資料編 資料1:バリアフリー法の概要 (1)「移動等円滑化促進方針(第24条の2)」の概要(出典 国土交通省ホームページ) (2)「移動等円滑化基本構想(第25条)」の概要(出典 国土交通省ホームページ) (3)バリアフリー法第3条の基本方針の目標(令和3年4月改正)について (出典 国土交通省ホームページ) 資料2: まちの点検の実施状況 バリアフリー基本構想で位置付ける特定事業を検討する上で、市民の視点が重要になります。本基本構想の重点整備地区においては、高齢者や障がい者等を含む市民の皆様の協力を得て、次のとおりまちの点検を実施しました。 (1)平塚市バリアフリー研究会「まちの点検」 ア 平塚市バリアフリー研究会 日時 平成24年11月29日(木) 13時〜16時30分 場所 八幡山公園〜市民活動センター又は大原公民館 概要 旧基本構想の「重点整備地区」の設定に係る「まちの点検」 イ まちの点検ルート ルート1 八幡山公園〜大門通り〜スターモール〜平塚駅〜市民活動センター ルート2 八幡山公園〜不動通り〜駅東側地下道〜村井弦斎公園〜市民活動センタール ルート3 八幡山公園〜文化公園〜パイロット線〜大原公民館 ルート4 八幡山公園〜いちょう並木通り〜伊勢原県道〜大原公民館 ウ 実施状況 高齢者団体、障がい者団体等の各所属が混成するよう8名前後で班編成し、班ごとにまちを歩きながらバリアを確認し、点検結果のとりまとめを行った。 エ 実施結果 @道路の問題点 【路面、勾配、幅員 等】 歩道に凸凹がある、勾配(縦方向、横方向)が悪い、歩道の幅が狭い、車道と歩道の段差が大きい、「歩行者優先」などの標示がほしい 歩道が滑りやすい、セイフティブロックがない、グレーチングの目が粗い、蓋の隙間が広い、歩車道の分離をした方がよい 植栽の背が高くて見えづらい 【誘導ブロック】 誘導ブロックが設置されていない、つながっていない、既設誘導ブロックの問題(複雑、色、設置ルール)、誘導ブロックの破損 【障害物】 障害物(看板、自転車、車両、商品、プランター等)がある、障害物(電柱、標識、車止め、カーブミラー)がある 【交差点・横断歩道】 音響式信号機がない、音響式信号機の音が小さい、青信号の時間が短い、信号機がない、押しボタンと点字が離れすぎている 横断歩道にエスコートゾーンがほしい、路面表示が消えかけている(止まれ、外側線)、夜間押しボタン式になることが案内されていない 【利用面】 歩道混雑時の配慮がほしい(自転車利用者) A北口駅前広場の問題点 【利用面】 案内がわかりにくい(点字 広場案内、バス路線・運行状況、バス乗り場)、エスカレーターへの誘導が悪い B施設の問題点 【バス停】 バス停のベンチの問題(破損、誘導ブロック上) 【生活関連施設】 歩道〜施設入口の誘導ブロックがない、施設地内の背が高い植栽で出庫車両からの視認性が悪い 【公園】 園路が凸凹、スロープの勾配が急、公園内の誘導ブロックがない、公園と道路の接続が悪い、公園内の階段の見切りがない、公衆電話ボックスの中で車いすが回転できない Cその他 【サイン】 地名案内に地図がほしい オ 課題の整理(資料編参照) 問題点から課題を設定し、各課題に対する対応者を次のように整理した。 課題、対応者 歩道の構造を移動等円滑化基準に適合、道路管理者 不法占用物に対する道路管理者による取締り、道路管理者及び交通管理者 歩道の適切な維持管理、道路管理者及び交通管理者 自転車と歩行者の分離、道路管理者及び交通管理者 信号機等を移動等円滑化基準に適合、交通管理者 ユニバーサルデザインを取り入れたサインの設置、関係事業者 公園施設を移動等円滑化基準に適合、公園管理者 生活関連施設を移動等円滑化基準に適合、施設管理者 歩行空間に商品、看板、自転車等を置かない、使用者(占用者) 自転車利用マナーの理解・遵守、自転車利用者 心のバリアフリーの理解・協力、全ての人 カ 研究会委員へのアンケート まちの点検、駅周辺等でよく利用する施設及び徒歩利用経路について、アンケートを行った。 (2)平塚市バリアフリー推進協議会「まちの点検」@ ア 平塚市バリアフリー推進協議会「まちの点検」 日時 平成29年5月24日(水) 13時30分〜15時40分 場所 公園通りほか 概要 旧基本構想の「事業計画」の修正・見直しに係る「まちの点検」 イ まちの点検ルート A「銀座通り」バス停 途中バス停での「行き先音声案内」確認 B 公園通り歩道 歩道の切下げ勾配調査 C 横断歩道 音響式信号機の設置状況・聞こえ方調査 D 平塚市役所 自動ドア上部の「入口音声案内」確認 ウ 実施状況 高齢者団体、障がい者団体等の各所属でまちを歩きながらバリアを確認し、点検結果のとりまとめを行った。 オ 実施結果 A 「銀座通り」バス停 《途中バス停での「行き先音声案内」確認》 ・録音された行き先案内は聞き取れなかった。3台のバスを確認したが、1台目だけが辛うじて乗務員の案内で二宮行きと聞き取ることができた。 B 公園通り歩道 《歩道の切下げ勾配調査》 ・東側の歩道は西側より横断勾配がキツイと感じた。 ・勾配を改修するには地形的に難しいことが理解できた。簡単な改修方法は無いように思う。最終的には交差点を上げる大規模な方法となってしまう。 ・車いすは、前後左右両方にねじれている勾配は苦手である。 ・巻込み、段差改善改修により、以前に比べて通行しやすくなった。 ・歩道面を少し下げ、すりつけしやすく改修はできないか。 ・表面の素材が複数種類あるのはなぜか。補修が必要な時期に同じ材料が製造されていため、なくなってしまう。 C 横断歩道 《音響式信号機の設置状況・聞こえ方調査》 ・今回の調査箇所ではないが、平塚駅前交差点の音響式信号機が、どちらが青なのかわからなかった。 ・信号機が発信器対応になれば、利用者がいる時だけ音が鳴ることになるので、騒音の問題は解消されるのではないか。 ・「(ピンポーン)青になりました」のピンポーンが聞こえやすくなったと感じた。 ・一回だけ「青になりました」だと方向がとりづらく、渡りきることが難しい。青点滅になった時に何も案内がない為わからない。 D 平塚市役所 《自動ドア上部に設置されている「入口音声案内」確認》 ・市役所に設置されていることは知らなかった。 ・風が強い日など、正面のドアを閉鎖しているが、その場合、別の内容で案内をするのか。 その他 ・交通弱者用押しボタンの役目、機能が初めてわかった。知らない人も多いと思うので宣伝してはどうか。 (3)平塚市バリアフリー推進協議会「まちの点検」A ア 平塚市バリアフリー推進協議会「まちの点検」 日時 令和3年7月13日(火) 午前9時30分〜12時00分 場所 海岸南中線ほか 概要 基本構想に基づく「生活関連経路」の追加に係る「まちの点検」 イ まちの点検ルート @東海道本通り線(南側歩道) A市民プラザ前交差点 B海岸南中線(東側歩道、車道横断部) C崇善小学校前交差点 D横浜ゴム前交差点 E浅間町南原線(北側歩道) F郵便局前交差点 ウ 実施状況 高齢者団体、障がい者団体等の各所属が混成するよう8名前後で班編成し、班ごとにまちを歩きながらバリアを確認し、点検結果のとりまとめを行った。 オ 実施結果 箇所@東海道本通り線(南側歩道) B誘導ブロック ・東西方向に誘導ブロックを繋げたほうがよい。 ・バスを降車して文化ホールまでの動線として誘導ブロックが必要である。 C音響式信号機 ・文化ホール前交差点に音響式信号機「青になりました」を設置してほしい。 箇所A市民プラザ前交差点 B誘導ブロック ・誘導ブロックが剥がれている箇所がある。 C音響式信号機 ・北側東西方向の音響式信号機の音が小さい。 ・スピーカーの角度を変えることで聞こえやすくなるのではないか。 ・方向がわかるようにメロディーを変えたほうがよい。 ・4方向全てに音響式信号機を設置してほしい。(現況2方向:北側と東側) Dその他 ・交差点内東西方向の横断歩道にエスコートゾーンを設置してほしい。 ・歩道たまり部分に樹木があり、車いすの通行に支障がある。 箇所B海岸南中線(東側歩道、車道横断部) 共通 A歩道勾配 ・歩道勾配は問題ない。 B誘導ブロック ・南北方向に誘導ブロックを繋げたほうがよい。 Dその他 ・歩道内は中央の白線によって歩行者と自転車の通行区分があるが、自転車マークや青いライン等を設置し、通行区分をさらに明確にしたほうがよい。 B-1 B誘導ブロック ・横断歩道の前後に誘導ブロックとセーフティーブロックがない。 Dその他 ・車止めの位置が良くない。車止めは視認性が高いほうがよい。 B-2 Dその他 ・看板が出ていて歩きにくい。 B-3 Dその他 ・グレーチングの溝が粗いので細めにしたほうがよい。 B-4 A歩道勾配 ・道路が凸凹している。 