市内の全小中学校に防犯カメラを設置

平成26年12月16日

平塚市側の説明

落合克宏市長:

 平塚市では、安心・安全なまちづくりの一環として、この12月1日から平塚駅西口の南側で防犯カメラの運用を始めまして、平塚駅周辺では5台の防犯カメラを運用しています。
 そしてこのたび、平成26年12月から、市立の小中学校全43校(小学校28校、中学校15校)に防犯カメラの設置を始めました。防犯カメラを設置することで、学校敷地内や校舎内への侵入防止だけでなく、犯罪発生の抑止など、教育環境の向上を図ってまいります。
 設置工事は平成27年2月に完了を予定しています。主に外部からの侵入の可能性が最も高い各校の門扉付近を中心にカメラ5台、室内にレコーダー1台、モニター1台をそれぞれ設置します。運用開始は平成27年3月1日を予定しています。
 カメラの運用については「平塚市立小・中学校における防犯カメラの管理運用基準」に基づき、個人のプライバシーに配慮し、適切に行います。費用につきましては、7年リースで、工事費及び保守料を含む月額約85万円となります。そのほか、詳細については資料をご覧ください。

 

質疑内容の要旨


Q記者:モニターは誰かが見ているということなのか?
A市長:常時見ているということではなく、録画をして、緊急時使わなければならない時にすぐに対応できる体制ということです。

Q記者:誰かが侵入した後に確認するということか?
A市長:常時見張っているということではありません。

 

Q記者:何時間分録画して、録画された動画はどのくらいの期間保存するのか?誰が閲覧することができるのか?
A市長:稼働は24時間です。保存期間は撮影した日から2週間です。2週間経過後は上書き保存されます。先ほどの質問にもありましたが、常時監視しているわけではありませんので、不審者が侵入した場合などの非常時に警察と教育委員会が連絡・調整をし、映像を使うという形です。教職員が常時モニターを監視するわけではありません。犯罪抑止、あるいは緊急時に何か起きた場合に活用します。

A教育総務課長:防犯カメラの管理については、管理運用基準を定め、その中で各校の校長を防犯カメラシステムの「管理責任者」としています。管理責任者の責任で管理をしていきます。モニターは主に校長室、または職員室に設置していますので、登下校の際にはリアルタイムでのカメラの映像が見られます。


Q記者:保存した映像を見ることができるのは?
A教育総務課長:管理者である学校長です。


Q記者:今までの学校の敷地内への侵入や器物損壊などの犯罪件数と被害金額は?
A市長:件数につきましては、夜間侵入、軽微な施設の損壊など、平成24年度が11件、25年度が7件ありました。

A教育総務課長:平成26年度の件数はまだ出ていませんが、数件あったことは把握しています。金額については把握していませんが、施設の軽微な破損、ガラスが数枚割られる等の被害ですので、そこまで大きな金額ではないと思います。

Q記者:ガラスが大量に割られたり、落書き等の被害があったはずだが?大きな金額になるのではないか?
A教育総務課長:平成24年度と平成25年度については、大きな被害は発生していません。


Q記者:今までで一番大きな被害金額を教えてください。
A教育総務課長:後ほどお示しします。(直近5年間の中では平成22年に旭陵中学校で発生した体育館外壁の落書き、外灯破損で253,050円の被害が最も大きい金額)

Q記者:費用が月額約85万円とあるのは、全体での金額ということか?
A市長:全校での金額です。


Q記者:年額に換算するといくらか?
A教育総務課長:今年度は平成27年3月にリースが開始しますので、85万円です。年額ですと、1020万円程度です。

Q記者:当初予算に計上されていたが、3月の運用開始となったのはなぜか?
A市長:全部で43校あるため、各校に対する設置希望場所調査で時間がかかったのが一つです。また、導入事業者選定のためのコンペ、設置位置の最終調整・現地確認に時間がかかってしまったためです。もっと早くできなかっただろうかとは思っていますが、手続き的なものと、どこにカメラを置くか、例えば人の動線を考慮してどこに設置するのが適切かという調査にかなり時間はかかりました。


Q記者:予算措置も変わってくるということか?
A教育総務課長:当初予算は半年分を計上していましたが、効果がある場所はどこか、設置場所の検討に時間がかかったため、1か月分の措置となります。

Q記者:市内で一番最初に設置された学校はどこか?それはいつか?
A教育総務課長:5校同時に設置されています。日付は12月8日です。松原小学校、中原中学校、大住中学校、山城中学校、金目中学校です。


Q記者:警察の捜査に活用されるとのことだが、その際の規定はあるのか?
A教育総務課長:防犯カメラの管理運用基準を設け、捜査当局の要請があった場合には提示するような形になっています。

Q記者:管理運用基準は公開されているのか?
A教育総務課長:3月1日から全体の運用が始まりますので、今まさに議論等を重ねて策定中です。

 

Q記者:防犯カメラ設置以外に学校に警備システム等は導入されているのか?
A市教育総務課長:全校機械警備を導入しています。無断で校舎内に侵入があった場合は、警備会社に連絡が行き、場合によっては警察も来てもらいます。

 

その他の質問


(小中学校へのエアコンの設置)


Q記者:学校関係に関連し、エアコンの設置について聞きたい。9月に積算誤りで入札を無効にしたが、今年度の設置は予定どおり完了するか?また、特別教室よりも、普通教室への設置を優先すべきではないか?

