平塚市指定重要文化財に指定された鉄舌長鐙(てつしたながあぶみ)を公開します
平成26年3月11日
平塚市博物館
担当 学芸担当 栗山
電話 0463-33-5111
平塚市指定重要文化財に指定された
鉄舌長鐙(てつしたながあぶみ)を公開します
平成26年1月30日に平塚市指定重要文化財に指定された、鉄舌長鐙を公開します。
平成16年(2004年)に平塚市博物館に寄贈されたもので、鎌倉時代の希少な資料であることが確認されています。このたび、保存処理作業が完了しましたので、3月15日(土)から常設展示の一つとして公開します。
保存処理
保存処理作業委託先 株式会社 文化財ユニオン
保存処理費 420,000円(消費税及び地方消費税含む)
内容 鉄材・さび中の有害物質を除去し、樹脂で鉄材を補強。
鉄舌長鐙の希少性について
鉄製舌長鐙の鎌倉時代の遺例は多くありません。類例の少ない理由としては、鐙が極めて実用的な道具であり消耗が激しいこと、消耗した場合でも鉄材として再利用されたことなどが考えられます。また、その後の時代の資料でも神社への奉納品として、あるいは武家の宝物として伝世されたものがほとんどです。実際に使用されたもので、なおかつ「出土」という形で使用場所との関係が捉えられるケースは珍しく、地域の歴史資料として高く評価できます。
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