6月定例市長記者会見  「安野光雅展 絵本とデザインの仕事」を開催

令和元年6月26日

 「安野光雅展 絵本とデザインの仕事」を開催
平塚市側の説明


落合克宏市長:
 平塚市美術館では、夏の企画展「安野光雅()展 絵本とデザインの仕事」を7月6日土曜日から8月25日日曜日まで、44日間開催いたします。
 安野光雅氏は、島根県津和野町に生まれ、1968年(昭和43年)に絵本作家としてデビューしました。1984年(昭和59年)には国際アンデルセン賞を受賞するなど国際的な評価も高く、絵本以外にも本の装丁やポスターなどデザインの仕事を手掛け、多方面で活躍する作家です。
安野氏の絵本は、だまし絵の手法を用いて、多くの謎ときを画面に盛り込んだ、楽しくやさしい雰囲気の作品で知られています。常に子どもの視点を失わない作品は、あらゆる世代の人々に親しまれています。
 今回の展覧会では、安野氏の出身地にある津和野町立安野光雅美術館の全面的なご協力を得て、初期作品の『ふしぎなえ』をはじめとする絵本を中心に、150点の作品により安野氏の仕事を幅広く紹介します。
 展覧会の開催中には、関連事業として、津和野町立安野光雅美術館の館長・大矢鞆音()氏による講演会、本作りや人形劇体験のワークショップなど、展覧会をさらにお楽しみいただけるイベントも実施します。展覧会の詳細については、お配りした資料をご覧ください。
 この展覧会は、夏休み期間中ですので、お子さまから大人の方まで幅広い層の皆さんのご来館をお待ちしております。
 なお、7月5日金曜日の午後1時から、開催に先駆けまして記者の皆さま向けの観覧及び作品の説明会を行いますので、ご参加いただければと思います。

美術館学芸員:
 内容について、簡単に説明させていただきます。
出品作品は、絵本原画が主ですが、例えば演劇のポスターが仕事としてありまして、本の装丁でちくま文庫の文庫手帳も安野さんの仕事としてあります。そういったところも含めて、絵本作家としても知られていますが、デザイナーとしても紹介したいなと思っています。
 有名なところでは、「ふしぎなえ」ですとか「もりのえほん」、「天動説の絵本」などが有名な作品になります。

落合克宏市長:
 毎年夏には子どもから大人の方まで、特に夏休みもかかりますので、楽しんでもらえる企画展ということで館長、学芸員が一生懸命考えて企画をしてくれています。とっても魅力的な展覧会になると思いますので、どうかみなさん取り上げていただいて広げていただければありがたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
  私からの説明は以上です。

質疑内容の要旨

Q記者:安野光雅さんと平塚とのかかわりは何かあるか。
A美術館長:特別にはありませんが、安野光雅さんは大変有名な方で、美術館としては有名な方の展覧会を今までもしてきましたし、私どもとしましては、平塚の芸術家たちを顕彰するというよりも、平塚市民がどこか遠くへ行かなくても平塚市内で楽しめるような質の高い展覧会をするということを目標としていますので、そういった意味でも、安野光雅展はお子さまからおじいちゃんおばあちゃんまで非常に広い世代の方たちに楽しんでいただける展覧会だと信じております。

Q記者:去年はかなりの観覧者があったと思うが、今回はどのくらいの入場を見込んでいるのか。
A美術館長:目標は1万5千人としていますが、これは非常に低く見積もっている目標でして、2万人以上はいくのではないかと思っています。

Q記者:去年はどれくらいの人数だったのか。
A市長:去年の「金魚絵師深堀隆介展」は6万6372人です。
A美術館長:今まで「いわさきちひろ展」が4万人弱だったんですが、それでも平塚としては大勢の方が来られたが、安野光雅展もそのくらい入ればすごいことになると思います。

Q記者:今回目玉になりそうな展示物はありますか。
A美術館学芸員:初期の作品の「ふしぎなえ」というデビュー作の絵本原画があります。

Q記者:初めてということはないですか。
A美術館学芸員:そうですね。特に初めてということではありません。

Q記者:平塚で安野さんの展覧会をやるのは初めてか。
A美術館学芸員:はい、個展を開催するのは初めてです。

Q記者:県内で初めてということか。
A美術館学芸員:初めてではないと思います。
定例市長記者会見における質疑内容を秘書広報課広報担当でとりまとめて掲載しています。

