1月定例市長記者会見・世界天文年2009公認イベントin平塚市博物館 星・宇宙の謎に迫る取り組み充実

平成21年1月22日

 
 

平塚市側の説明

 
 
大藏律子市長:
 
みなさんおはようございます。最初に世界天文年2009公認イベントの平塚市博物館における取り組みについて、ご説明申し上げます。
 
2009年はイタリアの科学者ガリレオ・ガリレイが初めて望遠鏡を夜空に向けて宇宙への扉を開いてから400年という節目の年でございます。国際連合、ユネスコ、国際天文学連合は、今年を「世界天文年」と定めました。
 
そこで平塚市博物館では、子どもたちの「理科離れ」防止をサポートしたいという想いで、星・宇宙の謎に迫る取り組みをこの1年充実させてまいります。
 
世界天文年2009日本委員会が公認いたしました平塚市博物館でのイベントでございますが、その1つが「ガリレオコンサート」です。
 
星のきらめきと優雅なハーモニーで、プラネタリウムが幻想世界に包まれる催しでございます。平成21年2月20日、博物館3階プラネタリウムで開催をいたします。
 
2つ目は、プラネタリウム「大雄山二十八星宿の道」と、企画展「道了尊・星の参道」でございます。これは市民参加行事「星まつりを調べる会」が5年間追い続けてきたテーマがここに結実したものでございます。
 
その内容としまして、プラネタリウムの投影「大雄山二十八星宿の道」と題するものでございまして、2月7日から4月5日まで投影をいたします。
 
企画展示「道了尊・星の参道」につきましては、3月4日から3月29日まで博物館の1階展示室で開催をいたします。
 
それから3つ目ですが、これは「宇宙連詩」を予定しております。
 
短い詩をひとりひとりが繋いでひとつの作品とするものを連詩と言っておりますが、宇宙をテーマに創作いたしました連詩を国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」に運んで保管する企画でございますが、今年度は市内の県立平塚盲学校の生徒が宇宙連詩を製作することに参画をいたしました。
 
博物館は、プラネタリウムの特別プログラムを実施いたしまして、この連詩制作をサポートしてまいりました。
 
完成した作品は、ジャクサ(JAXA)つまり独立行政法人宇宙航空研究開発機構の主催者に送付し、提出するとともに、博物館でも展示いたします。展示は2月を予定していますが、連詩の完成は今その途上にありまして、これが出来上がると「きぼう」に、平塚市の障がいをもつ子どもたちの連詩が運ばれるというものになります。
 
それから、今後のイベントでございますが、夏には、「宇宙を見つめて400年」という特別展を予定しておりますし、また、日本で46年ぶりに皆既日食、平塚では76%の部分日食でありますが、これが見られます7月22日に観測会を開催いたしますし、そのイベントの前には、小型望遠鏡の制作体験も5月頃行います。
 
また、7月七夕イベントとしまして、見附台緑地で行っておりますが、今回はガリレオ望遠鏡のレプリカ展示したり、モバイルプラネタリウム紹介などの予定もしている所でございます。
 
まあ平塚市博物館の天文に関する取り組みでございますが、ひとつは「プラネタリウム上映」、もうひとつは、「星を見る会」でございます。特に、プラネタリウムでは、隔月でテーマを変えまして、解説付きで上映しているプラネタリウムでございますが、これを「博物館」に設置されているのは県内でも本市の博物館のみでございまして大変期待をされております。
 
以上が、世界天文年2009公認イベントの平塚市博物館における取り組みの内容でございます。 
 
 

質疑内容の要旨

 
 
Q記者:連詩の製作では、展示が2月頃ということだが、出来上がった段階で取材などは可能か?
 
A市長: 皆様に展示をさせていただきたいと思っていまして…。
 
A社会教育部長: 発表という形式をとりたいと思っていまして…。(児童の)みなさんで朗読してもらいたいと思いまして、場所としましては、プラネタリウムあたりでできたらどうかと考えております。
 
Q記者:日程等は今後案内されるのか?いつ頃になるのか?
 
A博物館館長代理:こちらの日程につきましては、ただ今検討中で確定してない段階で申し上げる訳にはいけないのですけれども、また改めてご案内申し上げたいと思っております。
ただし、このイベントを一般向けに公開するかどうかは、まだ学校とも検討中でございますので、もう少々お持ちいただければと思います。(日程は)来月初めくらいにはお知らせできるかと思っております。
 
 
定例市長記者会見における質疑内容を広報・情報政策課広報担当でとりまとめて掲載しています。
 
 

記者発表資料

 
平塚市
担当 博物館 学芸担当
電話 0463-33-5111
 

世界天文年2009公認イベントin平塚市博物館 
★★星・宇宙の謎に迫る取り組み充実
子どもたちの理科離れ防止をサポート

 
 
