平塚市博物館初の撮影に成功!「内合」の金星を捉えました

平成19年8月16日

平塚市
担当 博物館学芸担当 鳫
電話 0463-33-5111

平塚市博物館初の撮影に成功!「内合」の金星を捉えました

 
 博物館の太陽望遠鏡で、内合を迎えた金星の姿を撮影するのに成功しました。
内合の金星は地球と太陽の間に入り込むため、太陽に近く、望遠鏡を向けることは危険を伴うため、このような試みはあまり例がありません。平塚市博物館としても、開館以来はじめて撮影に成功しました。同様の撮影の成功は全国でも珍しいケースです。
 太陽望遠鏡は、2年前に天文の展示で制作しました。太陽を長時間にわたって捉える高い精度の機能を活用し、天文担当の鳫学芸員が特別な遮光フードを製作して太陽をはずし、金星に的を絞ったことで撮影できました。

 平成19年8月16日午前10時30分、口径9cm屈折望遠鏡にデジタルカメラを取り付けて撮影。青空の中に浮かぶ、白く、細い三日月のように見えているのが金星です。

内合

 地球と金星が584日に一度起こす現象。太陽と地球の間に金星が入り込みます。
 太陽-金星-地球が完全に直線状に並ぶと、金星の太陽面通過現象が起こります。
 金星は太陽系の第2惑星で地球のすぐ内側をまわる内惑星。地球から見ると、太陽からあまり離れず、夕方と明け方にしか見ることができません。それぞれ「宵の明星」、「明けの明星」と呼ばれています。

 

  • 内合を迎えた金星の写真