ひらつか子ども審査員賞 トルコの作家フェリドゥン・オラルが1位に選出 ブラティスラヴァ世界絵本原画展 絵本をめぐる世界の旅

平成26年8月15日

平塚市
担当 美術館 学芸担当 安部
電話 0463-35-2111
 

ひらつか子ども審査員賞 トルコの作家フェリドゥン・オラルが1位に選出
ブラティスラヴァ世界絵本原画展 絵本をめぐる世界の旅

 
 平塚市美術館では、開催中の「ブラティスラヴァ世界絵本原画展 絵本をめぐる世界の旅 」の関連事業として、「みんなで選ぼうお気に入りの絵本原画!! ひらつか子ども審査員賞 」というイベントを実施しています。
 現地、ブラティスラヴァではスロヴァキアに住む子どもたちによって選ばれる「子ども審査員賞」があります。9歳から14歳までの6人の子ども審査員が大人の審査員と同様の方法で作品を選びます。子どもの視点で選ばれた作品は、大人の審査員が選んだ受賞作とは異なる作品でした。
 今回、現在開催中の展覧会に来場した中学生までのお子さんに投票券を配布し、本展で出品している54作家の作品からお気に入りの一点を選んで投票してもらいました。参加者は568名で、70票で第1位に輝いた作品はフェリドゥン・オラル「赤い羽のフクロウ」、「おばあちゃんは誰に似ているの?」でした。子どもたちが選んだ1位から10位までの作品を展示室外にパネルで掲示し、また、選ばれた作品の横にはプレートを設置します。選出された10作品のうち5作品が日本人作家の手によるものでした。どの作品が選ばれたかは会場にきてみてください!!
 
みんなで選ぼうお気に入りの絵本原画!! ひらつか子ども審査員賞
投票期間 7月19日(土)~8月10日(日)
発表期間 8月16日(土)~31日(日)
対象 本展来場の中学生まで 
 

ブラティスラヴァ世界絵本原画展 絵本をめぐる世界の旅

 会期      平成26年7月19日(土)~8月31日(日) 38日間
 開館時間  午前9時30分~午後6時(入場は午後5時30分まで)  期間中、開館時間を1時間延長します
 休館日    月曜日 ただし、7月21日(月曜日・祝日)は開館、翌火曜日休館
 主催      平塚市美術館、読売新聞社、美術館連絡協議会
 

1位から10位までの作品 一覧

 
第1位 フェリドゥン・オラル 「赤い羽のフクロウ」「おばあちゃんは誰に似ているの?」
 トルコの作家の作品が見事1位に輝きました!!「赤い羽のフクロウ」は鮮やかな青色の背景に赤い羽のフクロウが目をひきます。フクロウとネズミの友情のお話。クリッとした目のフクロウがとってもキュート。「おばあちゃんは誰に似ているの?」は孫のアリーがおばあちゃんの写真を見るたびに、動物のものまねをしてくれたおばあちゃんを思い出すという心温まるお話。
 
第2位 木内達朗「あかにんじゃ」
 秘密の巻物を狙ったまっかな忍者が色々なものに変身して追ってから逃げていくお話。画面に登場する赤い忍者(色)に注目。お侍さんの家紋やお城の後ろのスカイツリーなど、細かい所に工夫が凝らされているところがおもしろい。
 
第3位 ウェン・シュウ=チェン「見えないおはなし」
 コスタリカの作家。白い紙の切り絵で巧みに表現された中に、色鮮やかな紙のちぎり絵を貼りつけ、詩的な画面が作りだされています。中学生の女の子から票が集まりました。
 
第4位 広瀬ひかり「マルマくん かえるになる」
 おたまじゃくしのしっぽが残った、子どものかえるのマルマくんの成長のお話。柔らかい色調でかわいらしいキャラクターが目を引きます。小・中学生の女の子から票が集まりました。
 
第5位 アンニカ・ジームス「擬態の達人 サバイバル上手な生きものたち」
 ドイツの作家。ねらう動物、ねらわれる動物、いずれもが工夫を凝らして生き延びようとしています。自然に生きる動物たちを大画面にリアルに描いた作品はみる者を圧倒します。小・中学生の男の子から票が集まりました。
 
第6位 ヨッヘン・シュトゥーアマン「せかいいっしゅうビッグラリー」
 ドイツの作家。本展覧会の海外作家で唯一、翻訳出版されている作品。擬人化された動物たちがハチャメチャなレースを繰り広げるお話。
 
第7位 きくちちき「しろねこくろねこ」
 準グランプリに相当する金のりんご賞の受賞作品。和紙に墨と水彩絵具でいきいきと描かれたネコが魅力的です。
 
第8位 イ・ギフン「ブリキのくま」
 スロヴァキアの子どもたちに選ばれた子ども審査員賞の受賞作品。俯瞰する構図や細かく描かれた画面は漫画やアニメに通じるものがあります。
 
第9位 荒井良二「あさになったのでまどをあけますよ」
 画面の中にあふれる光やカラフルな色使いが素敵です。タイトルにもある「あさになったのでまどをあけますよ」という言葉に続き、そらぞれの土地の子どもたちが窓を開けていく。
 
第9位 nakaban「よるのむこう」
 そこはかとなく消えていく旅の途中に出会った風景や心に残る思い出を拾い上げて作られたお話。詩情にあふれ、色彩感豊かな作品。