「馬入の歴史連絡協議会」による歴史再発見活動の集大成 「東海道馬入松原跡」碑を建立

平成23年3月28日

平塚市
担当 社会教育課 文化財保護担当 山口
電話 0463-35-8124
 

「馬入の歴史連絡協議会」による歴史再発見活動の集大成
「東海道馬入松原跡」碑を建立

 

 馬入地区には「松原公民館」をはじめとして、「松原小学校」のように「松原」の名称を冠した公共施設が存在しています。この地区で、郷土の歴史研究に取り組んでいる「馬入の歴史連絡協議会」(杉山嵩(たかし)会長)が、「松原」の地名について、文献などによる調査を実施し、その成果に基づいて、江戸時代に「馬入松原」が存在した場所の一部である松原公民館敷地内に、平成18年度以来の建碑の集大成として、「東海道馬入松原跡」碑を建立、平塚市に寄贈します。
 
完成日  平成23年3月29日(火)
 
設置場所 平塚市八千代町2番23号(平塚市立松原公民館敷地内)
 

建立の経緯

   馬入の歴史連絡協議会では、地域活性化の増進や地元の方々の郷土愛の啓発につなげたいとの希望を込めて、地元の人びとが熱望していた馬入地区の歴史を記憶できるモニュメントの整備に積極的に取り組んでいます。
   平成18年8月 馬入ふれあい公園内の堤防上(中堂246-1地先)に「東海道馬入の渡し跡」碑を建立
   平成19年2月 馬入ポンプ場内に「馬入渡川会所跡」碑を建立
   平成21年2月 国道1号と旧東海道の分岐する地点に「東海道馬入一里塚跡」碑を建立 
   この度、『東海道網目分間之図』(作者:遠近道印、絵師:菱河吉兵衛〔菱川師宣〕)や江戸時代の地誌として編纂された『新編相模國風土記稿』など、歴史的資料に裏付けられた「東海道馬入松原跡」碑について、「馬入の歴史連絡協議会」からの寄贈要望を受けて、平塚市が受け入れることになりました。
 

馬入の歴史連絡協議会

 馬入地区では、地域の人びとが、自分たちの暮らしている地域の歴史・文化・伝統を再発見、再評価し、その成果を一過性のものではなく、何らかの形で伝えていくため、平成15年度から平成19年度までの5年間、平塚市の「地域の歴史再発見事業」に参画し、「馬入の歴史再発見事業活動委員会」を設立。この間には報告書の刊行やシンポジウムの実施などの活動を展開しました。
 この活動が基になり、地域の歴史民俗再発見への関心が高まり、地域内の各団体などで構成される「馬入の歴史連絡協議会」が発足したものです。