 

記者発表資料

平塚市
担当 美術館 学芸担当 江口
電話 0463-35-2111
 

「安野光雅展 絵本とデザインの仕事」を開催

 
 平塚市美術館では、企画展「安野光雅展 絵本とデザインの仕事」を、7月6日~8月25日に開催します。
 1968年に『ふしぎなえ』で絵本デビューをした安野光雅は、画家、絵本作家、装丁家、デザイナーなど幅広く活躍し、国際アンデルセン賞をはじめ、国内外でさまざまな賞を受賞しています。
 安野光雅の作品は、俯瞰的な構図を用いながら細部まで丁寧に描かれており、まるで、出身地・島根県津和野の町を周囲の山々から一望し、人々の暮らしの一コマを描き留めているように感じられます。作家にとって、子どもの頃を過ごした津和野は大切な思い出として心の中にあり、大切にはぐくまれた思い出が絵本の世界に投影されています。親しみやすさとノスタルジーにあふれた絵本は、今なお多くの人々を惹きつけてやみません。
 多数の絵本を世に出してきた安野光雅ですが、美術のみならず数学や文学にも造詣が深いことでも知られています。その豊かな知識と想像力で多くの不思議や謎解きを作品に詰め込んでいます。驚きと発見に満ちた絵本も安野の魅力といえるでしょう。
また、絵本以外にも文芸書や数学書などの挿絵や表紙を描いたり、エッセイや画文集を出版するなど、その作品は多岐にわたります。
 本展覧会では、安野光雅の仕事を語る上では切り離せない絵本の原画はもちろんのこと、本の装丁、ポスターなど、初期から現在までの安野光雅の世界の全貌を紹介します。
 

安野光雅展 絵本とデザインの仕事

会期      令和元年7月6日(土)~8月25日(日) 44日間
開館時間 午前9時30分~午後5時(入場は午後4時30分まで)
     8月3日(土)~8月18日(日)は開館時間を1時間延長します。
     午前9時30分~午後6時(入場は午後5時30分まで)
休館日    月曜日(ただし7月15日(祝)、8月12日(振休)は開館、翌火曜日休館)
主催   平塚市美術館
特別協力 津和野町立安野光雅美術館
協賛   神奈川中央交通株式会社
会場      平塚市美術館
     〒254-0073 神奈川県平塚市西八幡1-3-3
     電話 0463-35-2111 ファクス 0463-35-2741
     URL http://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/art-muse/
     JR東京駅から東海道線、または新宿駅から湘南新宿ライン(直通)で約1時間。JR平塚駅より徒歩20分。または平塚駅東改札口(北口)より、神奈川中央交通バス4番乗り場乗車「美術館入口」または「コンフォール平塚前」下車。有料駐車場67台(1時間無料・要認証)。
 
観覧料   一般800円、高大生500円、小中学生無料
  • 20人以上の団体料金は一般640円、高大生400円
  • 毎週土曜日は高校生無料
  • 各種障がい者手帳の交付を受けた方と付き添い1人は無料
  • 65歳以上で、平塚市民の方は無料、市外在住の方は団体料金
  • 本展覧会の観覧券で「所蔵品展 鳥海青児とその時代-半世紀ぶりの公開《瀬戸の山》」もご観覧いただけます
 

関連事業

 (1)講演会「安野光雅の世界」
   講師 大矢鞆音氏(津和野町立安野光雅美術館 館長)
   日時 7月13日(土)午後2時~午後3時30分
   場所 ミュージアムホール
   ※申込不要、無料、先着順
 (2)ワークショップ「本づくりに挑戦!~親子で製本体験~」
   講師 上島明子氏(美篶堂)、石田亮一氏(本づくり協会)
   日時 7月24 日(水)
   ※事前申込制、詳細はホームページをご覧ください。
 (3)ワークショップ「おしばいをあそぶ~人形劇を体験しよう~」 
   講師 高橋奈巳氏(人形劇団ひとみ座)
   日時 8月18日(日)
   ※事前申込制、詳細はホームページをご覧ください。
 (4)ギャラリートーク
   日時 7月28日(日)、8月17日(土)各日午後2~2時30分
   ※申込不要、要観覧券
 

同時開催

 「所蔵品展 鳥海青児とその時代-半世紀ぶりの公開《瀬戸の山》」
 令和元年6月29日(土)~9月23日(祝)
 

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