1月定例市長記者会見 湘南海岸公園龍城ケ丘ゾーン整備・管理運営事業に係る設置等予定者候補及びその次点の決定

令和2年1月29日

湘南海岸公園龍城ケ丘ゾーン整備・管理運営事業に係る
設置等予定者候補及びその次点の決定
平塚市側の説明


落合克宏市長:
 それでは、湘南海岸公園龍城ケ丘ゾーン整備・管理運営事業について、設置等予定者候補を公募により決定しましたので報告します。お手元の資料をご覧ください。
 本事業は、4グループから応募があり、学識経験者等によって構成する平塚市公募対象公園施設設置等予定者選定委員会(以下選定委員会)において、応募があった4グループ全ての公募設置等計画を審査しました。
 本市は選定委員会の選定結果を受け、設置等予定者候補(優先交渉権者)及びその次点を決定しました。
 設置等予定者候補は、積水ハウス株式会社を代表企業とするグループに決定しました。次点の設置等予定者候補は、株式会社建設技術研究所を代表企業とするグループに決定しました。
 設置等予定者候補の提案概要について説明します。別紙をご覧ください。
 事業コンセプトは、Beach Life Base Hiratsuka(ビーチ ライフ ベース ヒラツカ)です。
 ハード・ソフトに平塚の魅力を盛り込み、地域住民・広域来園者が「目的を持って訪れる公園」を目指します。また、この公園を基点として、地域住民が愛着を持って海・景観・食を楽しむ、平塚の新たなライフスタイル「海辺のある暮らし」が生まれることを目標としています。そして、新しいライフスタイルが、公園から周辺地域へ広がり、「選ばれるまち・住み続けるまち」平塚となることを目標としています。
 施設の概要については、平面の図やパースをご覧ください。
 中央にマルシェ棟や芝生広場、イベントプレイス、レストラン等を配置した、緑があふれる公園です。サンセットテラスが津波避難施設となっており、夕日の絶景を楽しむことができます。また、マルシェ棟やカフェの内観も記載しており、にぎわいや憩いの空間を創出しています。
 以上が決定した事業者とその提案の概要です。
 さて、本事業については、募集要項を作成している段階から、いくつかご不安の声をいただいているところです。本日は、事業者と基本となるプランが決定したことから、それらのお声のうち主なものの7点について、この場で説明させていただきます。
 1点目は、「どのような公園になるか分からないので不安である」という声がありました。
 これまでは、具体的なプランをお示しすることができずに、ご不安を与えていたことと思いますが、本日、こうしてプランをお示しすることができましたので、そういったことは解消されると考えております。パースのとおり、既存の緑を生かしつつ、新たに創出する緑を組み合わせた緑あふれる海辺の公園のプランですので、今後は「こうしたらもっとよくなる」などのご意見をいただくとともに、完成しましたら多くの方に楽しんでいただきたいと考えています。
 次に2点目の「道の駅ができるのではないか」という声についてです。
 道の駅というのは、24時間無料で利用できる駐車場やトイレが必須条件になりますが、本施設は、園路や広場など一般的な公園施設とともに、駐車場は有料とし、原則利用時間に制限を設けることも可能で、道の駅ではないということは明確に申し上げておきます。
 次に3点目の「大きな商業施設ができるのではないのか」という声についてです。
 公園の中には、以前から民間事業者が公園利用者のためにレストランやカフェ等の施設を設置することが可能であり、本提案もそれらをベースとしたものとなっています。建築物は、複数に分けられており、建築面積は最大のものでも約460平方メートルとなっており、これは一般的なコンビニの約2棟分で、大規模商業施設ではないことが分かります。そのほかの施設も、約330平方メートルと200平方メートルとしており、建物を分けて建築することで、圧迫感がなく、公園として快適な空間を確保しています。さらにトータルの建築面積も、Park-PFIのルールでは最大2,880平方メートルで、今回の要求水準書では2,300平方メートルとしていましたが、この提案では、約990平方メートルに抑えられています。
 次に4点目の「樹木が全て伐採されてしまうのではないか」という声についてです。
