7月定例市長記者会見 家庭から排出される剪定枝を分別収集します

平成27年7月23日

平塚市側の説明


落合克宏市長:

 まずご説明の前に、庭木などを剪定した「枝」の呼称ですが、「せんていし」、または「せんていえだ」と、二通りの読み方があります。
 平塚市では、市民に分かりやすいご案内をするときには「せんていえだ」という読み方に統一させていただきます。
 ただし、施設名などの場合は「せんていし」と読ませていただきます。2種類の読み方があることをあらかじめご了承ください。
 平塚市、大磯町、二宮町の改訂平塚・大磯・二宮ブロックごみ処理広域化実施計画に基づく剪定枝資源化施設が平成27年10月から二宮町で稼働を開始するため、市内の家庭から排出される剪定枝の分別収集を10月1日から開始します。対象の剪定枝は10月以降、ごみ集積所への排出とごみ処理施設への搬入ができなくなります。
 収集方法ですが事前予約制で、無料です。各戸で収集します。
 平成27年9月18日から申し込みを受け付けます。初めに、市民から、循環型社会推進課に収集申し込みの電話をしてもらい、収集の状況などから収集日を決定します。収集日はお申し込みから通常約1週間から2週間お時間をいだたきます。排出する市民の方は、収集日までに剪定をし、収集日当日の8時30分までに、道路に隣接した敷地内の見える位置に束ねた状態で置いてもらいます。循環型社会推進課の職員が、収集日に排出されている剪定枝を回収します。立ち合いは不要です。雨天の時も回収します。
 各戸収集した剪定枝は二宮町の剪定枝資源化施設に搬入後チップ化して、発電の燃料や堆肥の原料として搬出します。収集対象となる剪定枝や収集できないものに関してはお手元の資料をご覧ください。説明は以上です。

 

質疑内容の要旨


Q記者:平塚市でのこれまでの剪定枝の回収方法は?
A循環型社会推進課長:従来はごみ集積所に一軒あたり約3束をめどに出していただいています。多く出されると収集車に積み込みができないからです。あとは処理施設に直接お持ちいただきます。当然持ち込みの場合は有料となります。10キログラムあたり100円です。持ち込み先は、大神の環境事業センターと破砕処理場の2カ所あります。大きさによって持ち込む場所が違います。長くて太いものだと破砕しなくてはいけないので、破砕処理場、おおよそ40センチメートル以下のものについては環境事業センターへ持ち込みとなります。

Q記者:これからは分別収集のみの方法となるのか?
A循環型社会推進課長:そうです。


Q記者:収集できないものの理由は?
A環境施設課長:有害植物については、二宮町に剪定枝を持っていきチップ化しますが、利用先が発電燃料、もしくは堆肥化の原料になります。堆肥化する場合、有害なものが含まれていると影響がありますので、収集の対象にはしていません。

 

Q記者:造園業者が剪定したものが収集できない理由は?
A環境施設課長:今回対象としているものは、家庭で剪定した枝と公共施設で剪定した枝を対象としています。造園業者や植木屋などに剪定を依頼したものについては、事業系のごみとなりますので、造園業者や植木屋さんの各ルートを使って処分していただくのが基本です。

Q記者:平塚市民にとってのメリットは?
A市長:広域ごみ処理の総体的な取り組みの一環であることをご理解いただきたいと思います。

A環境施設課長:平塚市だけで考えれば、デメリットな部分があります。費用負担も多くなります。処理量とか人口が多いということもその理由です。ブロック全体の経費は、施設を集約することで効率的になりますので、平塚市だけでとらえるのではなく、1市2町全体としてとらえればメリットはあるのではないかと思います。


Q記者:剪定枝の処分以外にごみ処理に関して平塚市にメリットはあるのか?
A市長:総合的に施設を配置し、それぞれの市町の役割分担があります。平塚市は大きな焼却施設を持っています。お金はかかりますが、大磯や二宮とごみ処理をすることで平塚エリアだけでなく二酸化炭素の排出量を削減するなど環境への配慮を含めていろいろなメリットがあると思います。それぞれの役割分担の中で、今回は二宮町に剪定枝資源化施設を配置し、二宮町の役割分担としてやっていただくという状況です。1市2町が平塚だけの負担だけではなく、広域エリアで総体的なごみ処理ができるというのがメリットだと思います。