 プラネタリウム上映を中心に、天文や宇宙に関する普及・教育活動に積極的に取り組んでいる平塚市博物館。2009年の今年は、国連などが定めた「世界天文年」にちなみ、太陽に関する特別展や星にまつわるイベントなど、年間を通して宇宙の謎に迫る多彩な企画を展開します。「身近な宇宙」をテーマに科学への興味を引き、子どもたちの「理科離れ」の防止にも寄与します。
 

世界天文年2009

2009年はイタリアの科学者ガリレオ・ガリレイが初めて望遠鏡を夜空に向け、宇宙への扉を開いた1609年から、400年の節目の年です。国際連合、ユネスコ(国連教育科学文化機関)、国際天文学連合は、この2009年を「世界天文年(International Year of Astronomy:略称 IYA)」と定めました。
世界中の人々が夜空を見上げ、宇宙の中の地球や人間の存在に思いを馳せ、自分なりの発見をしてもらうこと。それが世界天文年の目的です。
 

世界天文年2009日本委員会公認イベントin平塚市博物館

 

 ガリレオコンサート

 
平塚市博物館の「世界天文年2009」スタートイベント。星のきらめきと優雅なハーモニーで、プラネタリウムが幻想世界に包まれます。
 
出演 style3!(ピアノ・ヴァイオリン・コントラバスの3人組み)
 
日時 平成21年2月20日(金)午後6:30~7:30
 
会場 平塚市博物館3階 プラネタリウム
 
定員 70人(先着順)
 
申込 平成21年2月3日(火)午前9:00~電話予約開始(1人3席まで)
 

プラネタリウム「大雄山二十八星宿の道」・企画展「道了尊・星の参道」

 
大雄山参道(最乗寺、南足柄市)の二十八宿道標を紹介し、天文と人の関わりの多面性を訴えます。プラネタリウムと展示の相互の利点を活用し、道標建立を背景に天文・歴史の両面からアプローチ。市民参加行事「星まつりを調べる会」が5年間追い続けてきたテーマが結実します。
 

プラネタリウム投影「大雄山二十八星宿の道」

 
灯籠型の道標と、中国式の星座を、プラネタリウムの星空に照らし合わせながら紹介します。
 
期間 平成21年2月7日(土)~4月5日(日)
 
会場 平塚市博物館 プラネタリウム
 

企画展示「道了尊・星の参道」

 
二十八宿の星座名を刻んだ道標には、元治元年、明治40年、平成2年のものがあり、これらを写真やマップで展示紹介します。
 
期間 平成21年3月4日(水)~3月29日(日)
 
会場 平塚市博物館 展示室1階(寄贈品コーナー)
 

宇宙連詩(予定) 主催:JAXA 独立行政法人宇宙航空研究開発機構

 
伝統的な連歌や連句のように、短い詩をひとりひとりが繋いでひとつの作品となる連詩。宇宙をテーマに創作した連詩を国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」に運んで保管する企画を、日本の宇宙開発を担う独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA=ジャクサ)が実施しています。今年度は「学校学級宇宙連詩」と銘打ち、日本プラネタリウム協議会を通じて全国の学校に参加を呼びかけました。同協議会と平塚市博物館が橋渡しし、市内の県立平塚盲学校の生徒が宇宙連詩製作に参画。博物館では、プラネタリウムの特別プログラムを実施して連詩制作をサポートしました。完成作品はJAXAに提出するとともに、博物館でも展示します。
 
主催 独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)
 
共催 平塚市博物館、協力 日本プラネタリウム協議会
 
参加校 神奈川県立平塚盲学校
 
参加者 同校小学部児童、教育相談の通学児童、聖ステパノ学園児童 計16名
 
展示 平成21年2月
  

今後のイベント

 
  • 夏の特別展 「宇宙を見つめて400年」(予定)
博物館開館以来、継続して取り組んでいる太陽観測を中心にガリレオから現代の宇宙探査の成果や宇宙の謎に迫ります。日本(南東諸島など)で46年ぶりに皆既日食(平塚では76%)が見られる7月22日には、観測会を開催。望遠鏡制作や科学実験などの体験イベントも実施します。
 
  • プラネタリウムでの演劇(春休み企画)
 
  • 小型望遠鏡の製作体験(博物館キッズフェスタ:5月)
 
  • ガリレオ望遠鏡のレプリカ展示、モバイルプラネタリウム紹介など(予定 七夕イベント、見附台緑地会場)
 

平塚市博物館の天文に関する取り組み

 
  • プラネタリウム上映
 
隔月でテーマを変え、解説付きで上映しているプラネタリウム。「博物館」に設置されているのは県内唯一。32年間で約58万2000人が観覧しています。直径10メートル 観覧席86席
 
  • 星を見る会
 
月や太陽のほか、四季折々の星座を観測するなどして、天文への興味を深めています。