 市が提示した条件では、「できる限り既存樹木を残すこと」としており、本プランは、既存樹木の考え方としてできる限り残し、また、質の充実を図ること、さらに海岸にふさわしい新たな植栽もすることで、緑豊かな公園となっています。また、芝生広場や芝生の丘が設置され、憩いの場を創出しています。
 次に5点目の「樹木が伐採されることによって、飛砂の被害が拡大してしまうのではないか」という声についてです。
 本プランは、全て樹木を伐採するものではなく、園内の海側及び道路側に、しっかりと樹木を配置しております。また、飛砂のシミュレーションを実施した上で提案されているだけでなく、引き続き専門家から助言を受けることとしており、しっかりと飛砂防備がされる計画となっているので、ご安心いただけると考えています。
 次に6点目の「樹木の伐採により、高潮や津波の被害が拡大してしまうのではないか」という声についてです。
 高潮については、以前からご説明していますとおり、公園の地盤高さを県が定める防護基準を上回る8mに上げていることから防ぐことができます。
 津波についても、以前から申し上げているとおり、国土交通省の技術資料から、樹木による津波の緩衝機能は大きく期待することはできませんので、避難が大切であることに変わりはありません。その上で、本プランはしっかりと既存樹木が残り、新たな植栽による緑豊かな公園であることから、以前と変わらず、安心して暮らしていただけます。本公園を整備することによって、高潮や津波等の被害が拡大することはありません。また、園内に津波避難施設を整備し、避難訓練等の充実により、全ての利用者、職員が確実に避難できる計画となっています。
 最後に7点目の「白砂青松の景観が壊れてしまうのではないか」という声についてです。
 藤沢から大磯までの白砂青松の景観は約11kmありますが、今回の公園整備では、それらの連続性を大切にして、道路側にも海側にも緑を配置したプランとなっており、白砂青松の景観が失われることはありません。なにより本公園の整備によって、市民が美しい白砂青松の景観に触れる機会をこれまで以上に創出することができるものと考えています。
 今、私からご説明を申し上げましが、本市としては、今回の公募にあたり、これまで市民からいただいた不安の声を解消するために、それらに対応するプランが示されるようにしっかりと要求水準書を事業者に示した上で、事業者から提出された提案書を慎重に審査し、結果、平塚の海岸に最もふさわしい提案を決定しました。本プランは市が提示した条件を満たした素晴らしい提案となっています。しかし、この提案で終わりということではなく、今後は、この提案をもとに市民の意見や関係機関との協議で必要な調整をしてより良い公園計画とし、多くの市民や市外の方に平塚の海を楽しんでいただけるよう取り組んでいきたいと考えています。
 このように、本提案について、これまで市民からいただいたご意見に対する説明をしましたが、さらに、本事業の公園整備をひとつのきっかけとして、今後、取り組んでいくことについて述べたいと思います。
 まず、今回の公園整備の地先を中心とした平塚海岸の養浜についてです。現在も神奈川県によって、養浜がなされていますが海辺にスムーズに行くことができません。この養浜のことは、市民の関心も高く多くのご意見をいただいていることから、養浜や他市の事例にもある養浜に関する地域協議会の設立等について、神奈川県に要望していきたいと考えています。
 次に、海岸の清掃についてです。現在もかながわ海岸美化財団やボランティアの方によって、海岸の清掃活動がなされていますが、湘南海岸全体でみると、平塚海岸はまだまだボランティアが少ない状態です。そこで、このたびの公園整備を通して、市民にもっと海岸に足を運んで関心を持っていただき、ボランティアへの参加を促進して、きれいな平塚海岸の実現を目指していきたいと考えています。
 次に、龍城ケ丘ゾーンの公園整備箇所と、ビーチパーク、新港の回遊通路の整備についてです。現在は、新港からビーチパークまでとなっている浜辺の散歩道を、龍城ケ丘の公園エリアまで伸ばして、徒歩や自転車でアクセスできるように回遊性を確保し、公園の整備効果をより高めていきたいと考えています。
 以上が私からの説明です。

