12月定例市長記者会見 環境事業センターで発電された電力の供給と環境教育を併せたプログラムを平岡幼稚園が導入します

令和元年12月18日

環境事業センターで発電された電力の供給と環境教育を
併せたプログラムを平岡幼稚園が導入します
平塚市側の説明


落合克宏市長:
 「環境事業センターで発電された電力の供給と環境教育を併せたプログラムを平岡幼稚園が導入します」について、説明します。
 事業の概要ですが、本市は、平塚市環境基本計画に基づき、電力の地産地消パートナー事業者(以下、「パートナー事業者」という)として4事業者を選定し、電力の地産地消に関する事業を推進しています。
 この度、パートナー事業者である荏原環境プラント株式会社から、平塚市環境事業センターのごみの焼却熱を利用して発電した電力の供給と併せて、ごみの分別等の環境に関する教育プログラムを提供する事業提案があり、この事業の受け入れ先を募ったところ、学校法人平岡学園が運営する平岡幼稚園で導入することが決まりました。
 今後も平塚市は、地球温暖化対策のため、本事業の普及を進め、電力の地産地消を促進します。
 なお、園舎への電力供給は12月20日(金)から、教育プログラムの実施は令和2年度からの予定です。
 本日は、荏原環境プラント株式会社東日本営業部部長今井孝治()()()様、平岡幼稚園の園長堀田佳之介()()()様にお越しいただきましたので、ごあいさつをいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

荏原環境プラント株式会社 今井孝治 東日本営業部部長:
 荏原環境プラントの今井でございます。
 この度は、平塚市さま、平岡幼稚園さまとご一緒に、パートナー事業者として今回のプラグラムに参加させていただきますこと、大変ありがたいと思っております。
 われわれ事業者として、平塚市の電力の地産地消に貢献させていただくとともに、平岡幼稚園の園児の皆さまに、少しでも環境問題に関心を持っていただけるプログラムを作り推進していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

平岡幼稚園 堀田佳之介 園長:
 平岡幼稚園の園長の堀田と申します。今日はよろしくお願いします。
 平岡幼稚園は、2009年より7500平方メートルの園庭があるのですが、それをビオトープ、いわゆる野生生物のすみかとして利用できるようにしております。幼稚園の周りにいる野生生物が自力によって侵入・定着できるような環境を作りながら、幼稚園の周りにいる生き物を守っていこうというのを子どもたちとやっています。また、平塚市が認証しております、「わかば環境ISO」の取り組みも今年で5年目を迎えまして、2015年に国連で採択されたSDGs(持続可能な開発目標)のうちの7つの目標に向けた取り組みとして、幼稚園の教育を位置付けて教育活動をしています。その一環として、今回電力の切り替えを決定いたしました。よろしくお願いいたします。()()()

落合克宏市長:
 ありがとうございます。私からの説明は以上です。

質疑内容の要旨

Q記者:電力の地産地消パートナー事業者は本年度からか。
A環境部長:平成29年(2017年)に事業者を選定して、平成30年度(2018年度)から取り組みを進めてきています。

Q記者:これまでの荏原環境プラントとの地産地消の取り組みはどういったものがあるのか。
A環境部長:例えば、電気自動車(EV)の急速充電器を本庁舎の建物北側に設置しておりますが、その電力の供給に荏原さんが環境事業センターで発電された電力を使っています。

Q記者:環境事業センターの電力を買い取るのも取り組みの一つか。
A荏原環境プラント東日本営業部長:荏原環境プラントの方で全量を買い取っていまして、パートナー事業として取り組んでいるのが先ほどご説明がありましたEV向けの供給ということを事業者としてはやっています。残りの電気については市場に供給しています。

Q記者:買い取っている量はどの程度か。資料にある5900キロワットを買い取っているということか。
A荏原環境プラント東日本営業部長:それは時間あたりの施設が持っている能力でありまして、実際入ってくるごみ量によって実際の時間あたりの発電量は変わってくるのですけれども、事業センターで発電された電気は当社の方で買い取らせていただいております。