B-5 B誘導ブロック ・横断歩道の前後にセーフティーブロックがない。 ・一部の誘導ブロック(線状)が、自転車の通行区分側にある。 箇所C崇善小学校前交差点 A歩道勾配 ・交差点北東角の歩道勾配が急である。国道と市道のすり付けが課題。 ・現状ではあまり車いすの利用はない。 B誘導ブロック ・誘導ブロックが直角に設置されていて歩きにくい。(最短距離ではない。) C音響式信号機 ・東側南北方向の横断歩道では、北側のみ音響式信号機が設置されている。 ・横断歩道の南側では、音響式信号機の音が小さくて聞こえづらい。 ・音が出ているのはスタート時のみ。 箇所D横浜ゴム前交差点 B誘導ブロック ・誘導ブロックが剥がれている箇所がある。 C音響式信号機 ・押しボタンの位置が植栽の中で使いづらい。 箇所E浅間町南原線(北側歩道) B誘導ブロック ・車両出入口で誘導ブロックが剥がれている箇所がある。エスコートゾーンを設置すれば破損しにくく、出入口としても分かりやすいのではないか。 ・Dの交差点方面から横浜ゴムまでは歩道中央に、横浜ゴムから郵便局までは民地側に誘導ブロックが設置されている。 ・誘導ブロックに沿って歩いている際に郵便局の駐輪場付近では、駐車中の自転車にバックが引っ掛かってしまうことがある。 Dその他 ・郵便局付近では歩道中央の白線があり、通行区分を明確にした方がよい。 箇所F郵便局前交差点 B誘導ブロック ・誘導ブロックに沿って歩いている際に市役所側から郵便局側への通行は問題ないが、郵便局側から市役所側への通行はわかりにくい。 ・横断歩道の前後にある一部の誘導ブロックの向きを調整したほうがよい。 C音響式信号機 ・音響式信号機の音は良い。 Dその他 ・八幡山公園のプランターの一部が通行の支障になっている。 資料3: 旧基本構想の評価等 平塚市バリアフリー推進協議会では、バリアフリー法第25条の2に基づき、旧基本構想の評価を行い、基本構想継続の必要性と改定内容を確認しました。 (1)旧基本構想の評価(令和2年度末時点)(再掲) ・全体を通じて概ね計画どおり事業が実施された。 ・一部の事業において、引き続き事業調整が必要である。 ・心のバリアフリー等のソフト事業は、継続が必要である。 (2)基本構想の改定内容(再掲) ・バリアフリー法及同法第3条の基本方針に基づき、目標年次の設定、各事業者と調整の上、基本構想に掲げる事業の目標を変更する。 ・バリアフリー法の改定を踏まえて、「教育啓発特定事業」を追加する。 ・重点整備地区(生活関連施設及び生活関連経路)を拡大する。 旧基本構想の重点整備地区からの変更箇所を次のとおり示します。 平塚駅周辺地区 地区面積 234ヘクタールから248ヘクタールへ変更(追加面積14ヘクタール) 生活関連経路 ・国道1号(区間延長) ・海岸南中線(区間延長) ・天沼宮松町線(追加経路) ・見附町7号線(追加経路) 生活関連施設 ・平塚文化芸術ホール(追加施設) ・済生会湘南平塚病院(追加施設) ・ららぽーと湘南平塚(追加施設) ※上記のほか、旧基本構想策定後に移転した生活関連施設について、「重点整備地区・生活関連経路の方針図」に反映しています。 資料4: 策定体制及び策定経緯 (1)策定体制 平塚市バリアフリー基本構想(旧)について、平塚市バリアフリー推進協議会で意見聴取、パブリックコメントでの意見提案、市議会との調整を行いながら、策定会議(庁内関係部課長で構成)で基本構想改定案を作成します。 (2)策定経緯 令和2年10月20日 平塚市バリアフリー推進協議会 主要議題 平塚市バリアフリー基本構想の評価、平塚市バリアフリー基本構想の改定の方向性 令和3年4月21日 平塚市バリアフリー基本構想(改定版)策定会議 主要議題 策定会議の進め方、検討体制、要綱、平塚市バリアフリー基本構想に掲げる事業の変更案 令和3年5月25日 平塚市バリアフリー推進協議会 主要議題 平塚市バリアフリー基本構想に掲げる事業の変更案、まちの点検の実施方法 令和3年7月13日 平塚市バリアフリー推進協議会 主要議題 まちの点検(追加経路:海岸南中線) 令和3年10月8日 平塚市バリアフリー基本構想(改定版)策定会議 主要議題 平塚市バリアフリー基本構想(改定版)素案(案) 令和3年10月12日 平塚市バリアフリー推進協議会 主要議題 平塚市バリアフリー基本構想(改定版)素案(案)