目標3地域生活支援の充実                         国の基本指針は、次のとおりです。 障害者の地域生活への移行の支援及び地域生活支援を充実させるため、令和8年度末までの間、各市町村において地域生活支援拠点等を整備するとともに、その機能の充実のため、コーディネーターの配置、地域生活支援拠点等の機能を担う障害福祉サービス事業所等の担当者の配置、支援ネットワーク等による効果的な支援体制及び緊急時の連絡体制の構築を進め、また、年1回以上、支援の実績等を踏まえ運用状況を検証及び検討することを基本とする。また、強度行動障害を有する障害者の支援体制の充実を図るためには、支援ニーズの把握を行い、ニーズに基づく支援体制の整備を図ることが必要であり、令和8年度末までに、各市町村又は圏域において、強度行動障害を有する障害者に関して、その状況や支援ニーズを把握し、地域の関係機関が連携した支援体制の整備を進めることを基本とする。地域生活支援拠点等の整備については、地域レベルでの取組の基礎とするため、障害者等の高齢化・重度化や「親亡き後」を見据え、地域の実情に応じて、地域生活支援拠点等として在るべき姿について、協議会等を十分に活用して検討することが求められる。また、地域生活支援拠点等の運用に当たっての課題については、協議会等を活用することで情報を共有し、機能を補完する方策の検討や関係者への研修実施等を通じて、地域のニーズや課題に応えられているか、機能の水準や充足状況は十分かについて継続的に検証及び検討を行うことで、障害者やその家族等の生活を地域全体で支える体制を整備する必要がある。 平塚市は、目標3 地域生活支援の充実を達成するため、次のとおり成果目標を定めて取り組んでいきます。 平塚市地域生活支援拠点等の面的整備 コーディネーターの配置 平塚市地域生活支援拠点等の機能を担う障害福祉サービス事業所等の担当者の配置 支援ネットワーク等による効果的な支援体制及び緊急時の連絡体制の構築の推進 自立支援協議会の企画運営部会における支援の実績等を踏まえた運用状況の検証及び検討 強度行動障害を有する障がい者に関する状況及び支援ニーズの把握 地域の関係機関が連携した強度行動障害を有する障がい者に係る支援体制の整備の推進 平塚市地域生活支援拠点等の面的整備 この成果目標は、令和6年1月に面的整備済みであることから、達成済みです。平塚市は、地域における複数の機関が分担して、次に掲げる機能を担っていく、面的整備型のものを整備しています。 1「相談」に関する機能 緊急時の支援が見込めない世帯を事前に把握した上で、連絡体制を確保し、障がいの特性に起因した緊急の事態等に必要なサービスのコーディネート等の支援を行う機能 2「緊急時の受入・対応」に関する機能 短期入所等を活用した常時の緊急受入体制等を確保した上で、介護者の急病や障がい者の状態変化等の緊急時の受入れ等の必要な対応を行う機能 3「体験の機会・場の提供」に関する機能 地域移行支援や親元からの自立等に当たって、共同生活援助等の障害福祉サービスの利用や一人暮らしの体験の機会・場を提供する機能 4「専門的人材の確保・養成」に関する機能 医療的ケアが必要な者、行動障害を有する者等に対して専門的な対応を行うことができる体制の確保や専門的な対応ができる人材の養成を行う機能 5「地域の体制づくり」に関する機能 地域の様々なニーズに対応できるサービス提供体制の確保や地域の社会資源の連携体制の構築等を行う機能 コーディネーターの配置 この成果目標は、3委託相談支援事業所にそれぞれ1人ずつ、合計3人のコーディネーターを配置することを基準として目標を設定するものです。 なお、このコーディネーターのみが関係機関との調整を行うのではなく、このコーディネーターを中心として、関係機関との調整を行うものです。 平塚市では、これまでも3委託相談支援事業所と連携することにより、障がい者の地域生活への移行の支援及び地域生活支援の充実させるための取組を実施してきましたが、平塚市地域生活支援拠点等としての取組は令和6年1月に始まったばかりであるため、どのような体制がより良いか検証していきます。 平塚市地域生活支援拠点等の機能を担う障害福祉サービス事業所等の担当者の配置 この成果目標は、平塚市地域生活支援拠点等として登録された障害福祉サービス事業所等において、この担当者を配置することを基準とするものです。 平塚市地域生活支援拠点等として登録された障害福祉サービス事業所等においては、この担当者を配置することが必要であることとするため、この登録数と担当者の配置数は同じです。3委託相談支援事業所を始まりとして、平塚市地域生活支援拠点等の輪を広げるため、平塚市地域生活支援拠点等への障害福祉サービス事業所等の登録数が年1つ以上増えていくよう働き掛けていきます。 支援ネットワーク等による効果的な支援体制及び緊急時の連絡体制の構築の推進 この成果目標は、3委託相談支援事業所と連携することによる障がい者の地域生活への移行の支援及び地域生活支援の充実させるための取組に当たって、これらの体制を構築済みであることから、達成済みです。しかし、平塚市地域生活支援拠点等としての取組は令和6年1月に始まったばかりであるため、どのような体制がより良いかについては、継続的に検証していきます。 自立支援協議会の企画運営部会における支援の実績等を踏まえた運用状況の検証及び検討 自立支援協議会の組織図 自立支援協議会の企画運営部会において、平塚市地域生活支援拠点等の支援の実績等を踏まえた運用状況の検証及び検討を実施し、その結果を踏まえた運用を行うことにより、平塚市地域生活支援拠点等の機能の充実を図っていきます。この企画運営部会に関する活動指標は、次のとおりです。 開催回数 年3回 検証及び検討の実施回数 年3回 ※3委託相談支援事業と連携した支援の実績等を踏まえた運用状況の検証及び検討については、令和3年度にあっては1回、令和4年度にあっては8回実施しています。 強度行動障害を有する障がい者に関する状況及び支援ニーズの把握 強度行動障害を有する障がい者に対して、障害福祉サービス等において適切な支援ができるよう、支援ニーズを把握するとともに、地域における課題の整理や専門的人材の育成、地域資源の開発等を行い、地域の関係機関との連携を図りつつ支援体制の整備を図る必要があります。この強度行動障害を有する障がい者のニーズ把握に当たっては、障害支援区分認定調査の行動関連項目の点数の集計や療育手帳所持者の状況把握に努めること等により特に支援を必要とする者を把握することに加え、アンケート調査等を通して課題の把握を行うことが重要です。また、3委託相談支援事業所、平塚市障がい者基幹相談支援センター、平塚市地域生活支援拠点等その他関係機関とが連携して障害福祉サービス等につながっていない在宅の者を把握することも重要です。どのように把握していくことがより良いか検証しつつ、強度行動障害を有する障がい者に関する状況及び支援ニーズの把握に努めていきます。 地域の関係機関が連携した強度行動障害を有する障がい者に係る支援体制の整備の推進 強度行動障害を有する障がい者に関する状況及び支援ニーズの把握した結果に基づき、地域の関係機関が連携した強度行動障害を有する障がい者に係る支援体制を整備していきます。