9月定例市長記者会見・ひらつかの未来ここにあり!第2次都市マスタープラン(素案)の取りまとめに伴うパブリックコメントの実施について~ 皆様のご意見をお寄せください ~

平成19年9月28日

平塚市側の説明

 
大蔵律子市長:
 
 第2次都市マスタープランの取りまとめに伴うパブリックコメントの実施についてご説明申し上げます。平塚市と市民が共有し、協働で都市づくりを進めるための指針となります「第2次平塚市都市マスタープラン」のうち、地域別を除きます「全体構想」、「分野別の方針」の素案がまとまりましたので、パブリックコメントを実施いたします。
 
 都市マスタープランは平成10年3月に策定しておりますが、上位計画であります「平塚市総合計画」を本年6月に策定いたしましたことから、この平塚市総合計画に即した新たな都市づくりの指針が必要であること。前の策定から約10年が経過し、時代背景や社会環境の変化に対応するため、都市マスタープランの改定を行うべく作業を進めてきているところでございます。
 
 素案は、10月1日から10月31日までパブリックコメントを実施いたしまして、市民の皆様からのご意見を募集いたします。今回の都市マスタープランの素案は、公募市民等に参加いただいた都市マスタープラン検討会議や庁内の策定委員会の検討を経て取りまとめられたものでございます。
 
 今回パブリックコメントをいただきながら、地域別の方針づくりを進めるとともに、市民のご意見等を全体構想に反映してまいりたいと思います。
 
 現段階では成案化の時期は、遅くとも来年の夏ごろまでを目途としているところです。また、地域別の方針の検討にあたりましては、地域別懇談会の実施を予定しておりまして、市内を大きく7地域に分けてそれぞれの地域ごとに3回程度の検討や意見交換の場を設定しようとしております。以上が、都市マスタープラン素案の取りまとめに伴うパブリックコメントの実施についてのご説明でございます。
 

質疑内容の要旨

 
Q記者:(この素案では)具体性に欠けるのではないか。あまりにも抽象的で理念しか述べていない。これでは普通の人だったらパブリックコメントを出せないのではないか?
A都市政策部長:はい。実はこちらの方にいわゆる概要版ということでお示しをさせていただいておりますけれども、大きくは6章立ての構成を想定しているわけでございます。現在、今後パブリックコメント等を行いながら、なおかつ地域別懇談会において地域ごとの方針をとりまとめていきたいというふうに考えております。そういう方針を踏まえた中で、全体構想にフィードバックをしながらというような手順を考えているものですから、さらに踏み込んだ考え方として最終的には取りまとめをさせていただく予定では考えております。
 
Q記者:具体的な話は地域別懇談会で出てくるということか?
A都市政策部長:ちょっと言葉が足りなくて申し訳ございません。都市マスタープランご存知のように、基本的なその方向を定めさせていただくということが大きな目的でございます。それで、個々に施策あるいは事業ということになりますと、この都市マスタープランに位置づけられた内容を基に、さらに詳細な計画等をつくっていく、具体化を進めるというような手順になっていくわけでございます。そういう意味におきましては、今ご指摘いただきますように、ある意味でイメージ的な内容じゃないかというような点があろうかというふうに思います。

Q記者:具体的なものは地域別懇談会でも出てこないということか?これくらいの資料ではパブリックコメントは出てこないのではないか?
A都市政策部長:実は、地域別のパブリックコメント等をいただいたりするときの説明の材料として概要版は使わせていただきます。しかし、合わせて本編もご覧いただけるように準備や何かをさせていただく予定でおりますが。

Q記者:この素案には合併の話などは出てこないが、それはどうなっているのか?
A市長:都市マスタープランは、都市計画上の「まちをどうするか…」とハード的なまちの土地利用だとか、どういう地域をどんなものを配置してやっていこうかということでございますので、全体に係わる合併とかというのは、むしろこちらではなくて総合計画の範疇(はんちゅう)だというふうに考えております。

Q記者:これは総合計画と関係ないということか?
A市長:いいえ、総合計画のうちの土地利用計画等を構想でうたってございますが、それを受けて土地利用およびまちがどうあるべきかという都市計画に係わる、どちらかと言うとハードに偏りがどちらかというと大きい方の計画というのが都市マスタープランというふうに位置づけております。

Q記者:ハード面の具体的なもの(計画)を出さなければ論議、パブリックコメントのしようがないのではないか?具体的なハード計画は出ているのか?
A都市政策部長:本編の方には概ね踏み込んだ表現でかなり書いてありますけれども。

Q記者:具体的にはどこに書いてあるのか?代表的な計画はあるのか?具体的にわかりやすくしないとパブリックコメントなど出てこないのではないか?
A都市政策部長:はい、恐れ入ります。先ほどお話し申し上げましたように、確かにこの中でその地域をどういうふうにするかという点については議論がしにくい部分があろうというふうには思います。ただ、実際問題、地域についてどういうふうにしたいという点については、その地域の方々が一番大きな意味でお持ちになっていらっしゃるのだろうという点を認識しております。したがいまして、地域別懇談会でこのイメージを捉えながら、なおかつ地域別懇談会での考え方を取りまとめ、相対的にフィードバックしながら取りまとめていきたいというふうに考えているわけなんですが。

Q記者:地域の人たちはもっと市が具体的に(計画案を)出してもらわないと意見の出しようがないと思うが。このような抽象的なもので1カ月間パブリックコメントを求めても「パブリックコメントを求めた」というアリバイ証明にしかならないのではないか?
A都市政策部長:そうですか。申し訳ございません。パブリックコメントと地域別懇談会2本立てで進めてまいります。それで、パブリックコメントそのものについては、今の構想に対するご意見を広く一般の市民の方々から頂だいするものなのですが、7地域に分けた地域別懇談会におきましては、3回の検討会いわゆる意見交換をやらせていただく予定でおります。そうした中で、今ご指摘いただきましたように踏み込んだ議論というものが出てくるのだろうということで期待をさせていただいてますが。

