6月定例市長記者会見 「不思議なアート トリック トリック ハッ!と トリック」展を開催

平成28年6月29日

「不思議なアート トリック トリック ハッ!と トリック」展を開催

平塚市側の説明

 

落合克宏市長:
 今年、平塚市美術館では、開館25周年を記念いたしまして「不思議なアート トリック トリック ハッ!と トリック」展を7月2日、土曜日から8月28日の日曜日まで開催をいたします。
 私たちの「目」は、遠近の関係性や思い込みで、日常的に多くの錯覚にとらわれております。今回の展覧会は、視覚と固定化されたイメージに揺さぶりをかける戦後の美術家たちの工夫に満ちた取り組みを「トリック」として紹介しようとするものです。
 展覧会には約80点の作品が出品されまして、様々なトリックをとおして、「見る」ということの不思議さ、楽しさをぜひ多くの皆様に体感していただきたいと思います。
 展覧会の開催中には、関連事業ではストリートペインターとして活躍する松本かなこさんの公開制作も美術館内のテーマホールで実施をいたします。これはどなたでも無料でご覧いただくことができますし、写真も撮影することができます。また、作家によるワークショップや学芸員によるギャラリートークなど、展覧会をさらに楽しんでいただけるようなイベントもございます。展覧会の詳細につきましては、お配りいたしました資料やチラシをご覧いただきたいと思います。
 夏休み期間中ですので、親子ですとか友だち同士でぜひ会場にお越しをいただきまして、実際に作品を見ていただき、作品のなぞ解きをしながら楽しんでいただきたいと思っております。
 なお、7月1日金曜日午後2時から、開催に先駆けまして記者の皆さま向けの観覧および作品の説明会を行いますので、ぜひご参加いただければと思います。
 私からは以上です。

質疑内容の要旨


Q記者:トリックアートというと日光や高尾山にある美術館をイメージして、作品の前に立つとワニに食べられそうになる写真が撮れるとか、子どもたちが見て楽しめるトリックアートをイメージするが、今回そういう作品はないのか。
A学芸員:栃木ですとか観光地で展開しているトリックアートの美術館は、企業が観光地向けでみなさんに楽しんでいただくということで、3Dの作品などを多く用いて、体感型で皆様の楽しめる展覧会となっていると思いますが、今回の展覧会の趣旨としましては、皆様が親しみにくい現代アートによって、現代アートというと、とっつきにくいイメージが強いと思うのですが、実は作家さんたちはそれまでの既成概念を打ち砕こうとして、様々な視点から作品を制作しています。そういう観点から作品を見直してみると、私たちの目をだましていたり、思い込みによって成り立っている視覚というものを打破するような作品をたくさん作っていることに気づかされました。そういった作品を用いて、現代アートのアカデミックなというと言い過ぎかもしれませんが、そういった作品を使いながら、多くのお客さまに視覚的な楽しみを知ってもらいたいということで、この展覧会を企画しています。そういう意味で、3Dの観光地で行われているような展覧会とは違って、教科書に出てくるような作家さんたちを含む展覧会になっております。
A美術館長:美術館は社会教育の場であると、私どもが学生時代から学芸員の資格を取るときに懇々と諭されます。いわゆるエンターテインメントだけのものということは、トリックアートだけではなく全てにおいて、エンターテインメント的なもののみで(開催する)というのは、美術館としては考えにくいことです。この作家たちは一流の作家です。非常に活躍している作家です。非常に注目されている作家たちですので、作品そのものの質も良いですが、写真で見ると面白みが分かりにくいと思いますが、この作品は見ていただきますと、皆様驚かれます。顔が動き、目も動きます。実際に見ていただかないと、トリックアートの面白さが実感していただけないと思います。ここに出てます作家は一流の作家たちです。作品の質は高いですし、ご覧いただけたら、きっと面白いと思っていただけると思います。

 

