昔日の東海道を知り、歴史探求への道を切り開く 「東海道馬入一里塚跡」碑を建立

平成22年2月23日

平塚市
担当 社会教育課 文化財保護担当 山本
電話 0463-35-8124
      

昔日の東海道を知り、歴史探求への道を切り開く
「東海道馬入一里塚跡」碑を建立

 
 江戸時代、流通や交通の要であった東海道には、旅人の道標や行程の目安などとして一里(約3.92km)ごとに塚が築かれ、この塚を「一里塚」と呼びました。馬入地区にも一里塚(15番目)があったことが、様々な文献から知られています。今回、郷土の歴史研究に取り組んできた「馬入の歴史連絡協議会」では、「東海道馬入の一里塚跡」碑を建立しました。
 この碑の完成を記念して、次のとおり、馬入の歴史連絡協議会(会長杉山嵩氏)が除幕式を行います。
 

除幕式の日程

日時 平成22年2月24日(水)午前10時~(雨天でも実施します)

場所 平塚市馬入本町5番10号地先
 

建立の経緯

 馬入の歴史連絡協議会では、地域の歴史を記憶できるモニュメントの整備を積極的に行ってきました。平成18年8月、馬入ふれあい公園内の堤防上(中堂246-1地先)の「馬入の渡し跡」碑に続いて、平成19年には馬入ポンプ場内に「馬入渡川會所跡」碑を建立しました。今回、国道1号と旧東海道の分岐する地点に「東海道馬入一里塚跡」碑を建立することにより、居住地への愛着心、満足感を生みだし、地域活性化の増進や子どもの郷土愛の啓発に役立ててもらいたいと願っています。
 

馬入の歴史連絡協議会

 馬入地区では、地域の人びとが、自分たちの暮らしている地域の歴史・文化・伝統を再発見、再評価し、その成果を一過性のものではなく、何らかの形で伝えていくため、平成15年度から平成19年度までの5年間、平塚市の「地域の歴史再発見事業」に参画し、この間には報告書の刊行やシンポジウムの実施などの活動を展開しました。
 この活動の熱意によって、地域の歴史民俗の再発見への関心が高まり、地域内の各団体等で構成される「馬入の歴史連絡協議会」が発足したものです。
 

歴史的背景

 江戸時代の地誌として編纂された『新編相模國風土記稿』によると、「…東海道往還、村南を東西に貫く、道幅三間餘、爰に一里塚、高六尺、上に榎樹あり、東方は…」という記述が見られます。また、東海道分間延絵図にも、馬入村の地名とともに、東海道の両脇に築かれた一里塚の姿が描かれています。
 このような歴史的史実に裏付けられた碑について、「馬入の歴史連絡協議会」の寄贈要望を受けて、社会教育課が本碑を受け入れることになりました。