副市長臨時記者会見・バス乗り場配置を40年ぶりにリニューアル 平塚駅北口駅前広場バリアフリー化事業「基本計画」が決定

平成20年4月24日

 

平塚市側の説明

 
鍵和田政美副市長:
 
 おはようございます。昨日、市長が急遽入院をいたしまして、記者の皆様方には何かとご迷惑、またご心配をいただきましてありがとうございました。
本日の記者会見は臨時記者会見ということで、わたくしが市長に代わりまして務めさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
 
【大蔵市長の病状】
 
 なお、市長の状況でありますが、昨日の朝、めまいと吐き気をもよおしたことから午前中の公務の後、(平塚)市民病院にて医師の診断を受けました。頭を動かした際にめまいを感じる以外は、他に異常はなく、良性発作性頭位めまい症と診断されました。
 
 先ほど病院の方に確認いたしましたところ、症状は落ち着いてきているということでございます。ただ、今朝も多少のめまいを感じたこともありまして、もう一日入院を続けることとし、25日金曜日に退院する予定ということでございます。よろしくお願いいたします。
 
【リサイクルプラザの復旧状況】
 
 案件の前に、リサイクルプラザの復旧状況について多少まとまりましたので、説明をさせていただきたいと思います。
 
 昨年の11月23日に発生いたしました火災で甚大な被害が発生したわけですけれども、リサイクルプラザは5月中にも完全復旧できる見通しとなりました。2月の下旬から、出来るところから順次、稼動を再開したビン・缶・ペットボトルの処理ラインに続きまして、プラクルのAホッパが今月の15日から再稼動しております。残りのBホッパと工場施設につきましては、一日も早い復旧を目指して外壁や消火設備などの工事を進めているところであります。
 
 この間、約半年間におよぶ復旧作業では、二重構造式のホッパや大型泡消火器の整備費などで8億5000万円に上る予算を投じる結果となり、本市の施設火災による被害としては過去にない大規模なものとなってしまいました。今後は、最大限の保険適用を視野に入れて支出額を補填していきたいというふうに考えております。
 
 なお、今回の出火原因は、発火性異物が混入した可能性が高いと判断しております。再発防止に向けまして、行政側といたしましては収集時のチェック体制を強化するとともに、施設火災の早期発見と被害を最小にとどめる対策を講じていますが、市民のみなさんにも再度、分別徹底のお願いをする必要があるということで、現在も市職員が市内の各地区に出向いてごみの分別の徹底と合わせまして減量化について説明をしておりますが、特に発火性廃棄物につきましては絶対に混ぜて搬出しないように、あらためてお願いをしているところであります。以上でございます。
 
【平塚駅北口駅前広場バリアフリー化事業「基本計画」が決定】
 
 では、次の案件1「平塚駅北口駅前広場バリアフリー化整備事業」について、ご説明いたします。お手元に資料がございますけれども、「バス乗り場配置を40年ぶりにリニューアル」ということで、これに関連します平塚駅北口駅前広場バリアフリー化事業「基本計画」が決定いたしましたので、ご説明申し上げます。
 
 JR平塚駅北口の駅前広場でありますけれども、階段を使わずにバスへの乗り降りを可能にするバリアフリー化事業の「基本計画」が決定いたしました。
 これまで広場中央にありましたバス・一般車の乗降場、アイランドと言いますけれども、ここにエレベーターを設置し、バスの乗降場は広場外周に配置いたします。
 このことによりまして、平塚市の玄関口は40年ぶりに、高齢者や身体障害者も安心して利用できるやさしい構造の"ノンステップ駅前広場"に生まれ変わります。
 
 それでは、平塚駅北口駅前広場の現状と事業目的であります。
 平塚駅北口駅前広場の地下通路は昭和45年に整備されたものであります。広場中央に4つのアイランドが設置されております。地下道への階段が高齢者や障害者などにバリアとなっております。
 さらに、バス利用者が地下道を利用せずに車道を横断するなどの危険性が課題になっております。また、広場内に乗り入れているバス・タクシーや一般車が不特定の場所に駐停車していることから交通渋滞が発生しております。
 こうした状況、現状を踏まえまして、平塚市として駅前広場のバリアフリー化を早期解決課題と位置づけて整備計画を進めてまいりました。
 
 基本計画の主な内容であります。次に事業のイメージパースと基本計画が付いておりますので、それ(図)を参照いただきながらご説明をさせていただきたいと思います。
 
 平面図がございます。2枚目になりますけれども、これは配置する内容の位置の感じをわかりやすくするために、現状のアイランド・乗降場を残している部分がありますのでご承知置きください。具体的には、一番右の方に「タクシープール」とございます。その右に島があると思いますけれども、それは現状のものであります。それから左に移りまして一般車・一般車とあります。その左側に小さい島がございます。これも現状だということでお含み置きください。
 