Q記者:年間どれくらいの電力を買い取っているのか。
A荏原環境プラント東日本営業部長:年間2200万キロワットになります。

Q記者:環境事業センターで発電された電気はそれ以外の施設でも使われているのか。
A環境部長:例えば、平塚漁港、福祉施設の七国荘、先ほど申し上げた急速充電器、土屋の霊園の管理事務所、ビーチセンター、そういったところの施設で電力供給を受けています。

Q記者:そこに供給されている以外の電力を買い取っているのか。
A荏原環境プラント東日本営業部長:全量を買い取っているなかで、パートナーとして送らせていただいているのがそれらの施設になります。

Q記者:今回のプログラムは荏原環境プラントからの提案ということか。
A荏原環境プラント東日本営業部長:はい。

Q記者:どういったいきさつなのか、また狙いは。
A荏原環境プラント東日本営業部長:環境事業センターは2013年から(DBO方式で)運営させていただいているのですが、その前から新電力事業として、広くわれわれが携わらせていただいている清掃工場の電力の買い取りをやりながら、地産地消というものを進めてきました。そのなかで、主に小学校や中学校に買い取った電気を供給させていただくということを他の自治体でやらせていただいたなかで、やはり電気を売るだけではなく、学校等々に供給する場合には環境教育というものを一緒にご提供させていただく。なかなか電気というものは見えづらいものでもありますので、清掃工場で発電されたものがどういう電気かということを理解していただくためには、そういった教育的なものも一緒にした方が良いなということでやっていました。そのプログラムをご縁あって平岡幼稚園さまの方に供給していくなかで、今回初めてですけども園児の皆さまに、同じプログラムになるのかどうかは現在検討しているところでございますが、一緒にそういったものもセットでやらせていただけるということで、提案を実現させていただく場として、お声がけさせていただきました。

Q記者:荏原環境プラントとしては、他の自治体で環境教育のプログラムをやっているのか。
A荏原環境プラント東日本営業部長:そうです。それはどうしても小学生などを対象にしておりますので、今回園児なのでそのまま持っていくのができるかどうかは検討させていただいてご要望を伺いながら、園児にあったプログラムを作っていきたいと思っています。

Q記者:小学生相手のものは、どういったところでやっているのか。
A荏原環境プラント東日本営業部長:例えば福島市や佐賀市とで提供させていただいたことはあります。

Q記者:園児向けは初めてということか。
A荏原環境プラント東日本営業部長:はい。

Q記者:どういった内容を具体的に考えているのか。
A平岡幼稚園園長:ゲーム形式でカードとかで遊べるようなものを提供されていたということだったのですけれども、ちょっと幼稚園児にはなかなか難しいのではないかというところと、ごみを使って電力を作っている、ごみを一杯出した方が電力は一杯出るのではないかといった誤解が生まれても困るなと。やっぱり幼稚園児には、なかなか目に見えない電力を、直接環境事業センターから幼稚園へ線を引っ張って持ってきているものでもないので、なかなか分かりづらいかなと思います。幼稚園の希望としては、事業センターに行かせてもらって、実際にどのように電気が作られているのか、ごみが集まっている様子とかを感じてもらいながら、ぜひ園児に感じてもらいたいなと思って社会見学的なものをやりたいなと。そこで詳しい話を施設の職員や荏原さんの方から話を聞きたいなというふうに考えています。

Q記者:幼稚園児に電気の仕組みとかを教育するのはどういった意義があると考えているか。
A平岡幼稚園園長:やはり、これから環境に対して関心を持った子どもたちを増やしていかないといけない。そのなかで、やっぱり幼稚園児からそういうことを、感じて・知ってもらうということが大切なことだと思っています。

Q記者:荏原環境プラントとしては、どう考えているのか。
A荏原環境プラント東日本営業部長:当社は、平塚市で行われている環境イベントにも参画させていただいているのですけれども、そういう場ではやはり小学生だけではなく親子連れの園児さんにも来ていただいています。そういう場で触れ合っているなかで、園児さんたちも関心を持ってゲームなどをやっていただいて、ごみの分別などにも関心を持っていただいているので、今回こういった機会に、われわれも小学生だけではなく園児にも対応できるようなプログラムを進めていきたいと思っています。やはり小さい時からそういうところに慣れ親しんでいただく、関心を持っていただくということは、環境を扱っている会社として大切だと思っていますので、今回はとても意義があるプログラムだと思っております。

