12月定例市長記者会見:平塚市内の犯罪発生件数は前年比16%減少 広がりを見せる「安心・安全の取り組み」

平成19年12月21日

平塚市側の説明

大蔵律子市長:

 広がりを見せる「安心・安全の取り組み」についてご説明を申し上げます。
 平塚では、警察や行政、市民団体などが連携して防犯活動に取り組んでおります。児童の見守りや、近隣世帯への声かけといった地域ぐるみの運動も広がりを見せ、犯罪抑止に向けた"地域の目"が増しております。こうした小さな取り組みの蓄積が功を奏して、市内の犯罪発生件数は減少傾向を維持しております。
 
 まず、犯罪の発生状況でございますが、平塚警察署が犯罪発生件数の抑制に向けて定めた今年の目標値は、前年比10%の減ということでした。しかし、お手元の表にお示ししましたとおり、11月末現在の比較で見ますと今年の発生件数は3,801件、昨年の4526件より725件減少し、その減少比率は16%となりました。この状態で推移してまいりますと、今年は年間目標値を大幅に下回る見通しでございます。
 表にお示ししてありますように、窃盗犯のうち1番多いのは依然として自転車盗で、次にオートバイ盗、車上ねらいというふうに続いております。
 
 次に、犯罪防止のために平塚市として何を取り組んできたかということでございますが、そのひとつは「ひらつか安心・安全メール」の発信でございます。今年9月から始めた緊急情報発信サービスでございますが、その登録者が12月15日に1000人を突破し、12月19日には1398人に達しました。被害の拡大防止や犯罪の未然防止のために登録者を拡大するとともに、今後、配信内容の充実を図ってまいりたいと思います。
 12月現在の配信内容は、防犯情報や火災情報等でございました。
 
 市が取り組んでいるものの2つ目でございますが、市管理分のうち、30%の防犯街路灯の照度アップを図ったことでございます。
 防犯街路灯の20W蛍光灯を80W水銀灯に切り替えて、犯罪の抑止効果を狙った施策でございますが、平成17年度に開始をいたしました。これまでの3年間で、市が管理しております防犯街路灯の約30%、1890灯を交換いたしました。
 
 その他の取り組みでございます。
 まず、本日でございますが、本日12月21日、平塚警察署が主催をして年末の繁華街パトロールを実施いたします。みなさまには既に(12月18日)チラシをお配りさせていただいたと思いますが、警戒地区は平塚駅周辺でございまして、これをパトロールしようということで、平塚警察署、平塚市防犯協会、平塚市安心安全まちづくり協議会や平塚市など約70名がパトロールに参加いたします。わたくしも警察署長とご一緒させていただくこととしております。このように年末の繁華街パトロールをやっている。警察の主催でございますが、平塚市も協力参加しているという取り組みでございます。
 
 それから、これからの取り組みでございますが、新年に向けまして「犯罪のない安心・安全まちづくりシンポジム」を始めて開催する予定でございます。このことにつきましては、近くなりましたらまたチラシ等でご案内をさせていただきたいと思います。
 
 そして最後に、何よりも大切な取り組みは、年間を通じて地域防犯活動を活発化させることだと思っております。平塚市内の各防犯協会支部、26支部ございますが、それぞれの地域の実情に応じた活動をすでに展開しております。子供を犯罪から守るための「見守り隊」のほかに、空き巣、ひったくりなどの未然防止に向けた自治会、防犯協会、老人会等の連携によりますパトロールも強化されつつあります。個々の活動は地味ではございますけれども、犯罪発生件数の減少を目指す上で最も効果的な防犯活動であると認識し、これからも、これらの活動の拡大・充実を図ってまいりたいと思っております。
 
 そのことをもって、さらに平塚の安心・安全の取り組みを広げ、犯罪の発生件数の減少を目指してまいりたいと考えております。以上がわたくしからのご説明でございます。
 
 
 記者からの質疑はありませんでした。
 
 
 

※定例市長記者会見における質疑内容を広報課広報担当でとりまとめて掲載しています。
 

記者発表資料

平塚市
担当 市民安全課 生活安全担当
電話 0463-23-1111 内線2254

平塚市内の犯罪発生件数は前年比16%減少
広がりを見せる 安心・安全の取り組み

 
 警察や行政、市民団体などが連携して日々取り組んでいる防犯活動。小さな取り組みの蓄積が奏効し、市内の犯罪発生件数は減少傾向を維持しています。
 警察による治安維持活動に加え、市や学校などで展開している防犯活動も活発化。児童の見守りや、近隣世帯との声かけといった地域ぐるみの運動も浸透し、犯罪抑止に向けた"地域の目"が光を増しています。
 

犯罪発生状況が減少傾向を維持

 平塚警察署が犯罪発生件数の抑制に向けて定めた今年の目標値は、前年比10%減。今年11月末現在の発生件数は3,801件(16%減)で、この状態で推移すると年間目標値を大幅に下回る見通しです。
 平成17年      :5,063件
 平成18年      :4,833件
 平成19年(11月末) :3,801件
 
犯罪発生件数
 内訳 18年11月末 19年11月末 前年比 増減率(%)
刑法犯発生総数 4,526 3,801 減725

減16.0

 窃盗犯 3,522 2,767 減755
  空き巣 204 148 減56
自動車盗 116 99 減17
オートバイ盗 259 307 48
自転車盗 1,066 865 減201
ひったくり 56 42 減14
車上ねらい 408 233 減175

「ひらつか安心・安全メール」の登録者が1,000人を突破

 今年9月から始めた緊急情報配信サービスの登録者が、12月15日に1,000人を突破し、19日には1,398人に到達。被害拡大や犯罪の未然防止に対する意識の高まりを受け、今後、配信内容の充実を図ります。
 配信内容(12月現在)
 防犯情報(空き巣、ひったくり、振り込め詐欺、不審者など)
 火災情報(火災の発生・鎮火)
 迷子・行方不明者情報 など4項目
 

市管理分の防犯街路灯の約30%の割合を照度アップ

 防犯街路灯の20W蛍光灯を80W水銀灯に切り替え、犯罪抑止効果の向上を狙う施策。平成17年度の開始以降、これまでの3年間で市管理分の防犯街路灯の約30%にあたる1,890灯を交換(一部予定)しました。
 

「犯罪のない安心・安全まちづくりシンポジム」を初開催

 市民が安心して暮らせる犯罪に強いまちを実現するため、市や警察、自治会等がさらに連携を深めるためのシンポジウムを開催します。今後の防犯活動の活性化や防犯意識の向上に役立てるのが狙い。(申し込み制)
 
 日時  平成20年2月16日(土)午後2:00~4:30
 会場  平塚市中央公民館 大ホール
 
 基調講演
  「犯罪に強いまちづくりについて」
  講師  日本女子大学人間社会学部教授 清永賢二 氏
 
 パネルディスカッション
  「安心して暮らせるまち・ひらつかを目指して」
  コーディネーター  清永賢二 氏
  パネリスト  平塚警察署長、市防犯協会会長、横内連合自治会長など
  

地域防犯活動が活発化

  平塚市内の各防犯協会支部(26支部)は、それぞれの地域の実情に応じた活動を展開しています。子供を犯罪から守るための「見守り隊」のほか、空き巣・ひったくりなどの未然防止に向けた自治会、防犯協会、老人会等の連携によるパトロールも強化されています。個々の活動は地味でも、犯罪発生件数の減少を目指す上で最も効果的な防犯活動として、拡大・充実を図っていきます。
  • 防犯パトロールの写真