ミショー式自転車を常設展示

平成19年3月28日

平塚市

担当 博物館学芸担当 浜野

電話 0463-33-5111

 

ミショー式自転車を常設展示

 

日時  通年 午前9時~午後5時 (毎週月曜日休館)

 

場所  平塚市博物館(平塚市浅間町12-41) 1階常設展示室「相模の家」付近

 

事業内容

 日本に自転車が輸入された極めて初期のミショー式自転車を常設展示します。

 ミショー式自転車は、1863年にフランス人のピエール・ミショーが考案した、世界最初の量産自転車です。自転車が初めて日本に渡来したのは慶応年間(1865~1868)といわれており、それがミショー式であったといわれています。展示したミショー式自転車は、明治2年(1869)にアメリカから購入されたといわれています。

 自転車は、平塚市明石町で自転車業を営んでいた故・平田忠心氏(1898~1988)が所有し、長らく交通博物館(東京都千代田区)に常設展示されていました。昨年、同館の閉館にともない、ご遺族から当館へ寄贈されました。平田忠心氏は自転車競技の選手として活躍し、平塚競輪場の開設など本市の交通文化の発展に尽力された方です。この稀少な自転車を常設展示し、全国の自転車ファンにご覧いただくとともに、今後は平田氏の業績も紹介する予定です。

 なお、自転車の歴史に関する資料を収集している自転車文化センター(東京都千代田区)によると、ミショー式自転車の保有台数は国内で10台程度と思われ、間違いなく稀少な資料であるそうです。(自転車文化センターに2台、埼玉県へ移設した旧交通博物館に1台、愛知県の明治村に1台、京都府日本歴史資料館に1台、個人蔵1台が把握されています。他に大阪府堺市の自転車博物館に可能性あるが休館中につき未確認)。県内で所有している施設や個人は確認されていません。

 

その他 入館無料、見学自由。

 

資料
 ミショー式自転車について(展示説明文より)

 1863年、ピエール・ミショー(フランス)が考案したミショー式の自転車です。

 車輪に直接ペダル・クランクを取り付け、前輪を駆動します。

 この自転車は発明後、ミショーによって月間400台もが量産されたと伝えられ、ベロシペードの名前で親しまれました。イギリスに渡ったこの自転車は、ボーンシェーカー(骨ゆすぶり)の愛称で呼ばれ、アメリカでもP・ラルマンによって特許が取られ量産され、1880年代まで世界に広まりました。

  • 常設展示されるミショー式自転車の写真