1月定例市長記者会見 6次産業化の取組みにより開発された商品をグルメ&ダイニングスタイルショーに出展します

平成30年1月24日

6次産業化の取組みにより開発された商品をグルメ&ダイニングスタイルショーに出展します
平塚市側の説明

 
落合克宏市長:
 案件の説明に入る前に、平成30年初めての記者会見となりますので、私から一言申し上げます。
 このたび、1月4日に平塚市役所本館がグランドオープンいたしました。分散しておりました行政機能が一つにまとまり、利便性が高まったこの庁舎を拠点に、職員一丸となって、市民の皆様の安全を守り、暮らしを支えてまいりたいと考えております。
 今年は3年目となる平塚市総合計画の取り組みを加速させながら、海岸エリアの魅力アップやツインシティ整備の推進など、まちに活力と、にぎわいをもたらす施策を進め、人や企業から「選ばれるまち、住み続けるまち」を目指してまいりたいと考えています。
 また、平成30年度に3年目を迎えるシティプロモーションにつきましては、来街促進から定住促進に向けて取り組み、子育て世代をメインターゲットにして、人口の社会増を図ってまいります。
 そのほか、平成30年度の具体的な取り組みにつきましては、2月15日に予定しております、記者会見で新年度予算とともに説明をさせていただきます。
 それでは、本日の案件の説明に移らせていただきます。
 6次産業化の取組みにより開発された商品をグルメ&ダイニングスタイルショーに出展しますについて、ご説明を申し上げます。
 平塚市では、商業・工業・農業・漁業・観光の各産業がバランスよく発展している強みを生かして、産業間の連携を促進し、地域資源や経営資源を利用して新商品の開発や新事業の創出に取り組む事業者を支援するため、産業間連携ネットワークの取り組みを推進しております。
 今回、平塚市などが支援し、国の6次産業化・地産地消法の認定を受けた社会福祉法人進和学園 しんわルネッサンスが開発した商品を、2月7日(水)から9日(金)まで、東京ビッグサイトで開催されます「第23回グルメ&ダイニングスタイルショー春2018」に出展し、平塚市の魅力を市外県外に発信をいたします。
 出展の内容は、ブースでの展示とステージでのパネルディスカッションとなります。
 パネルディスカッションは、2月8日(木)午前11時30分から、会場内に設けられました「キッチンステージ」で、しんわルネッサンス様と、商品の販売拡大を支援している平塚信用金庫様、そして平塚市が登壇をいたします。商品のこだわりやストーリーをPRするほか、シティプロモーションを推進するため、平塚市の取り組みなどについて、私が直接お話しさせていただく予定です。「キッチンステージ」の詳細は、お配りさせていただきました招待状の付箋が付いたページをご覧いただきたいと思います。
 なお本日は、共に登壇する予定の、「社会福祉法人進和学園 しんわルネッサンスの所長 瀬戸様」、「平塚信用金庫 経営サポートセンターのセンター長 小池様」に、ご出席いただいておりますので、ご挨拶をいただきたいと思います。
 
しんわルネッサンス 瀬戸所長:
 社会福祉法人進和学園 しんわルネッサンスの瀬戸と申します。今回は平塚市さんから、こういう支援を受けまして、グルメ&ダイニングショーに出展することになりました。我々も初めての経験ということで緊張と期待をしておりますので、よろしくお願いします。進和学園は設立以来、今年で60年を迎える知的障がいのある方を支援する事業所です。その中で生活の支援を必要とされる方、就労の支援を必要とされる方が合計で500名ぐらい、うちの事業所を使っていただいておりまして、そのうち22名の方々が、この食品加工に携わっています。6次産業化の事業は5年目になり、その成果を全国に発信できればということでやりたいと思いますので、よろしくお願いします。
 
平塚信用金庫 小池センター長:
 平塚信用金庫 営業統括部 経営サポートセンターのセンター長 小池と申します。我々平塚信用金庫 経営サポートセンターは昨年4月に開設し、お客様の金融支援のみならず本業支援ということで、さまざまな取り組みをさせていただいております。また、平塚市様とは昨年の3月に中小企業支援に関する協定を結ばせていただきまして、平塚市内全店舗にひらつかビジネス応援窓口、通称ひらBizということで、お客様の経営改革について、いろいろなご相談を承っております。今回はひらBizの一環ということで、しんわルネッサンス様の販路拡大のご支援を3者で連携して行っているところです。平塚信用金庫は平塚市に本店を置く、唯一の金融機関です。今後、地域になくてはならない金融機関として、さまざまなご支援をさせていただければと考えております。よろしくお願いします。
 
