独自の写実表現を開拓した幻の画家 長谷川潾二郎展を開催

平成22年4月15日

平塚市
担当 美術館 学芸担当 土方
電話 0463-35-2111
 

独自の写実表現を開拓した幻の画家
長谷川りん二郎展を開催

 
 長谷川りん二郎(はせがわりんじろう、りんはさんずいに「隣」のつくり)展は公立美術館として初めての回顧展となります。本展は初期から晩年の作品を網羅し、そのきわめて独創的な絵画世界を検証します。これにより、近年、雑誌、テレビ等で幻の画家として繰り返し取り上げられ、再評価の気運が高まる長谷川潾二郎の全貌を紹介します。
 

長谷川りん二郎 北海道出身(1904~1988)

 報道記者の草分けである父 清(後に淑夫に改名)の四男一女の二男として生まれる。兄は『丹下左膳』作者の林不忘、弟二人は文学者となる家庭環境で潾二郎は絵画や音楽を愛する個性的な少年時代を過ごす。二十歳で上京。画塾に通うも長続きせず、独学で油彩画を習得する。その頃、兄の影響で探偵小説誌に地味井平造のペンネームで幻想小説を発表し、江戸川乱歩に称賛される。27歳でパリに留学するも翌年帰国。その後、個展を中心に発表。代表作は《薔薇》や《猫》が挙げられる。
会期 平成22年4月17日(土)~6月13日(日)
 
時間 午前9:30~午後5:00(入場は午後4:30まで)
 
主催 平塚市美術館、読売新聞社、美術館連絡協議会
 
休館日 毎週月曜日 ※5月3日(月・祝)は開館
 
場所 平塚市美術館(平塚市西八幡1-3-3)
 
展示点数 油絵125点、デッサン8点など
 
関連事業
講演会「長谷川りん二郎の魅力」
 
講師 原田光さん(岩手県立美術館館長)
 
日時 4月29日(木・祝) 午後2:00~3:30
 
場所 ミュージアムホール(申し込み不要、無料)
 
学芸員による展示解説 ※要観覧券
日時 4月24日(土)、5月3日(月・祝)、22日(土)、6月5日(土)
   各日とも午後2:00~2:40
 
場所 展示室2
  • 1966年宮城県美術館蔵 「猫」の写真