その他の質問


質問はありませんでした。
 

定例市長記者会見における質疑内容を秘書広報課広報担当でとりまとめて掲載しています。

記者発表資料


平塚市
担当 美術館 学芸担当 家田
電話 0463-35-2111
 

「不思議なアート トリック トリック ハッ!と トリック」展を開催

 
 平塚市美術館では、開館25周年を記念して「不思議なアート トリック トリック ハッ!とトリック」展を7月2日(土)から8月28日(日)まで開催いたします。
 人は五感の中でも視覚に頼りがちですが、私たちの「目」は、実はとてもだまされやすいものです。遠近の関係性や上下左右を見間違えたり、目の前にあるのに見落としたり、逆にあるはずだと思い込んでいるためにそこにないものが見えたりと、日常的に多くの錯覚にとらわれています。このことに着目した美術家たちは、さまざまな工夫を凝らして見る者をあざむき、楽しませる作品を作ってきました。
 本展は、視覚と固定化されたイメージに揺さぶりをかける戦後の美術家たちの工夫に満ちた取り組みを「トリック」として紹介しようとするものです。人の目を惑わす手法は多岐にわたりますが、ここでは「1.虚と実をめぐって」「2.古典絵画への仕掛け」「3.オプ・イリュージョン」「4.リアリズムの諸相」という4つのキーワードにより展覧会を構成します。29人の美術家が仕掛けるさまざまなトリックをとおして、「見る」ということの不思議さとだまされる楽しさを体感してください。
 
 

不思議なアート トリック トリック ハッ!と トリック

会期      平成28年7月2日(土)~8月28日(日) 50日間
開館時間  午前9時30分~午後5時(入場は午後4時30分まで)
     7月16日(土)~8月28日(日)は午後6時まで開館(入場は午後5時30分まで)
休館日    月曜日 ただし、7月18日(月・祝)は開館し、19日(火)は休館
主催      平塚市美術館
特別協力 株式会社DNPアートコミュニケーションズ
協賛   神奈川中央交通株式会社
 
会場      平塚市美術館
     〒254-0073 神奈川県平塚市西八幡1-3-3
     電話 0463-35-2111 ファクス 0463-35-2741
     URL http://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/art-muse/
     JR東京駅から東海道線で約1時間。JR平塚駅より徒歩20分。または平塚駅東改札口(北口)より、神奈川中央交通バス4番乗り場乗車「美術館入口」または5・6乗り場乗車「コンフォール平塚前」下車。無料駐車場70台。
 
出品作家 飯田昭二、伊庭靖子、ヴァザルリ、上田薫、エッシャー、江本創、岡田修二、柏原えつとむ、加納俊輔、金昌烈、桑原盛行、桑山タダスキー、鴫剛、鈴木慶則、関根伸夫、ダイノサトウ、高松次郎、中谷ミチコ、中村宏、名和晃平、丹羽勝次、深堀隆介、福田繁雄、福田美蘭、堀内正和、前田守一、松本かなこ、森村泰昌、U.G.サトー(29名、50音順)
 
出品作品 約80点
 
観覧料   一般900円、高大生500円
  • 20名以上の団体料金は一般720円、高大生400円
  • 中学生以下、毎週土曜日の高校生は無料
  • 各種障がい者手帳の交付をうけた方と付添1名は無料
  • 65歳以上で、平塚市民の方は無料、市外在住の方は団体料金
     

関連事業

  • 松本かなこ氏(ストリートペインター)による公開制作
    日時 7月17日(日)、18日(月・祝)、20日(水)~23日(土)、27日(水) 午前10時~午後4時
    場所 美術館テーマホール (見学無料、写真撮影可)
  • ワークショップ1「チョークで道に海の生きものを描こう!!」
    講師 松本かなこ氏(ストリートペインター)
    日時 7月29日(金) 午後1時~午後4時
    場所 美術館レストラン側エントランス (自由参加、参加費100円)
  • ワークショップ2「ジェルキャンドルにお魚を描こう!!」
    講師 深堀隆介氏(美術作家)
    日時 7月31日(日) 午後1時30分~午後4時30分
    場所 美術館アトリエ
    対象 小中学生24名(小学校1、2年生は保護者同伴)
    参加費 800円 (要申込、詳細はホームページをご参照ください)
  • 学芸員によるギャラリートーク
    日時 7月10日(日)、8月7日(日) 午後2時~2時40分
    場所 展示室1 (申込不要、要観覧券)
  • 3館コラボ事業(美術館・図書館・博物館) 詳細は各館へお問い合わせください。
 
同時開催 「アーティストin湘南2 田澤茂と石井礼子展」7月2日(土)~9月4日(日)

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