落合克宏市長:
 ありがとうございました。
 この展示会を機に、産業間連携の成功事例を広くPRすることで、平塚市の産業の活性化につなげていきたいと考えております。
 そのほか、展示会の詳細につきましては、お手元にお配りいたしました展示会の招待状をご覧ください。私からの説明は以上です。
 

質疑内容の要旨

 
Q記者: これまでにグルメ&ダイニングスタイルショーに、平塚市として出展したことはあるか。
A市長: 初めてです。
 
Q記者: 出展料は。
A市長: 出展に係る費用は総額45万円を見込んでいます。内訳としては、出展に約40万円、オプションとして、ブースの設営に係る備品の借用などに約5万円です。
 
Q記者: トマトジュースやトマトピューレは障がい者が作っているのか。
Aしんわルネッサンス所長: そうです。これは我々福祉の環境の中でやっていますので、品質等も開発当初はできなかったのですが、うちの事業所の近くに県の農業技術センターがあり、そこと連携しながら、もちろん平塚市さんとも、6次産業化ネットワークというものをつくり、その中で商品開発、品質の維持など、皆さんからバックアップしていただきながら、こういう商品ができました。
 
Q記者: 今回の出展の具体的な内容は。
A産業振興課課長代理: ブース展示で商品をPRさせていただくのが1点です。今回の商品について、興味がある事業者さん、取引先との商談にもなろうかと思います。さらに、先ほど市長から説明がありましたが、2月8日にそれを広くPRするということで、キッチンステージで商品を発表していきます。展示と商談とPRになると思います。
 
Q記者: 展示するものはトマトジュース、トマトピューレ、トマトジャムか。
Aしんわルネッサンス所長: あとはうちの社内で作っております製品です。例えば、ミカンジュースやジャムもいろいろ作っておりますので、それを皆さんに知っていただきたいと思います。
 
Q記者: キッチンステージは、どういう見せ方か。実際に作るのか。
A平塚信用金庫センター長: パネルディスカッションですので、スクリーンに写真を投影しながら製造、開発の経緯であったり、成功事例を含め、この製品がどうやって完成したのかをお話しします。プラス、平塚市の魅力も同時に発信します。
 
Q記者: 市の魅力とは。
A市長: 産業間連携により、6次産業化した商品で国から認められるようなものができ、そのもの自体がとても魅力的であるということ。皆さんご存知のように大変おいしいものですので、それを認知してもらって、平塚は産業がバランスよく発展していることをPRします。私が特徴的だと思うのは、農と福祉が連携した6次産業化でもあるということで、全国でも福祉関係と産業関係が結びつくのは大変珍しい例ではないかと思います。
 
Q記者: トマトジュース、トマトピューレ、トマトジャムはすでに市販されているのか。
A市長: 進和さんで加工場を作って、もう一般に販売しております。ちなみに平塚市では、これをふるさと納税の対象商品にもしています。また、(庁舎)1階の福祉ショップ「ありがとう」でも売っておりますし、インターネット等でも販売しております。
 

その他の質問

Q記者: 秦野市長選挙の感想は。
A市長: 接戦とも聞いていたので、差がついたことについては、意外な感じでした。しかし、平塚と秦野と伊勢原は、旧中郡のエリアにおいて、いろいろな産物や生活が関係しております。今度、新市長になる高橋さんとは、具体的な面識というかお話しをしたことはないのですが、秦野市さんとの今までのお付き合いの中で、古谷さんとの連携中に、(定年退職前は)実際に部長として働いていた方ですので、そういうことも含めて、平塚市と秦野市の関係は今後も相互に連携して進めていくことができるのではないかと思っています。
 
Q記者: 争点の一つとして多選があったが、市長自身はどう思うか。
A市長: まちづくりに向かう姿勢として、古谷さんはまだ進むべきものがあると考えていたと思いますし、そういう中で、期を重ねて(事業や政策が)流れていくものになると思います。多選イコール悪とは思っておりません。しかし、まちづくりに向かう思いや姿勢が秦野市民の方たちから評価をされなかったのかなと思いますが、私が他市のことを言うのも失礼かと思いますので、控えさせていただきます。
 
Q記者: やり残したことがあれば、続けていきたいということか。
A市長: まちづくりのタイミングとか、向かうべき方向ですとか、時代における背景ですとかいろいろなものがあると思いますので、その中で実力を発揮していただける人もいると思いますし、そういう中での継続性は決して悪いものではないと思います。
 
