平塚市バリアフリー基本構想(改定版)(素案)概要版 第1章.基本構想策定の趣旨 背景・目的 本市では、「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」(以下「バリアフリー法」)及び同法第3条の基本方針に基づき、平成26年3月に「平塚市バリアフリー基本構想」(以下「旧基本構想」)を策定し、平塚駅周辺の重点整備地区を中心に、平塚市バリアフリー推進協議会を通じて、バリアフリー化の整備を推進してきました。 令和2年6月のバリアフリー法の改正では、学校教育と連携した心のバリアフリーの推進に関する事項が追加されるなど、ハード・ソフト両面でのバリアフリー化の取組がますます重要になっています。 本市は、これまで積み重ねてきたバリアフリー化の取組をさらに推進し、誰もが利用しやすい環境整備を促進するため、バリアフリー法の改正等を踏まえて、「平塚市バリアフリー基本構想(改定版)」を策定します。 基本構想の位置付け 本基本構想は、バリアフリー法及び同法第3条の基本方針に基づき、本市の上位計画や関連計画と整合を図り、バリアフリー法の改正、旧基本構想の評価等を踏まえて策定します。また、基本構想に基づく事業計画は、策定後に事業者が作成し、本市でとりまとめを行います。 なお、本基本構想は、上位計画である「平塚市総合計画〜ひらつかNEXT〜改訂基本計画」に即して策定することから、SDGsに掲げられた目標への貢献を目指すものとします。 SDGs(持続可能な開発目標)に掲げられた目標は、目標3「すべての人に健康と福祉を」、目標11「住み続けられるまちづくりを」、目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」が該当します。 策定方針 バリアフリー法や上位計画、関連計画との整合を図り、本基本構想の策定方針を次のとおり定めます。 方針1 まちづくりの進展や利用者ニーズを踏まえた重点整備地区の設定 方針2 すべての人にやさしいまちづくりの推進 方針3 心のバリアフリーの推進 方針4 事業内容の段階的かつ継続的なバリアフリー化の推進 目標年次 本市は、本基本構想に基づきバリアフリー化の取組を継続的に推進します。 本基本構想の重点整備地区における各施設整備(旅客施設、車両、道路、公園、建築物等)の目標年次は、バリアフリー法第3条の基本方針に掲げる目標年次との整合を図り、基本構想に基づく事業計画で具体の事業期間を定めます。(法改正の際には、事業期間の変更を検討します。) 心のバリアフリーの推進など未来永劫取り組むソフト施策は継続的に推進します。 第2章.重点整備地区の設定 旧基本構想の重点整備地区から、まちづくりの変化や利用者ニーズを踏まえ、次のとおり重点整備地区を設定します。 重点整備地区・生活関連経路の方針図 改定概要 追加施設 済生会湘南平塚病院、ららぽーと湘南平塚、平塚文化芸術ホール 追加経路 天沼宮松町線、見附町7号線 区間延長 国道1号、海岸南中線 生活関連施設(順不同) 種別 旅客施設 施設名 平塚駅 種別 特別支援学校 施設名 平塚ろう学校、平塚盲学校 種別 医療施設 施設名 平塚共済病院、ふれあい平塚ホスピタル、済生会湘南平塚病院 種別 公共公益施設 施設名 平塚市役所、平塚税務署、平塚警察署、神奈川県平塚合同庁舎、平塚労働基準監督署、ハローワーク平塚、平塚郵便局、駅前市民窓口センター、平塚年金事務所、ひらつか市民活動センター、平塚商工会議所 種別 都市公園 施設名 平塚市総合公園、湘南海岸公園 種別 文化・教育施設 施設名 平塚市美術館、平塚市中央図書館、平塚市博物館、平塚市青少年会館、平塚市教育会館、中央公民館、平塚市勤労会館、子ども教育相談センター、ひらつか市民プラザ、旧横浜ゴム平塚製造所記念館、平塚文化芸術ホール 種別 健康・福祉施設 施設名 福祉会館、こども発達支援室くれよん、つどいの広場もこもこ、湘南シルバーガーデン 種別 商業施設 施設名 梅屋、ラスカ、OSC湘南シティ、ららぽーと湘南平塚 生活関連経路 番号1 国道1号 国道 区間 宮の前交差点〜崇善小学校前交差点 番号2 県道61号(平塚伊勢原) 県道 区間 追分交差点〜平塚ろう学校前交差点 番号3 県道606号(大島明石) 県道 区間 八幡宮前〜平塚市総合公園 番号4 県道607号(平塚港平塚停車場) 県道 区間 平塚駅南口〜長姫バス停前交差点 番号5 県道608号(平塚停車場袖ヶ浜) 県道 区間 平塚駅南口〜平塚駅南口入口交差点 番号6 駅前大通り線 