秋期特別展「後世に残したい相模川流域の地球遺産-相模川をジオパークに-」開催

平成27年10月14日

平塚市博物館
学芸担当 森
電話 0463-33-5111
 

秋期特別展「後世に残したい相模川流域の地球遺産
-相模川をジオパークに-」開催

 
 近年、重要な自然遺産(地球遺産) をジオパークとして捉え、文化遺産などと有機的に結びつけ保全しようとする動きが盛んです。
 本特別展では、世界的に重要なプレート境界の河川であり、平塚市周辺の大地の母体である相模川流域の自然遺産31地区を地形・地質的背景とそこでの人々の暮らし、産業などとの関わりから紹介し、大地のダイナミクスとその歴史について展示します。相模川流域がジオパークにふさわしいことをお伝えします。
 
会期 平成27年10月17日(土)~11月29日(日)
会場 平塚市博物館特別展示室
 

展示構成 


第1章 ようこそジオサイトへ 
相模川流域の航空写真、パノラマ写真、絵図、地質図、流域の立体視地図、ジオサイトマップ床面シート等 約40点

第2章 相模川源流域のジオサイト
忍野八海などの景観写真、富士の溶岩や噴出物等、約80点

第3章 相模川上流域のジオサイト
景観写真、枕状溶岩、泥流堆積物、二枚貝化石(道志のカネハラヒオウギ)、県天然記念物の菫青石と大理石、大理石製の花瓶等、厚木産グリーンタフの管玉等 約200点

第4章 相模川中流域のジオサイト
景観写真、県天然記念物の中津層サル頭骨化石、大磯・愛川のクジラ化石、含放散虫チャート礫、火山灰層中のざくろ石、平塚産のナウマン象化石、平塚にあった火山の溶岩、火砕流堆積物中の炭化木等 約180点

第5章 相模川下流域のジオサイト
景観写真、平塚駅西から産出したタブノキ流木化石、大磯のサイとイノシシの臼歯化石、縄文時代の五領ヶ台貝塚の貝、カンザシゴカイの棲管、等 約160点

第6章 相模川をジオパークに
流域の滝・湧水写真、各地のジオパークのチラシ等 約40点
 
展示総数約700点
 

関連事業

  1. 記念講演会
「相模川をジオパークに」
日時 11月8日(日) 午後1時~午後5時15分(開場 午後12時30分)参加自由 定員80名
内容 
 午後1時10分~ 相模川流域のジオサイト 森 慎一(当館学芸員)
 午後2時05分~ 日本列島の誕生と相模川 藤岡換太郎氏(神奈川大学)
 午後3時~ ジオパークとその認定までの道のり-箱根ジオパークを例に 平田大二氏(神奈川県立生命の星・地球博物館)
 午後3時55分~ ジオパークのあり方 小川勇二郎氏(筑波大学名誉教授)
 午後4時45分~ 総合討論
場所 平塚市博物館1階講堂
 
  1. 野外見学会  
各回とも定員30名。各回毎に往復はがきで申込(10月18日(日)消印有効)。応募多数の場合は抽選。
11月1日(日)9時~午後5時 湘南平~高麗神社~花水河口
11月14日(土)9時~午後5時 下溝八景の棚~磯部頭首工~座間湧水
 
  1. 特別展展示解説
各回とも午後1時~午後1時55分 参加 自由
10月17日(土) 担当 森
10月31日(土) 担当 野崎
 
  1. 「富士火山ジオツアー」展
期間 10月31日(土)~11月26日(木)
場所 平塚市博物館1階 寄贈品コーナー
八方から見た富士、富士の湧水と滝、関東富士見百景、富士の洞窟、富士の行く末などについて展示。