教育会館前で1本確認 雄しべが花弁化したオオシマザクラが見ごろ

平成21年4月2日

平塚市
担当 博物館 学芸担当 松本
電話 0463-33-5111
 
 

教育会館前で1本確認

雄しべが花弁化したオオシマザクラが見ごろ

 
 
 平塚市浅間町地内の教育会館前で、オオシマザクラ系統のサクラが花をつけました。このサクラは今週いっぱいが見ごろ。このサクラは花弁化した雄しべを持つという特徴を持ちます。このように雄しべが花弁化した特徴を持つサクラの花が見られるのは、市内でもあまり例がありません。
 「雄しべの花弁化」とは、雄しべが本来の形にはならずに花びらのような形になることで、見た目には通常の花の中にさらに花びらがあるように見える現象のことです。このサクラの木は1981年頃に現在の場所に植栽されたもので、木全体に花弁化した花と花弁化していない花がそれぞれ咲いています。
 平塚市博物館松本典子(まつもと・のりこ)学芸員(29)は「この木のような花弁を持つサクラは平塚市の中では珍しいです。サクラは花見などで通常遠くから観賞することが多いですが、近くから観賞するのも面白いです。」とコメントしています。
 

花弁化
 花の中心付近にある雄しべが花びらのような形になり、花びらの数が通常より多くなる現象

 場所  教育会館(平塚市浅間町12番41号)前
 
 本数  1本
 
 種類  オオシマザクラ系統の一品種とみられる。
  • 花弁化したオオシマザクラの写真