 それでは、基本計画の主な内容であります。
バス乗降場は16バースといたしまして、北口駅前広場の外周と駅前大通り線の両側に配置をいたします。いずれの乗降場も歩道から直接乗り降りが可能になります。
 
 2点目は、タクシー乗り場はほぼ現状どおりの場所に配置をいたします。そして、タクシープールは北に約9メートル移動してタクシー待機場所の整備を図ります。
 
 3点目が、身体障害者の乗降場はラスカ・メーン階段の直近に配置し、身障者車両を優先した上でタクシー降り場と共用といたします。
 
 4点目は、広場内のアイランドは2つに減らし、2つ残すということで、いずれも一般車の乗降場といたします。アイランドにはエレベーターをそれぞれ設置して、地下通路との上下移動を円滑にするとともに、ラスカ前の柳の付近にも新たにエレベーターを1機設置するというものであります。
 
 5点目、広場内の動線交差回避と安全確保の目的で、歩道形状を変更して東方、宝町方面からの車両進入を規制します。これは平面図の右のところにあります宝町方面から入ってくるのを、MNビルの方、北の方に流すというものであります。
 
 6点目は、アイランドの北側にバス待機場所と転回用通路を設け、路線バスの定時運行を促進いたします。
 
 7点目、車道にカラー舗装を施してバス・タクシーレーンと一般車レーンを明確に区別して、安全面に配慮したわかりやすい動線を確保するというものであります。
 
 次に、バリアフリー化事業の整備範囲でございますけれども、北口駅前広場及び駅前大通り線四つ角までということで、合計で12,020平方メートルということであります。
 
 整備スケジュールといたしましては平成20年4月、基本計画を各関係機関に説明をいたします。年度内の完成を見込んでおります。
 
 工事内容といたしましては、広場外周部の歩道改修、既存アイランドと階段の撤去及び改修、広場全体の舗装、エレベーター等の設置等々でございます。
 
 総事業費といたしましては、3億5,251万円でありまして、これは平成20年度の当初予算額で措置をしております。
 
 平塚駅北口駅前広場の利用状況につきましては、ここに記載を参考として載せております。以上のとおりです。
 
 

質疑内容の要旨

 
Q記者:総事業費はすべて平塚市の負担か?国や県などの補助金などはないのか?
 
Aまちづくり事業部長:はい。(国の)まちづくり交付金を手当したいと考えております。補助率は事業費の40%です。
 
Q記者:40%を金額にするといくらになるのか?
 
Aまちづくり事業部長:3億5000万円の中でも、対象事業費というのがございますので、対象事業費に対して40%確実にもらえるということです。
 
Q記者:金額はいくらか?
 
Aまちづくり事業部長:約1億4000万円を今、申請しているということです。
 
Q記者:(バリアフリー化整備後は)一般車はどう停めるのか?
 
Aまちづくり事業部長:一般車は残った島、(平面図の資料で)黄色い表示をしている島が2つ残ります。真ん中の部分、そこで一般車ということで東海道本通りから入ってきますと「一般車」という表示をしております。この辺、カラー舗装、あるいは表示をしながら誘導していくということでございます。
 
Q記者:駅前広場のエリアは駐車禁止か?
 
Aまちづくり事業部長:はい。一般車車両はドライバーが乗っていないと(警察に)捕まるということです。そういう規制がかかります。「道路」でございます。
 
Q記者:エレベーターは何人乗りか?
 
Aまちづくり事業部長:11人乗りを今、計画しております。車椅子対応の11人(乗り)です。3機とも…
 
Q記者:エレベーターは現状では設置していないのか?
 
Aまちづくり事業部長:はい、ございません。
 
Q記者:新たに3機設置するということか?
 
Aまちづくり事業部長:そういうことです。
 
Q記者:アイランドは、ほかに何か言い方はないのか?
 
Aまちづくり事業部長:私どもは「島」「島」と言ってましてけれども、何と言いましょうか…。基本的には「乗降場」ですね…。バスの乗降場だったんですが、今度は一般車の乗降場になります。
これは、基本計画でございますので、これから詳細の部分についてはまた個々に調整に入ってまいります。若干の微調整はあろうかと思いますが、よろしくお願いをしたいと思います。
 
Q記者:工事中には利用者に支障が出るのか?
 
Aまちづくり事業部長:特にバス会社との協議がこれからになります。お伝えしてございますが、なるべく昼間の工事でやっていきたいというお願いと、ご協力いただきたいという旨はお知らせしてございます。今後、細かい点については協議を進めてまいりたいと(考えています)。
 
Q記者:バスが利用できなくなるかもしれないということか?
 