Q記者:環境事業センターで発電した電力は、荏原環境プラントの施設などを経由して供給されるのか。
A荏原環境プラント東日本営業部長:電気は、実際には東京電力の電線網を伝わっていくので、当社の施設を介してということではないです。

Q記者:事業はいつまでという期間があるのか。
A平岡幼稚園園長:できるだけ長くと考えています。

Q記者:見学などを予定しているということだが、対象は。
A平岡幼稚園園長:(幼稚園と環境事業センターが)離れておりますので、一度に全園児がバスを使って行くことが難しいかなと思いますので、それは学年別に行くか、もしくは例えば年長さんだけとかという形になるのか、検討しなくてはいけないと思っています。

Q記者:複数回に分かれて見学をということか。
A平岡幼稚園園長:はい。

Q記者:幼稚園にはこれから電力を送るということか。
A平岡幼稚園園長:明後日(12月20日)から切り替わります。

Q記者:どれくらいの電力になるのか。
A平岡幼稚園園長:数字は把握していませんが、幼稚園の園舎と、あともう一つ研修センターがありまして、そこの2カ所について電力を切り替えます。

Q記者:市から買い取っている電力は、金額的にはどれくらいなのか。
A環境部長:おおよそになりますが、3億5000万円になります。

Q記者:環境教育で、従来やっている教育とは違う特徴などはあるのか。
A荏原環境プラント東日本営業部長:従来小学生向けに提供しているプログラムについては、弊社が外部のところと一緒に、電力をより分かりやすくということで開発したプログラムなのですが、今回は園児ということなので、そのまま持っていけないので、主に施設を見ていただくというところ中心に、環境イベント等で使っている少し遊ぶというごみを分別したりですとか、そういったところを体験していただくということなので、今回用にプログラムを作っていくということは考えていないのですが、ゆくゆく長くやっていただけるということであれば、園児向けに分かりやすい地産地消とか電気とかが分かるようなプログラムはぜひ開発していきたいなと思っています。

Q記者:小中学生向けのプログラムは、年間を通してどのくらいの時間になるのか。
A荏原環境プラント東日本営業部長:1回あたり2時間くらいのものになります。

Q記者:通年を通してというよりはスポットでということか。
A荏原環境プラント東日本営業部長:はい。
 
定例市長記者会見における質疑内容を広報課広報担当でとりまとめて掲載しています。

 

記者発表資料


平塚市
担当 環境政策課 環境政策担当 吉岡
電話 0463-21-9762
 

環境事業センターで発電された電力の供給と環境教育を
併せたプログラムを平岡幼稚園が導入します

 
 平塚市は、平塚市環境基本計画に基づき、電力の地産地消パートナー事業者(以下、「パートナー事業者」という)として4事業者を選定し、電力の地産地消に関する事業を推進しています。
 この度、パートナー事業者である荏原環境プラント株式会社から、平塚市環境事業センターのごみの焼却熱を利用して発電した電力の供給と併せて、ごみの分別等の環境に関する教育プログラムを提供する事業提案があり、この事業の受け入れ先を募ったところ、学校法人平岡学園が運営する平岡幼稚園で導入することが決まりました。
 今後も平塚市は、地球温暖化対策のため、本事業の普及を進め、電力の地産地消を促進します。
 

事業実施

電力供給

 令和元年12月20日(金)から     

教育プログラム

 令和2年度から          
 

荏原環境プラント株式会社 東日本営業部

 東京都大田区羽田旭町11-1
 部長  今井 孝治     
 荏原環境プラント株式会社は平塚市環境事業センターで発電された電気を全量買い取っている会社です。平塚市役所にある電気自動車用急速充電器の電力も供給しています。
 

平岡幼稚園(学校法人 平岡学園)

 平塚市岡崎3024
 理事長 堀田節子 園長 堀田佳之介  園児数 268人
 

平塚市環境事業センター

 平塚市大神3230
 ごみ処理能力 315t/日、発電能力 5900kW