A市長:積算誤りで遅れてしまいましたが、3月下旬の完成を目指して、すでに工事着手しています。今年は、中学校の特別教室の設置からということで予算計上しています。年度末までには設置完了を目指しています。

 また、特別教室だけでなく、小中学校の普通教室も含めた設置をという質問ですが、平塚市も人口減少社会の中、子育て世代から選ばれるまちにするためにも、教育環境の充実は子育て支援の大きな要因と考えています。大変重要な課題ととらえています。市内の普通教室は全43校で約750教室もあるため、予算規模を含めてどうしたら設置できるのか至急検討するように担当に指示しています。考え方としては、できるだけ早い段階で導入を進めたいと思っています。

 

(市長就任2期目について)


Q記者:議会の一般質問でも出ていたと思うが、2期目への意思表示はいかがか?
A市長:議会でも質問が数件ありましたが、意思表示を早くすべきではないかという意見もありました。記者の皆様にもお示ししましたが、マニフェストの評価を東海大学の山内先生にしていただき、実現度が85パーセントという高い評価はいただきました。これは決して満足できる数字ではなく、逆に言えば15パーセント実現できていないということも言えますので、任期である残り5か月、しっかりと行政を進める仕事に携わっていきたい。方向性が決定した時点で改めてお示ししていきたいと考えています。

Q記者:具体的に未達成の事業とは?
A市長:ハード整備の面では圏央道ができたので、湘南ひらつかを目指して多くの人たちが来てくれるでしょうから、海岸線の魅力発信の強化をしていきたいです。また、北のまちづくりとしてツインシティへの取組もあります。それらを含め、行政だけでなくいろいろな関係機関等へまちづくりの必要性を訴えていきたいと考えています。それともう一つ、社会保障、子育て支援を中心とした選ばれるまち、住みやすいまちにするための取組です。今までの社会保障のベースはできるだけ崩したくありませんから、そのために何ができるか、その道筋をつけていくことが私の責任ではないかと思っています。おかげさまで、先月の定例市長記者会見で発表しましたが、障がい者の方の雇用(ワークステーションの設置)についても目途がついてきました。結果としてはまだまだですので、障がいのある方もない方も生き生きと生活できるまち、バリアフリーのまち、課題をあげればきりはありませんが、その辺りの道筋をつけていければと思っています。

 

Q記者:具体的に2期目への表明はいつにしようと考えているか?
A市長:方向性がしっかり見えたときに、お示ししようと考えています。


(日産車体跡地)


Q記者:日産車体の跡地について、そろそろ「ららぽーと」ができると発表してもよいのではないか?
A市長:11月16日から20日にかけまして、地元住民向け説明会がありました。三井不動産が天沼地区内に建設予定の建物の配置ですとか、建築概要等について説明をしたと伺っています。その説明会で、三井不動産からは「ららぽーと」を前提とした商業施設と説明があったと聞いております。日産車体から三井不動産に跡地はまだ売却されていないと思います。土壌の改良や整地が完了し、より具体的になった段階で名称が出てくるのではないかと思います。平塚市としては、開発事業者である三井不動産の意向を尊重していきたいと思います。

 

 一年間、報道機関の皆様には、いろいろな課題等をとらえていただき、報道していただきました。誠にありがとうございます。御礼を申し上げます。来年もどうぞよろしくお願いします。

 

定例市長記者会見における質疑内容を秘書広報課広報担当でとりまとめて掲載しています。

記者発表資料

平塚市
担当 教育総務課教育総務担当 中戸川
電話 0463-35-8113
 

市内の全小中学校に防犯カメラを設置

 
 平塚市では、安心・安全なまちづくりの一環として、平成26年12月から、市立の小中学校全43校(小学校28校、中学校15校)に防犯カメラの設置をはじめました。防犯カメラを設置することで、学校敷地内や校舎内への侵入防止だけでなく、犯罪発生の抑止等、教育環境の向上を図ります。
 設置工事は平成27年2月に完了を予定しています。主に外部からの侵入の可能性が最も高い各校の門扉付近を中心にカメラ5台、室内にレコーダー1台、モニター1台をそれぞれ設置します。運用開始は平成27年3月1日を予定しています。
カメラの運用については「平塚市立小・中学校における防犯カメラの管理運用基準」に基づき、個人のプライバシーに配慮し、適切に行います。
 
工期    平成26年12月~平成27年2月
費用    7年リース 月額約85万円(工事費及び保守料を含む)