サラリーマンコレクターの知られざる名品 わの会展 増田誠《オー・ボン・ロワン・ビストロ》が1位に選出

平成28年1月19日

平塚市
担当 美術館 学芸担当 安部
電話 0463-35-2111
 

サラリーマンコレクターの知られざる名品 わの会展
増田誠《オー・ボン・ロワン・ビストロ》が1位に選出

 
 平塚市美術館では、「サラリーマンコレクターの知られざる名品 わの会展」(平成27年12月5日~平成28年2月7日)の関連事業として「あなたもアートコレクター お気に入りの作品を選ぼう!!」を実施しました。
 観覧者に投票券を配布し、本展で出品している作品146点からお気に入りの一点を選んで投票してもらいました。参加者は1035名で、52票で第1位に輝いた作品は増田誠《オー・ボン・ロワン・ビストロ》。この作品の所蔵者の増田一郎さんは「人生は邂逅の積み重ね。絵は人との出会いであり僕の人生を象徴している。同じ気持ちの方々がたくさんいてとてもうれしい」とコメントしています。観覧者が選んだ1位から10位までの作品の横にはプレートを設置します。選ばれた作品を是非、会場にきて見てください。投票結果は会期末まで展示室内に掲出します。
 
 

1位から10位までの作品

 
第1位 増田誠《オー・ボン・ロワン・ビストロ》1985年、油彩・キャンバス
山梨出身の洋画家・増田誠(1920-1989)による、パリの酒場に集まる人々をいきいきと描いた作品。全体の雰囲気を出すため、画面中心の女性は特に丹念に描かれています。「楽しそうな雰囲気が伝わってくる」「人物の表情が豊か」といったコメントがありました。
 
第2位 玉之内満雄《水辺の古城》
埼玉出身の洋画家・玉之内満雄(1929-1997)による、フランスの中世の街並みを残すモントレゾールの古城を描いた作品。水面の映り込みを描くことを得意とし、細部にこだわった筆致が見事です。
 
第3位 大沢鉦一郎《小さい椅子》
愛知出身の洋画家・大沢鉦一郎(1893-1973)による、無垢な瞳でこちらを見つめる少年を描いた作品。この作品は、別の作品のキャンバスを木枠から外した時に下から現れたというエピソードがあります。
 
第4位 太田聴雨《愛陶》
宮城出身の日本画家・太田聴雨(1896-1958)による、陶器を両手で慈しむように持つ着物姿の女性を丹念に描いた作品。気高く端正な美人画です。
 
第5位(同率) 脇田和《パン屋の子》
東京出身の洋画家・脇田和(1908-2005)による、暖かなまなざしでパン屋の子どもを捉えた作品。淡い色調で優しげな雰囲気を醸し出しています。
 
第5位(同率) 牧野義雄《夜のピカデリー・サーカス》
愛知出身の洋画家・牧野義雄(1869-1956)による、霧がかったロンドンの広場・ピカデリーサーカスに集う人々の様子を描いた作品。夜霧に浮かび上がる建物や人々の様子がとても幻想的です。
 
第7位 麻田浩《物たちのおもい》
 
第8位 金子周次《入港》
 
第9位 長谷川りん次郎(「りん」はさんずいに「隣」のつくり)《正倉院附近》
 
第10位 遠山五郎《赤いシャンタユ》
 

わの会展

会期      平成27年12月5日(土)~平成28年2月7日(日) 50日間
開館時間  午前9時30分~午後5時(入場は午後4時30分まで)
休館日    月曜日 
主催      平塚市美術館、NPO法人あーと・わの会