Q記者:先日、龍城ヶ丘の住民説明会があり、海の魅力アップは一つの区切りとして2020年との説明があった。2020年にこだわっているのか。
A市長: 昨年の議会で、Park-PFIの条例を改正して、制度を使えるような形にして議会というか、市民の代表の方にお示しをして、方向付けをしました。これはあくまでも事業は目標をしっかり定めないといけないと思っています。お話し合いをしたという報告を受けていますし、その中で、いい提案というか、海岸エリアをつなげていいものにしていこうという意義のある提案もいただいているようで、今後、具体的な内容については、事業者の提案もありますので、しっかりと精査して、乱開発するわけではなく、景観ですとか自然ですとか平塚の海岸のいいものはしっかりと残しながら、設置をしていきたいと思っています。提案を受けながら精査をして、2020年を目標としてスタートが切れればいいと思っています。2020年というのは、国の大きな観光の節目です。周りを見ますと圏央道などの開通、関東北部から多くの人が来るという数値もありますので、それを逃さないよう、平塚のいいものを発信できるよう2020年に向けてスタートさせたいと思っています。
 
Q記者: 施設ができてからのスタートか、計画としてのスタートか。
A市長: 全オープンではなくとも、一つでも憩いができる施設や魅力や観光情報を発信できる施設。2020年は何が何でも完全フルオープンということではなく、イメージとして2020年という節目の年に向けて、精査をして、自然景観などあらゆるものに配慮して、地域の皆さんにも使ってもらえるような施設、また、その施設だけが地域から浮いてしまうのではなく、市内のいろいろな事業所、工場がいっぱいありますので、平塚のオンリーワンが出せないか、秦野や伊勢原もありますので、そういうエリアの魅力を持ってきて、その辺は古谷さん(秦野市長)にも話しをしておりますし、高山さん(伊勢原市長)にも話してありますし、このエリアに魅力を集める場所としても決して悪いものではないと思います。
 
Q記者: 津波対策は。
A市長: もちろん安全対策もいたします。
 
Q記者: 大磯や、茅ケ崎の道の駅なども意識しているか。
A市長: アンケートなどをしても平塚の魅力の一つとして、海がありますので、魅力アップをする一つのエリアづくり。いいところがありますので、スポットではなく、線でつなげて、海岸エリアの魅力アップができるような形作りをするように指示は出しております。総合的な考え方としては、最終的にはそういうものを目指していきます。
 
Q記者: 進出しそうな業者はあるのか。
A市長: 問い合わせというか、大きな開発になると思いますので、ある部分では日本を代表するような大きなところが関わってもらえるような、まだ定かではありませんが、具体としては、魅力アップのために提案をしましょうというところはあるように聞いています。
 
Q記者: ベルマーレの新スタジアムの関係で話はあったのか。
A市長: 候補地の首長に打診があるというのは、担当から聞いています。ただ、ベルマーレから直接話は来ていません。基本、我々はShonanBMWスタジアムがあるので、今は照明を改修していますし、その前は座席を増やしましたし、それを含め、ベルマーレをしっかり応援していきたいと思います。
 
Q記者: 計画的、継続的に補修・改修工事の予定は決まっているのか。
A市長: それはありませんが、当面はJリーグ基準をクリアしていく中で、今までの座席や、その前は審判のトイレ、障がい者の方のスペースですとかをクリアしてきました。平塚は人口26万の中で、ベルマーレはとても大切だと思っていますし、市民の皆さんも私も応援していますし、J1に上がって、ぜひとも頑張ってもらって、定着してもらいたいと思っています。うちでできることはしっかりと応援していきたいと思います。ただし、その先、いっぺんに作るということは厳しいかなと思います。
 
Q記者: 「はるみ」をふるさと納税の返礼品にすることの進捗は。
A市長: 前の会見で、無浸漬米のように手軽に食べられる環境は整えていきたいと思います。せっかく特Aに選ばれて、そのお米が平塚で作られて、おいしいと評価されていますので、それを使う手だと思いますので、先日、(湘南農協の)組合長とも話して、作付けでも8割を超え、真田では9割を超え、昨年から天候不順などがあっても、おいしいと言われていますので、今後のはるみの魅力、そのおいしさを引き続き、広めていきたいと思います。
 
Q記者: 新庁舎の使い勝手は。
A市長:明るさ、外からの光を取り入れた温かさは、省エネに資する庁舎だと評価できると思います。光の取り入れ方については、明るい庁舎になったと思います。それから、1月4日にグランドオープンして市民の皆さんをお迎えしましたが、新しくなって行政サービスをしっかりと丁寧に提供しないと、駐車場の有料化もありますので、(職員には)みんなでしっかりやろうと指示を出しました。庁舎ができても行政サービスがしっかりできていないということにならないように、気持ちと対応は注意をしていきたいと思います。
 
