7月定例市長記者会見・平塚市民病院緊急対策会議の検討結果

平成18年7月27日

平塚市側の説明

 

大蔵律子市長:

 

 耐震診断及び耐震診断に対する評定結果を受けまして、病院長を議長とする平塚市民病院緊急対策会議は、その対応策について検討をしてまいりました。その結果をまとめましたのでご報告申し上げます。

 内容でございます。検討の結果は別冊にまとめてございますので、後ほどご参照ください。その概略の1つは、診療機能は、将来的な病院運営の構想の中で抜本的に検討する必要があるが、当面の対応としては、現在の南棟及び救急棟の機能を維持することが望ましい。2つは、建て替えにあたっては、南棟を含めた現有施設を最大限利用し、仮設施設には必要最小限の機能のみを移転することが望ましい。3つは、南棟・救急棟の建て替えは、現在地内での建て替えが望ましい、というものでございます。

 また、病院内での緊急対策会議における結論でございますが、報告書の1枚目をおめくりいただいて、現行建築物の配置図をご参照ください。

 新棟は仮設施設の完成後、救急棟・管理棟を解体し、跡地に建設する。新棟建設後に南棟を解体する。仮設施設には救急棟にある機能のうち、救急、人工透析の機能のみを移転し、他の機能は南棟及び旧看護師宿舎を転用する、という結論でございます。

 次に概算事業費等でございますが、ただいまご説明申し上げました仮設、解体、そして新築にかかる事業費は概ね74億5千万円を想定しております。事業手法は、企業債を主な財源とした「市が直接建設する方式」で実施をしたいというものです。

 次に、病院の将来計画の立案についてご説明いたします。この報告は、平塚市民病院内におけます緊急対策会議での検討内容を取りまとめたものでございますが、新棟の建設にあたりまして庁内のプロジェクトチームで原案を策定し、それを元に平塚市民病院の将来構想案として、平塚市民病院運営審議会及び議会への説明を経て、18年度中に決定をしたいと考えております。

 

質疑内容の要旨

 

 
Q記者:いつ着工して、完成はいつか?
A病院事務局長:南棟本体の建て替えの建設予定は平成21年から22年の継続事業ということで想定してございます。

 

Q記者:この建て替えを機に、医療内容の変更などはあるのか?
A事務局長:医療内容等につきましても、これから将来構想策定委員会を立ち上げまして、病床数も含めまして、医療機能、診療機能、こういったものを全て検討していただくという予定でございますので、現在のところでは現状維持という形で考えておりますけれども、構想策定委員会の中で、どのようなご意見が出てくるかによって、変わってくるのではないか、と思っています。

 

Q記者:院内の委員会なのか?
A市長:いえ。平塚市民病院将来構想策定委員会というものをこれから設置しようとしているのです。

 

Q記者:市役所や市民センターなどの建て替えなどが重なりそうだが、財源は大丈夫か?
A事務局長:できれば、病院といたしましては、起債74億を借り入れて行いたいと考えています。市のほうの財政状況も、私どもが類推すると、相当厳しい状況にございますので、病院事業債については起債対象事業費の100%の借り入れが可能でございます。ただ、起債対象事業費で、消耗品的な部分については対象外の事業となりますから、74億全額というわけにはいきませんが、少なくとも90%以上、できれば、95%程度の金額を借り入れができたら、というふうに病院では考えています。
A市長:市役所とかほかのものとの関係がございましたので、若干補足をいたしますが、これは本市にとりまして、緊急を要するもの、ハード事業としては最優先すべき事業だと考えておりまして、早急な対応をこうやって考えてまいりました。2月の下旬に耐震評定なども出たわけですが、それから4カ月、5カ月足らずで内部でこうやって出てきたわけでございます。市役所につきましては、前々からの懸案事項でございまして、積立金等もしてきておりますので、これは方向性を3月議会で出させていただきましたが、それにつきまして、市民アンケートに取り組んでいるのでございまして、市民懇話会もまもなく発足することになっておりますので、そういう機関をいろいろ経ながら、計画をつくり、進めてまいりたい、と考えて思います。たまたま時期的にダブる時も多少は出てまいりますけれども、後から出てきた問題ではあるけれども、緊急を要するものとして、市民病院についてはしっかりとやっていきたい、という考え方です。

 

Q記者:3ページの概算事業費にある広さなどは、今の施設のことか?
A事務局長:そうです。

 

Q記者:新しい施設の面積などはまだか?
A事務局長:はい。先ほど、病院の将来構想策定委員会を設置すると申し上げましたけれども、病床数、診療機能、その中で決めてまいりますので、それによって建設される平米数も変わってくるだろうと考えています。

 

Q記者:それは委員会で決めてからでないと分からないということか?
A事務局長:はい。最終的には将来構想策定委員会の中でお決めいただく。ただ、市役所のほうも巻き込んだ形の中で、引き続き、行政サイド、病院サイドの検討は続けてまいります。先ほど申し上げました事業費につきましては、現在の既存建物を念頭においての予定事業ということでございます。

 

※定例市長記者会見における質疑内容を広報課報道担当でとりまとめて掲載しています。

記者発表資料

平塚市

担当 病院総務課庶務担当 鈴木

電話 0463-32-0015

 

平塚市民病院緊急対策会議の検討結果

 

 耐震診断の結果をうけて、「平塚市民病院緊急対策会議」(議長 石山直巳病院長  以下10名 2月22日から計10回開催)は、その対応策について検討をしてまいりました。その結果をまとめましたので報告します。

 

内容

検討の結果

  1. 診療機能は、将来的な病院運営の構想の中で抜本的に検討する必要があるが、当面の対応としては、現在の南棟及び救急棟の機能を維持することが望ましい。
  2. 建替えにあたっては、南棟を含めた現有施設を最大限利用し、仮設施設には必要最小限の機能のみを移転することが望ましい。
  3. 南棟・救急棟の建替えは、現在地内での建替えが望ましい。

 

結論

  • 新棟は仮設施設の完成後、救急棟・管理棟を解体し、跡地に建設する。新棟建設後に南棟を解体する。
  • 仮設施設には救急棟にある機能のうち、救急、人工透析の機能のみを移転し、他の機能は南棟及び旧看護師宿舎を転用する。

 

概算事業費等
 事業費は概ね74億5千万円。事業手法は、企業債を主な財源とした「市が直接建設する方式」で実施したい。

病院の将来計画の立案
 この報告は、平塚市民病院緊急対策会議での検討内容を取りまとめたものであり、新棟の建設にあたっては、更に「平塚市民病院の将来構想」の策定に併せ検討して行くものとする。なお、当該構想は18年度中に策定したい。

 

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