夏期特別展「ぼくたちはひとりぼっち? 地球の外に生命を探して」開催

平成26年7月18日

平塚市
担当 博物館学芸担当 塚田
電話 0463-33-5111
 

夏期特別展「ぼくたちはひとりぼっち? 
地球の外に生命を探して」開催

 
主催  平塚市博物館
日時   2014(平成26)年7月19日(土)~9月7日(日) 休館日 月曜日
開館時間 9時~17時(入館は16時30分まで)
場所  平塚市博物館(平塚市浅間町12-41)

事業目的

 私たちは未だ、地球以外に生命が存在する天体を知らない。しかし、昔から広い宇宙に同胞を求め想像力をはたらかせてきた。「我々はこの広い宇宙で孤独な存在なのか?」人類はそう問い続けてきたのである。
 近年になって、その問いには文学でも宗教や哲学でもなく、科学が答えるようになってきた。惑星探査も進み、液体の水が存在し得る環境の太陽系外惑星も見つかりつつある。また地球外生命を探すことは「生命とは何か」という根源的な問いにもつながってくる。
 本展示ではまず、地球の生命の多様性を紹介しつつ、生命とは何か?を来館者に考えてもらう。その後、太陽系における生命探査や太陽系外惑星探査の最前線を紹介、あわせて人類がこれまで考えてきた地球外生命や、地球外生命との交信の試みを紹介する。最後に、宇宙での生命の可能性を来館者それぞれに考えてもらう。

主な出品物

  • 火星人を描いた小説や漫画
  • 火星儀
  • 熱水噴出孔の模型と採取された熱水噴出孔の実物標本
  • 系外惑星検出の原理を再現した模型
  • 最新の系外惑星の物理データ
  • 人類がこれまで描いてきた地球外生命の小説、漫画、映画やそのフィギュア
  • プレイベントに参加した子どもたちが描いた宇宙人のイラスト
  • ボイジャーゴールデンレコードの中身を再生できるようにしたシステム
  • 太陽近傍の恒星の分布を表した模型
計約80点
 

展示構成

序 宇宙カレンダー
 宇宙誕生から現在までを一年間に例え、年表形式で宇宙と生命の歴史を概観する。

第一章 生命ってなんだろう?
 私たちの身の回りは生き物(生命)であふれていることを標本や写真で紹介しつつ、身近にある様々なものを展示し、生命の条件を考えてもらう。

第二章 太陽系の生命
 火星やエウロパ、エンケラドスといった氷衛星、タイタンといった、太陽系で生命が存在する可能性が高い天体の探査の成果を資料やパネル、模型で紹介する。

第三章 夜空の星に惑星を探す
 系外惑星の検出方法を原理模型とパネルで説明し、現在発見されている惑星の多様性をパネルとPCシステムで紹介する。

第四章 生命を育む条件とは?
 生命が生きていくためには何が必要かを考えてもらい、第一章の同様に来館者の意見を次々に貼り出していく。

第五章 空想から科学へ
 これまでに人類が空想してきた地球外生命をSFなどから紹介する。書籍やフィギュアなども展示する。

第六章 同胞を求めて
 これまでに行われてきた科学的な地球外生命探査(SETI)を紹介する。

第七章 僕たちはひとりぼっち?
 地球外生命の存在期待値を表す式(ドレイク方程式)を説明しつつ、資料でそれらを考えるヒントを与える。

関連事業 

 特別展展示解説(5回)7/19(土)8/23(土)9/7(日)各15:00~
 8/4(火)8/8(金)各16:00~
 
 連続講演会「いろいろな方法で探る系外惑星」(全3回)
  アルマ望遠鏡が見つめる星と惑星の誕生 平松正顕氏(国立天文台)
   8月16日(土)15:30~
  すばるやTMTで挑む系外惑星(仮) 成田憲保氏(国立天文台)
   8月24日(日)15:30~
  紙と鉛筆とコンピュータで探る惑星の作り方 武藤恭之氏(工学院大学)

 連続講座「アストロバイオロジー入門」(全3回 講師は3回とも塚田が担当)
  アストロバイオロジーってなんだ? 7/27(日)15:30~
  太陽系に生命を探る 8/2(土)15:30~
  太陽系外に惑星を探す 8/3(日)15:30~

 体験学習「生命の元・DNAを取り出そう」7/29(火)、8/15(金)13:30~

 雑貨団シアトリカル・プラネタリウム 8/29(金)14:30~、18:30~

 イブニング・ミュージアム・ウィーク 8/5(火)~8/10(日)

 3館コラボレーション絵本展示「絵本で読む宇宙」

 および関連行事「もっと天文絵本を楽しもう」(読み聞かせ&宇宙のお話や工作)

出版物
 特別展示図録『ぼくたちはひとりぼっと? 地球の外に生命を探して』
  • 平塚市博物館 夏期特別展のチラシの画像