Q記者: 税務署と一緒になったことで問題になっていることはあるか。
A市長: いよいよ確定申告が始まりますので、それについては税務署と打ち合わせをさせてもらっています。駐車場が満車の時どうするのか、受付での対応はどうするのかは、税務署といろいろと検討をしておりまして、駐車場対策については、(確定申告時期に)整理員を配置すると具体的な取り組みは決まってきています。ちなみに交通整理員の費用については国が負担します。まずは1回流れですとか、車の数ですとか、いろいろなことを勘案し、事前に準備はしておかなくてはいけませんが、ある程度予想をして対応をしますが、それでも100パーセントにならないかもしれませんが、そういうものをしっかり総括して、また対応していきたいと思います。いくつか課題の対応はすでに進めていると報告は受けています。
 
Q記者: 駐車場の動線の周知をしっかりやったり、ららぽーとの駐車場が使えるなら、その辺のアピールをしたりしないといけないのでは。
A市長: 税務署さんもチラシを配ったりもしているようですが、我々もいろいろな形で皆さんにお知らせをしないといけないと思いますし、その辺も含めてしっかり対応したいと思います。
 
定例市長記者会見における質疑内容を秘書広報課広報担当でとりまとめて掲載しています。

記者発表資料

平塚市
担当 産業振興課 産業活性化担当 樹本
電話 0463-21-9758
 

6次産業化の取組みにより開発された商品を
グルメ&ダイニングスタイルショーに出展します

 
 平塚市では、産業の活性化を図るため、産業間の連携を促進し、地域資源・経営資源を生かし新商品の開発や新事業の創出、販路拡大等に取り組む事業者に対して、専門家の派遣や開発費の支援を行う、産業間連携ネットワークを展開しています。
 今回、平塚市などが支援し、国の6次産業化・地産地消法の認定を受けた社会福祉法人の進和学園しんわルネッサンスが開発した商品を全国的な展示会に出展し、平塚市の魅力を市外県外に発信します。
 また、展示ブースとは別に「キッチンステージ」にも登壇し、生産者を中心に地域の背景や食材、ものづくりへのこだわりやストーリーを紹介することで、商品等をPRします。
 

出展内容

出展先   第23回グルメ&ダイニングスタイルショー春2018
      「人が集う、PREMIUM Dining Style」をテーマに、普段の食卓では難しくても、友人、家族、恋人との“ちょっといい日”の「人が集う」ダイニングシーンを飾ってくれる、インスタ映えして思わず情報を発信したくなるような、プレミアムフード、ダイニングアイテムを一堂に集めた展示会です。
会期    平成30年2月7日(水)~9日(金)、午前10時~午後6時(9日は午後5時まで)
会場    東京ビッグサイト 東展示棟 東7ホール(東京都江東区有明3-10-1)
出展者   平塚市、社会福祉法人進和学園しんわルネッサンス
出展物   トマトジュース、トマトジャム、トマトピューレ等(6次産業化・地産地消法にて開発された商品)
主催    (株)ビジネスガイド社
開催規模  出展社:第23回予定 約210社 / 来場者:第22回実績 24,975人
 

キッチンステージの内容

日時     平成30年2月8日(木)午前11時30分~午後0時30分
タイトル         手作りならではのトマトジュース・ピューレ・ジャム ~6次産業化と農福連携~ 
講演内容   6次産業化の認定により、地場の果物等を利用して製造・加工・販売されたトマト製品や、地元の農業者、福祉面での連携・支援について、平塚市の魅力等も交えながら紹介します。
登壇者    しんわルネッサンス 瀬戸利彦 所長
       平塚市 落合克宏 市長
       平塚信用金庫 経営サポートセンター 小池隆史 センター長 ほか
       ※販路拡大に効果的な内容とするため、平塚信用金庫との協定「中小企業の経営支援における連携に関する協定書」に基づく支援制度「ひらつかビジネス応援窓口」を活用しています。
 
 

しんわルネッサンスの加工品

 国の6次産業化・地産地消法の認定を受け、平成26年6月、進和学園(平塚市万田)の就労系事業の拠点「しんわルネッサンス(平塚市上吉沢)」において、障がいのある方々が働く農産物加工場が稼働しました。
 障がい者の働く場を広げるとともに、地域の農業を活性化する方法として、地元住民や農協、NPO法人等がネットワークを築いて連携。湘南地区で収穫したトマトやミカンからジュースやジャムを作り「湘南工房」のブランド名で販売しています。