紙を素材とした環境にやさしい定置網を共同研究

平成22年3月11日

平塚市
担当 農水産課 みなと水産担当 
電話 0463-21-2066
 

産学公連携の取り組み
紙を素材とした環境にやさしい定置網を共同研究
平塚市漁業協同組合・東京大学・漁網会社・県・市が協力

 
 平塚市漁業協同組合では、平成21年8月に東京大学、漁網会社等の民間企業、神奈川県及び平塚市で組織する「漁業新技術検討会」を立ち上げ、産学公の連携によって、新たな漁業資材の開発や漁場環境の改善方策の共同研究に着手しています。
 この研究の一環として、自然に分解する環境にやさしい紙を素材とし、使用した後は貝などの付着生物ごとたい肥化できる定置網の実用化に向けた研究を実施します。 
 この研究は、現在、富山県のホタルイカ定置網で実用化試験が行われていますが、太平洋側では初めての試みです。
 
事業主体 平塚市漁業協同組合
 
技術支援 東京大学生産技術研究所、ニチモウ株式会社、日本製網工業組合、神奈川県水産技術センター、平塚市
 
日時 3月12日(金)午前10時~正午
 
場所 平塚沖総合実験タワー(平塚市袖ヶ浜沖)
 
内容 
紙を原料とした、研究用の生分解性ネットを吊り下げ、耐久性や生物の付着状況を調査します。また、調査後の生物が付着したネットは、堆肥として活用できるかを合わせて検討します。
 

研究を実施する背景 

 フジツボや貝類といった生物が定置網に付着すると、網目がふさがり重量も増すため、潮流の抵抗が増し、網の形状が変化して魚が獲れなくなったり、急潮による流失事故を招いたりするおそれがあります。このため、定置網漁業者は、夏季では月に3回、冬季では月に1回程度で定期的に漁網を交換し、付着した生物を取り除いています。
 この作業は、多くの労力がかかり網を傷つける原因ともなります。また、除去した貝類や使用できなくなった漁網は、産業廃棄物として処理するため多くのコストがかかります。これらの問題を解消するために今回の実験を実施します。 
 

生分解性ネット

 紙を原料としたネットであり、微生物によって分解される性質を持つ。
 

取材を希望される場合は、当日の午前9時30分までに平塚市漁業協同組合までお越しください。
 
連絡先
平塚市経済部農水産課みなと水産担当(平塚市千石河岸28-11 電話21-2066)
平塚市漁業協同組合(平塚市千石河岸28-13 電話21-0146)

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