救急救命士3名を薬剤(アドレナリン)認定へ 市民の命を救え!新生救急隊 いざ出場!

平成18年10月5日

平塚市

担当 警防課救急救命担当 瀧澤

電話 0463-21-9729 (直通)

 

救急救命士3名を薬剤(アドレナリン)認定へ
市民の命を救え!新生救急隊 いざ出場!

 

概要

 平成3年より救急救命士法が施行されましたが、今年4月より新たに救命処置が加わり、強心薬であるアドレナリンの使用が認められることとなりました。平塚市においても消防署警備課救急隊の救急救命士24名のうち、薬剤が使用できる救急救命士が10月3日に3名誕生しました。

 

経過

 薬剤を使用できる要件である、170時限の薬剤に関する座学講習を受講するため、福岡県北九州市の救急救命九州研修所へ薬剤投与追加講習18年度にそれぞれ約1ヶ月間入校しました。その後、実技の実習を平塚市民病院において、実際の救急患者に薬剤投与の実習を行い、実際に薬剤投与ができた平塚市救急救命士3名は神奈川県メディカルコントロール協議会による認定部会に3日認定されました。

 認定を受けた救急救命士は翌日より実際の救急現場において、目撃のあった心肺停止、または心電図上活動が診られる心肺停止患者への薬剤投与が実施できます。

 

 昨年度平塚市内で救急搬送した心肺停止患者は205名でした。このうち、約3分の1程度が薬剤投与の適応になると予想されますが、投与する為に行う血管確保が難しい為、実際に投与可能かどうかが問題となります。また、心拍再開の効果は大きく期待されますが、再開しても自発呼吸や意識が戻るかどうか、どれだけ後遺症が残るのか、支障の無い生活が送れるかどうかが肝心です。救急隊の医療行為の拡大は進みましたが、やはり救急車が到着するまで、そばに居合わせた人がどれだけの手当て行ったかが、大きく予後を左右する要因には変わりありません。

 そのため、そばにいた人の勇気や応急手当を推進すべく、普及啓発へも力を注ぎ、今後更なる救命への連携を構築しています。

 その他、救急救命士の気管挿管実習のため、これまで平塚共済病院麻酔科での研修も進めておりましたが、実習症例30例が修了し、こちらも10月3日に研修が終りました。気管挿管についても今までは医師だけに認められていた医療行為で、認定を受ければ気管挿管認定救急救命士として活動を開始します。