 

その他の質問


<育休退園>


Q記者:保育園の育休退園の問題について平塚市で運用等を見直す予定はあるか?
A市長:視点の当て方の違いだと思うのですが、平塚市では4月の時点で待機児童ゼロという形にし、平塚市全体で待機児童を減らす取り組みをしてきました。統計的にも4年間で定数を430人増やし、できるだけ働きながら子育てがしやすい環境を取り組んできました。その中で育休退園という問題が出てきましたが、平塚市は県内でも2番目に子どもを預ける率が高いので、預ける率をどれだけ高くしていくかというのを求められていると考えます。担当課にはこのような運用でいいのかと投げかけをしています。実は育休退園をした約70パーセントが元の保育園に戻っている状況も確認していますので、できるだけ元に戻す体制づくりも一緒に検討しているところです。

 しかしながら、大きく考えるとしっかりと平塚市のエリアの中で子どもが預けやすい環境づくりをしなくてはならないとおもいますので、その方針は変えずに、待機児童を常時ゼロにできるような環境整備をしていくことが必要ではないかと。育休退園というのはできるだけ減らすような環境を作らなければいけないと考えています。


Q記者:具体的に育休退園を減らす方法は?
A市長:退園しても元に戻れるような環境が必要であると考えます。例えば、親御さんがどのような形で子どもを預けたいのかという、常時相談を受けています。個々の対応をしっかりと把握し、退園するときには今の環境で子育てをやりくりできるような、従来入園していた人たちを元に戻すときに加点して元に戻しやすくするように考えるよう担当課でも検討しています。

Q記者:これまでに加え、加点を大きくして復園率を上げたいということか?
A市長:はい。


Q記者:育休退園自体を見直すことは考えていないのか?
A市長:原則はなくすということは難しいと考えています。育休退園しても戻ってくる枠があれば自動的に戻ります。平塚市はまだ待機している方がいらっしゃいますので、そちらを優先しながらも、育休退園した方も戻りやすい環境や仕組みを考えなければいけないと思います。

Q記者:育休退園は課題であるが仕方がないということか?
A市長:課題であると思います。平塚市で対応できることはしっかりとやらせていただきたい。課題ではあるが、今の状況をゼロにするのはなかなか難しいと考えています。現実問題として、保育を望まれている方もいらっしゃるので。


Q記者:70パーセントが元の保育園に戻っているということだが、30パーセントは戻っていないということか?
A市長:いろいろな状況が考えられますがそのような報告を受けています。

Q記者:30パーセントの救済策は?
A市長:例えば、幼稚園への延長ですとか、保育園への臨時保育などの対応をしています。

 

<道の駅>

 

Q記者:道の駅の現状と見通しは?
A市長:6月議会と5月定例会見でも申し上げましたが、湘南海岸公園に道の駅をつくるということで、圏央道、さがみ縦貫道が開通する前から必ずや内陸の埼玉県や群馬県などから人が相当量来るということで、平塚の魅力を発信する場所を考えていました。特に経済界、農業、工業、商業、漁業関係者からもぜひ作ってほしいという声も強くありましたので、考えてまいりました。当初、龍城ケ丘のプールが閉鎖されましたので、その場所で魅力化を図ることができないか等の検討をしました。それらを含めて湘南海岸公園で道の駅という形を考え、8月くらいまでにはお示ししたいと申し上げました。しかしながら、湘南海岸公園全体の構想については、湘南海岸公園だけでなく、龍城ケ丘プール跡地、ビーチパーク、大浜地区など全体として考えなければいけないというのがありまして、地域の皆様方のいろいろなご意見もいただき、海岸エリアの魅力化の中で、この道の駅というのをもう一度海岸エリアを魅力化の一つとしてしっかり考えてなくてはなりません。トータル的な考えで道の駅ありきではなく、全体的な魅力化をするための手段として考えていきたいということで地元の皆さんや議会などにも説明は今回見送らせていただきます。現実問題として、道の駅が駐車場、トイレが24時間開けてなければいけないですとか、観光的な発信をする施設を作らなければならないとか、いくつか条件がありますので、それらの条件を全てクリアするものが今回のエリアでよいのかどうか、それらを含めて改めて海岸エリアの魅力化を考えていこうという立ち位置に立ったということです。24時間できるのかということを追及していくにはちょっと難しいという認識ではいます。地域の人たちには担当から説明を申し上げたいと思いますが、海岸エリアの魅力化を何とかやっていくことが平塚をアピールすることを進めるという基本姿勢は変わっていません。

