冊子及び概要

 

「ひらつか男女共同参画プラン2007」

みとめあい ささえあい 共に生きる 概要

 

3章で構成

  • 計画の基本的な考え方
  • 施策の体系と内容
  • 計画の推進

 

各章の内容

計画の基本的な考え方
 計画の背景、位置づけ、期間、基本理念、社会的性別(ジェンダー)の視点

 

施策の体系と内容
 基本方針1「男女共同参画社会に向けた意識改革」

 男女共同参画社会を実現するのに大きな障害となるのが、人々の意識の中に長い時間かけて形作られてきた性別による固定的な役割分担意識です。国の調査では「夫は仕事、妻は家庭」という従来からの性別による固定的な役割分担意識について、否定する人が肯定する人を上回っていますが、本市の市民意識調査では、肯定する人が否定する人を上回っており、男女共同参画社会に向けた意識改革が必要です。重要な取り組みとして、若い世代の男女平等意識づくりと教育の推進を位置づけることを方針としています。


 施策1 性別による固定的な役割分担意識の改革
 施策2 若い世代の男女平等意識づくりと教育の推進

 

基本方針2 「あらゆる分野における男女共同参画の推進」

 男女が社会の対等な構成員として、自らの意思によって社会のあらゆる分野の活動に参画でき、また、政策・方針決定過程へ対等に参画できることが重要です。ものごとの決定に関して、これまでの習慣として男性中心で決定されることが多いと考えられます。こうした格差を是正するために、また、施策の対象や施策の受け手の半数は女性であることからも、女性の参画を拡大していくことが必要となります。   

 本市においても、あらゆる分野における男女共同参画を実現するために、政策・方針決定過程への女性の登用を促進するほか、男女が共に職業生活と地域・家庭生活の両立ができるよう環境を整えます。また、重要な取り組みとして、事業者に対しても情報提供などを通して働きかけていくことを方針としています。

 施策3 政策・方針決定過程への女性登用推進

 施策4 男女の職業生活と地域・家庭生活との両立支援

 施策5 男女共同参画社会の実現に向けた事業所における取り組みの促進

 施策6 地域団体との協働

 

基本方針3「女性に対するあらゆる暴力の根絶と人権の尊重」

 DV防止法の制定など、女性に対する暴力の防止・人権尊重に向けた取り組みが進んでいます。しかし、近年、DVやセクシュアル・ハラスメントだけでなく、ストーカー、未成年の女子が対象となる買春行為、メディアによる性差別表現も問題となっています。この計画では、女性に対するあらゆる暴力をなくし、女性も男性もお互いを尊重しあい、いきいきとした生活を送れる社会・環境づくりを進めます。また、女性の人権と性の視点から妊娠、出産などについて理解を含め、自分やパートナーの身体や健康を大切にする環境づくりを進めることを方針としています。

 施策7 女性の人権が尊重される環境づくり

 施策8 女性に対するあらゆる暴力をなくす社会・環境づくり

 

基本方針4「男女共同参画社会の実現に向けた市の積極的な取り組み」

 市民意識調査では、女性の進出を進めるためには、「企業」や「国・県・市」が女性職員の採用・登用・教育訓練の目標や計画が必要である、とする意見が多く見られました。そのため、男女共同参画のモデルとなるよう本市における率先行動を進めていくことを方針としています。

施策9 男女共同参画社会の実現に向けた市役所における率先行動の推進

施策10 国・県・関係機関との連携

施策11 男女共同参画推進協議会の運営

 

計画の推進

 この計画に示した取り組みを全庁的に進めるために、庁内の核となる組織である庁内男女共同参画推進会議の活動を充実します。また市は、男女共同参画推進協議会、男女共同参画推進登録団体、市内事業者との情報交換の場を通して、関係機関との連携体制を構築して計画を進めます。
 本市の男女共同参画に関する取り組み・事業を具体的かつ明らかにするため、事業実施計画と実績報告をまとめ、全庁的に進めます。

 

資料編

  1. 男女共同参画を取り巻く現状
  2. 市民意識調査結果概要
  3. 用語解説
  4. 策定経過
  5. 湘南ひらつか男女共同参画推進協議会設置要綱
  6. 湘南ひらつか男女共同参画推進協議会委員名簿
  7. 男女共同参画のあゆみ
  8. 法、条例、宣言関係