Aまちづくり事業部長:(乗り降りの)場所を移動していただくような算段ができないかというお願いを…。一時的に、仮設の乗降場をどこか場所を変えて(設置してほしい)という考えでございます。ちょっと夜間(の工事)となりますと、終夜バスが出て朝の始発が出ますと、その間非常に短い時間でございますので施工(の時間)がどうしてもかかってしまうだろうと、時間的制約もございますので、できれば昼間にきちんとやっていきたいという考えをもっています。
 
Q記者:地下通路の利用者が減ると防犯上の危険性が増すと思うが、地下通路を明るくするとか、市として対策を考えているのか?
 
Aまちづくり事業部長:(地下通路については)当然いろいろな意見が出ておりまして、「あの(バリアフリー化整備の)後どう利用するんだ」というご意見もございます。これは、まず(バリアフリー化整備を)やってみて、動線がどういうふうに動くのか、利用者がどのような状況になるのか、その辺を見極めながら駅周辺の関係の方々とも協議をしていかなければいけないのかと(考えています)。防犯面も当然でございますので、その辺の配慮もしてまいりたいと考えています。
 
Q記者:地下通路の利用者が減ると、段ボールなど持ち込んで住まい代わりにする方が増えるのではないかと思うが、そうしたことへの対応はどう考えているのか?
 
Aまちづくり事業部長:当然、このへんは今現在も対応しており、そこに住まわないように工作して、土木(部)さんの方もいろいろ手当してございますが、当然福祉部の方とも協議をしながらその辺の対応をしていきたいというふうに考えています。
 
 
副市長臨時記者会見における質疑内容を広報・情報政策課広報担当でとりまとめて掲載しています。
 
 

記者発表資料

 
平塚市
担当 まちづくり事業部 まちづくり事業課
電話 0463-21-8783
 
 

誰にもやさしい安心設計の“ノンステップ駅前広場”
バス乗り場配置を40年ぶりにリニューアル 
平塚駅北口駅前広場バリアフリー化事業「基本計画」が決定

 
 
 JR平塚駅北口の駅前広場で、階段を使わずにバスへの乗り降りを可能にするバリアフリー化事業の「基本計画」が決定しました。これまで広場中央にあったバス・一般車の乗降場(アイランド)にエレベーターを設置するとともに、バスの乗降場は広場外周に配置。平塚市の玄関口は40年ぶりに、高齢者や身体障害者も安心して利用できるやさしい構造の“ノンステップ駅前広場”に生まれ変わります。

平塚駅北口駅前広場の現状と事業目的

 平塚駅北口駅前広場の地下通路は昭和45年に整備され、広場中央に4つのアイランドが設置されています。地下道への階段が高齢者や障害者などにバリアとなっており、バス利用者が地下道を利用せずに車道を横断するなどの危険性が課題になっていました。また、広場内に乗り入れているバス・タクシーや一般車が不特定の場所に駐停車している事から交通渋滞が発生しています。こうした現状に多くの市民から改善要望が出ており、平塚市は駅前広場のバリアフリー化を早期解決課題と位置づけて整備計画を進めてきました。
 

基本計画の主な内容

  • バス乗降場は16バースとし、北口駅前広場の外周と駅前大通り線の両側に配置。いずれの乗降場も歩道から直接乗り降りが可能になります。 
  • タクシー乗り場はほぼ現状どおりの場所に配置。タクシープールは北に約9メートル移動してタクシー待機場所の整備を図ります。 
  • 身体障害者の乗降場はラスカ・メーン階段の直近に配置。身障者車両を優先した上でタクシー降り場と共用とします。 
  • 広場内のアイランドは2つに減らし、いずれも一般車の乗降場とします。アイランドにはエレベーターを設置して地下通路との上下移動を円滑にするとともに、ラスカ前の柳の付近にも、新たにエレベーターを1機設置します。
  • 広場内の動線交差回避と安全確保の目的で、歩道形状を変更して東方(宝町方面)からの車両進入を規制します。 
  • アイランドの北側にバス待機場所と転回用通路を設け、路線バスの定時運行を促進します。 
  • 車道にカラー舗装を施してバス・タクシーレーンと一般車レーンを明確に区別して、安全面に配慮したわかりやすい動線を確保します。
  • 北口駅前広場バリアフリー化のイメージイラスト

バリアフリー化事業整備範囲

平塚駅北口駅前広場及び駅前大通り線四つ角まで
 〔面積〕
 北口駅前広場 約9140平方メートル
 
 駅前大通り線 約2880平方メートル
 
 合計    約12020平方メートル

整備スケジュール  

平成20年4月  基本計画を各関係機関に説明
 
平成21年3月  完成(見込み)
 

工事内容

広場外周部の歩道改修/既存アイランドと階段の撤去及び改修/広場全体の舗装/一般車・バス・タクシーレーン及び身障者停車スペースのカラー舗装/エレベーター設置/植栽等
 
総事業費  3億5251万円(平成20年度当初予算額)
 

平塚駅北口駅前広場利用状況

乗り入れバス路線  65系統
 
運行回数      1日あたり1360回 
利用乗降客数    1日あたり約37000人
 
  • 北口駅前広場平面図