平塚市救急救命士を気管挿管認定へ 気管挿管を行う平塚市消防署救急救命士が12月1日より活動開始

平成18年12月1日

平塚市

担当 警防課救急救命担当 瀧澤

電話 0463-21-9729 (直通)

 

平塚市救急救命士を気管挿管認定へ
気管挿管を行う平塚市消防署救急救命士が
12月1日より活動開始

 

新・気管挿管認定救急救命士 飯尾 仁

 平成3年   平塚市消防署 配属 

 平成8年   救急II課程(115時間)受講 救急隊員へ配属

 平成10年  救急救命士国家試験合格 

 平成18年  気管挿管認定救急救命士

 

現況 

 昨年平塚市内で救急搬送した心肺停止患者は205名でした。このうち、半数以上が従来の気道確保救命処置である食道閉鎖式チューブを使用してきました。

 

事業内容

 平成3年より救急救命士法が施行されましたが、平成16年7月より新たに救命処置が加わり、心肺停止患者に対し気管へのチューブの挿入、「気管挿管」が認められることとなりました。平塚市において気管挿管が実施できる救急救命士が11月29日付けに1名誕生し、市内の救急救命士24名のうち気管挿管認定救急救命士はこれで2人目となりました。

 気管挿管認定の要件である、62時限の座学講習を神奈川県消防学校(厚木市)へ約10日間入校しました。その後、病院内における挿管の実習を修了した平塚市救急救命士は神奈川県メディカルコントロール協議会の認定部会に諮る運びとなり、翌日より実際の救急現場において、心肺停止患者への気管挿管が実施可能となりました。

 気管挿管認定に課せられる厳しい要件は、気管挿管を実際の患者に30例もの症例を成功させなければなりません。机上や訓練人形で学んだ座学講習とは別に、現場で要求される救命対象である「人」への行為であるが故、全身麻酔管理下の患者に気管への挿入技術を学ぶのです。このため負担は、救急救命士本人ばかりではなく、手術をうける患者本人の他にも、実修場所である医療機関の麻酔科指導医師達に大きく伸し掛かります。救急救命に対する理解という条件が双方揃わぬ限り、この研修を進行することは困難となるのです。

 また実習場所となる実習病院が限られていますが、今回、平塚共済病院麻酔科、清水功医師のご理解により、研修生の受入れを容認し、30例もの多くの症例を指導頂きました。また自身の病にも関わらず協力頂いた患者さん達によって成し得たものです。今後の活躍が、医療機関や市民のご理解に対する恩返しと考えております。