市道 区間 平塚駅北口〜宮の前交差点 番号7 駅前通り線 市道 区間 宮の前交差点〜県合同庁舎前交差点 番号8 南町通東浅間線 市道 区間 平塚駅花水線〜郵便局前交差点 番号9 海岸南中線 市道 区間 平塚駅花水線〜横浜ゴム前交差点 番号10 宝町通り線 市道 区間 平塚駅北口〜須馬踏切 番号11 南町通り線 市道 区間 平塚駅北口〜南町通東浅間線 番号12 東海道本通り線 市道 区間 駅前大通り線〜見附町7号線 番号13 後谷八幡裏線 市道 区間 平塚市役所前交差点〜郵便局前交差点 番号14 浅間町南原線 市道 区間 郵便局前交差点〜追分交差点 番号15 浅間町3号線 市道 区間 県合同庁舎前交差点〜平塚警察署入口交差点 番号16 平塚駅花水線 市道 区間 海岸南中線〜南町通東浅間線 番号17 八重咲町袖ヶ浜線 市道 区間 平塚駅南口〜須賀打越羽衣町線 番号18 須賀久領平塚中学校線 市道 区間 モータースクール前交差点〜久領堤交差点 番号19 三島神社後谷線 市道 区間 須馬踏切〜モータースクール前交差点 番号20 追分7号線 市道 区間 大原交差点〜平塚ろう学校前交差点 番号21 天沼宮松町線 市道 区間 市役所北交差点〜堤町中央交差点 番号22 見附町7号線 市道 区間 東海道本通り線〜見附町1号線 第3章・第4章.バリアフリー化の方針及び実施事業  バリアフリー化の方針に基づき、バリアフリー化の実施事業を定めます。 改定概要 教育啓発特定事業の追加 (1)バリアフリー化の方針 生活関連施設のバリアフリー化の推進、生活関連経路のバリアフリー化の推進、公共交通機関のバリアフリー化の推進、心のバリアフリーの推進 (2)バリアフリー化の実施事業 公共交通特定事業 鉄道事業者 事業内容 通路 ホーム上の柱等の安全性の確保 案内 利用者にとって必要な情報提供 心のバリアフリー 職員教育によるサポート体制の充実 バス事業者 事業内容 車両 低床車両の導入 バス停 バス停の利用環境の向上 案内 音声による行き先等の案内 心のバリアフリー 適切な接遇、車いす対応等の継続的な教育の実施 タクシー事業者 事業内容 車両UDタクシーの導入 心のバリアフリー タクシー事業者間の共通したサービスの提供、適切な接遇、車いす対応等の継続的な教育の実施 道路特定事業 道路管理者 事業内容 改善 交差点のバリアフリー化 維持・管理 定期的な歩道の維持管理 心のバリアフリー 不法占用看板・工作物・自転車等に対する指導及び撤去 都市公園特定事業 公園管理者 平塚市総合公園、湘南海岸公園 事業内容 バリアフリー施設の点検、適切な維持管理 交通安全特定事業 交通管理者 事業内容 安全性の確保 音響式信号機等の設置、違法駐車取締り、自転車マナー等の広報・啓発 教育啓発特定事業 平塚市 事業内容 心のバリアフリー 学校教育を通した福祉教育の推進、疑似体験を取り入れた学習機会の提供、福祉ボランティアの育成、様々なイベントや冊子等を活用した啓発、路上占有物(商品、看板等)防止のための啓発、商店等への啓発(接客対応等)、ホームページを活用したバリアフリー情報の提供、バリアフリーマップの作成 その他の事業 平塚市 事業内容 平塚駅周辺の移動円滑化 駅前広場と改札階のバリアフリー経路の確保の検討、駅前広場等を結ぶ歩行空間の確保の検討、案内情報施設の設置 平塚駅周辺の駐輪対策 駐輪場の整備、自転車利用者のルール・マナーの遵守意識の向上、放置自転車の撤去 歩行者の安全対策 路面標示等による安全な歩行空間の検討、歩行者、自転車の通行区分の検討 公共サイン 駅前広場や公共施設等への案内表示等の設置・修繕 第5章.基本構想の推進に向けて  事業者は、本基本構想に即すとともに、国の目標値を参考にして事業計画を作成します。 本市は、平塚市バリアフリー推進協議会を通して、事業計画の進捗状況等の確認、利用者意見の聴取、事業者との連携強化により、事業の円滑な推進を図ります。 協議会では必要に応じて「まちの点検」を実施し、状況に合わせた事業計画の見直しを行います。 第6章.まちづくりへの展開 重点整備地区のおけるハード・ソフトが一体となった総合的なバリアフリー化の取組を推進し、市域全体への様々なバリアの解消を目指します。 心のバリアフリーの必要性を浸透させることで、高齢者、障がい者等をはじめとする全ての人にやさしいまちづくりを目指します。 平塚市まちづくり政策部交通政策課 〒254-8686 神奈川県平塚市浅間町9番1号 電話 0463-21-9840 FAX 0463-21-9769