Q記者:道の駅を作ることはやめたということか?
A市長:そのような機能を持った施設というのは考えていかなくてはと思います。

 

Q記者:道の駅を設置するための条件に無理があるということか?
A市長:そういう認識はしました。

Q記者:見通しが甘かったということか?
A市長:具体的な取り組みはある程度期間をかけてやってきましたが、基本的には海岸エリアの魅力は何としても進めますが、手法として道の駅ありきで進めてきたのは良いかどうかというのは反省しなくてはいけないと思います。

 

Q記者:道の駅という選択は失敗したということか?
A市長:龍城ケ丘の跡地をどのように使えるか、平塚駅から海岸へまっすぐ延びる道についても、平塚の海の魅力を発信できるところです。そこに付随した湘南海岸公園をどのように使えるか、ビーチパークをどういう風に魅力として発信できるか、そしてその先に大浜・須賀地区の魅力をどういう風に発信できるか、これをぜひとも全体的にうまくつなぎ合わせて考えることができないか、それをもう一度見直そうというのが今回の私の考えです。道の駅ということで言うと、失敗という表現ではなく、あのエリアの魅力化をするためにどのようなものをどこに配置するか、作っていくかというのをもう一度考えさせてくださいということです。

 

定例市長記者会見における質疑内容を秘書広報課広報担当でとりまとめて掲載しています。

記者発表資料

平塚市
担当 循環型社会推進課資源循環担当 阿部
電話 0463-23-1111(内線2120)
 

家庭から排出される剪定枝を分別収集します

 
 平塚市、大磯町、二宮町の改訂平塚・大磯・二宮ブロックごみ処理広域化実施計画に基づく剪定枝資源化施設が平成27年10月から二宮町で稼働を開始するため、市内の家庭から排出される 剪定枝の分別収集を10月1日から開始します。対象の剪定枝は10月以降、ごみ集積所への排出とごみ処理施設への搬入ができなくなります。
 1市2町では、一般廃棄物処理に係る事務事業の効率化及び環境負荷の低減を図るため、相互に連携し、事務事業を広域的に推進しています。
 
 

収集対象となる剪定枝

  1. 一般家庭の庭木等を剪定した枝・幹(葉が付いていても構わない)
  2. 1本の大きさが、太さ10センチ以下で長さ80センチ以下のもの
 

収集できないもの

  • 木製品等の加工品・建築廃材・土・砂・落葉・葉のみ・草・竹・笹・シュロ・バラの茎等
  • 有害植物(ウルシ属、キョウチクトウ、アセビ、イチイ等)
  • 農業者等の事業活動から発生したもの
  • 造園業者などの業者に剪定を依頼したもの
 

収集方法

 事前予約制で、無料です。各戸で収集します。
 平成27年9月18日から申し込みを受け付けます。
  1. 排出者は、循環型社会推進課に収集申し込みの電話をします。
  2. 排出場所、収集量等を確認し、収集の状況から収集日を決定します。(通常約1週間~2週間後の収集となります。)
  3. 排出者は、収集日までに剪定をし、収集日当日の8時30分までに、道路に隣接した敷地内の見える位置に束ねた状態で置きます。
  4. 循環型社会推進課の職員が、収集日に排出されている剪定枝を回収します。(立ち合いは不要です。雨天時も回収します。)
 

処分方法

 各戸収集した剪定枝は二宮町の剪定枝資源化施設に搬入後チップ化し、発電の燃料や堆肥の原料として搬出します。