Q記者:市長は就任以来、「いどばた会議」や「学びトーク」で各地域を回っているはずだが、今あらためてパブリックコメントや地域懇談会を行う必要があるのか?
A市長:これまで、具体的に都市マス(タープラン)とか都市計画とかいうことで、具体のテーマで十分に意見を聞けたかというと、そうはできていないというふうに思いますので、今回は必要だと思っています。ただ、ご指摘いただいたように同じような思いを私もずっと思って見てきています。都市マスタープランというのは市民に非常に馴染みにくいと、総合計画も構想だけを言っているときにはなかなか議論が噛み合わなくて、基本計画という具体のところにある程度踏み込んでいったときに、みなさんが注目をしたように都市マスタープランも基本構想というのと同じようなファジーなイメージを語り合うという場ですので、具体的にパブコメ(パブリックコメント)が出てくるのだろうか、意見はどうだろうかというような、おっしゃる通りの不安を持っています。前回の10年度のときも、まさにその通りだったと思います。地域別説明会も人がそんなに多いとは限らないのですが、しかし、将来を見据えた平塚市のまちづくりがこういう方向性とイメージでいく中で「自分たちの地域はどうなのか」ということを見てもらうんだ、とスライドを使ったりして具体の地域のことになると自分の足元のことのわけですので、線引き見直しのものが出てきたり将来も「公園がもっとほしい」とか、そういう具体的な話しで噛み合っていくことになりますが、やっぱり避けて通るわけにはいきませんので、全体構想を示した中で具体的な地域のことをご意見をいただき考えていただこうという、そういう性格で進めてまいりたいと思っています。

Q記者:土地利用の点で、建物の高さ制限(を定めたもの)などは市として持っているのか?
A市長:はい。それのもとになるのがこの都市マスタープランのわけでございまして、今「高度地区指定」をしようということが、一方では具体的に進んでおります。したがいまして平塚の全市域をいろいろなかたちで用途別に高度指定の話しが一方で進んでいます。それの前段になるのが実を言いますと、この基本になるマスタープランなわけで、連動して具体的なものは今そちらでやっているところです。

Q記者:具体的に(計画を)出してもらわないとたたき台にならないのではないか?
A市長:都市マス(タープラン)のときにそういうお話しが出てきたとすれば、今高度指定地域について具体的に話を進めている中では、「この地域はこういう高さということを想定しております」ということは話すことになると思います。ファジーな全体のイメージをつくるのと具体なものが、どちらかというとほぼ平行して進んでいるのですが、そうではないと今前段でおっしゃったように、これだけが先行していっても分かりにくいものですから、これの基となっている「都市づくり条例」や「高度の指定」やということが具体のものとして並行的にやっているというのが、今全体の動きでございます。

Q記者:JRは「新幹線の新駅をつくらない」としているが、ツインシティーはどうなっているのか?
A市長:ツインシティーと新幹線新駅の関係というのは、どちらが先かというのがあるのかもしれませんが、元々はおっしゃったように、新幹線駅を誘致するためには「乗り降り客が増えるようなまちおこしが必要だ」ということがあって、ツインシティーという発想が出てきたと思います。しかし、時間が経過する中で「新幹線駅が来なければまちもつくれないか」と言うとそうではなくて、そうではない別の立場からも「平塚にとってはツインシティーというまちおこしが必要だ」という考え方を、これは地元、地権者も共有をしているところです。ですから、一方ではまたツインシティーが出来て人口が増えるということは新幹線駅を早期に誘致する原動力ともなるという意味で、両方不可分の問題だというふうに捉えています。

Q記者:新幹線の新駅を誘致する方向は間違いないのか?
A市長:新駅の誘致は「神奈川県(東海道新幹線新駅設置促進)期成同盟会」で決定をしていることでございますので、その方向で仮に何年先になろうとも進めていこうという意思決定がされています。
 

記者発表資料

平塚市
担当 都市政策部 都市政策課 都市計画担当
電話 0463-23-1111 内線2428

ひらつかの未来ここにあり!
第2次都市マスタープラン(素案)の取りまとめに伴う
パブリックコメントの実施について
~皆様のご意見をお寄せください~

 
 平塚市と市民が共有し、協働で都市づくりを進めるための指針となる「第2次平塚市都市マスタープラン」の素案のとりまとめに伴い、パブリックコメントを実施します。
 都市マスタープランは、平成10年3月に策定しておりますが、上位計画であります平塚市総合計画を本年6月に策定いたしましたところから
  1. この平塚市総合計画に即した新たな都市づくりの指針が必要であること
  2. 策定から約10年が経過し、時代背景や社会環境の変化に対応するため
 都市マスタープランの改定を行うべく作業を進めているところです。
 今回は、「全体構想」及び「分野別の方針」について素案としてとりまとめたもので、今後地域別の方針を検討する予定です。
 素案は、10月1日から市民に公表をし、10月31日までパブリックコメントを実施しまして、市民の皆様からのご意見を募集します。
 

市民意見の募集

 市民への公表  平成19年10月1日(月)

 意見募集期間  平成19年10月1日(月)~平成19年10月31日(水)

 素案の閲覧
  • 市役所1階市政情報コーナー、4階都市政策課、公民館などの公共施設
  • 平塚市ホームページにも素案を掲載
 
 応募方法  郵送、ファクス、電子メールで都市政策課へ(「市長への手紙」の利用も可)