質疑内容の要旨


Q記者:駐車場に入る車が渋滞してしまうのではというのがあったが、それについての対策は。
A市長:これから交通協議を進めていきますので、どういう形で駐車場への導入とか、今後の駐車場の在り方、規模も含めて、取り組んでいく、協議をしていくものだと考えています。
A都市整備部長:今後協議を進めていくものになりますが、イベント等の開催時、たぶん土日が来園者が多いのではないかと思っていますが、そういったときには駐車場の入口にガードマン等を付けて、134号に車が並ばないような対応をするということは、事業者のほうで考えています。また、駐車場の入口で134号から曲がってすぐ駐車場ではなく、ある程度、駐車場のゲートがある入口までに車が並べる距離を稼いでいますので、その部分でも一定の対策にはなると思っています。

Q記者:(134号の)道路上に車が待機するスペースを物理的に作るということではないのか。
A都市整備部長:東側の駐車場の入口の手前にバス停がありますので、そこに車が並んでしまうということはバスのほうが困ってしまいますので、今はそういったことは考えていません。その分、敷地の中で滞留地をとっています。

Q記者:敷地の中で車が並べる部分があるということか。
A都市整備部長:(東側の駐車場)入口を入ってすぐに左に曲がるようになっており、その後東側へ進んでいかないと駐車場へ入れないことになっていますので、その東側に入ってくる長さは滞留地になると思っています。

Q記者:駐車場は全部で何台か。
A都市整備部長:両方で120台になります。要求水準で120台以上となっていますので、120台は確保しています。

Q記者:大きさはどれくらいか。
Aみどり公園・水辺課長:公園全体の広さはABCエリア合わせて約30,000平方メートルになります。公園全体の長さは、国道から海までの南北の幅が約60メートル、東西の長さが約500メートルになります。

Q記者:目の前の海は海水浴場ではなかったですよね。
A市長:はい。

Q記者:緑化率は何パーセントになるのか。
A都市整備部長:今事業者から提案されている緑化率として、今後意見交換していく中で数値的なものは変わってきますが、AとBのエリアで40.8パーセントとなっています。

Q記者:Cエリアを入れるとどうなるか。
A都市整備部長:今事業者から提案されているCエリアそのままですと、ABCエリア全体で50パーセントになります。

Q記者:現在はどのくらいになるのか。75パーセント程度か。
Aみどり公園・水辺課長:現在の緑化率は、今生えている樹林は計画的に配置されたものではありませんので、正確な数字というものは持ち合わせていません。公園全体で考えますと、プール跡地となるAエリアについては現在ほとんど植栽がありません。あくまで図面、航空写真等から判断しますと、ABC全体の公園エリアで緑化率というか緑被率は50パーセントちょっとくらいかなと考えています。

Q記者:BCエリアが樹林帯になっているから、30,000平方メートルの内のBCエリアが緑地というということで緑化率が算定されるというわけではないのか。
A都市整備部長:Cエリアは樹木が多くありますが、中に散策道などがあり樹木が生えていないところもあります。Bエリアは、海側と山側には樹木が生えていますが、真ん中は空白で空いているような敷地もあります。ですから、そこをまるまる樹林帯とカウントすることはできません。そういったところを引いていくと、Aエリアはほとんどありませんので、50パーセントよりは少し多いと思いますが、75パーセントまでの数字は持っていないと思います。

Q記者:全体で緑化率はそれほど変わらないということか。
A都市整備部長:全部この案でやった場合に50パーセントという話ですので、その通りいけばそんなに差が出るとは思っていません。

Q記者:緑化率に芝生広場と芝生の丘はカウントされるのか。
A都市整備部長:基本的にある程度の樹木の立ち並びプラス芝生となりますと緑化率にカウントしてよいことになっていますので、今の場合は言われた2カ所も緑化率に含まれています。

Q記者:便益施設となる建物は4棟ということか。その中で一番大きいのがマルシェ棟になるのか。
A都市整備部長:一番大きいのはマルシェ棟になります。建築確認上の面積を先ほど市長が説明させていただきましたが、カフェ棟、マルシェ棟、エントランス棟となっているところを建築確認が必要な建物とカウントしております。真ん中の海側にあるレストラン棟というのがありますが、そこは今屋根が無くてパーゴラになっていますので、そこは今、建築面積には含まれていません。

Q記者:建築確認が必要なのはカフェ棟、マルシェ棟、エントランス棟ということか。
A都市整備部長:はい、そうです。

Q記者:レストランはパーゴラだけだから必要ないということか。
A都市整備部長:屋根がありませんので、建物にはカウントされません。

Q記者:どこで食事を作るのか。
A都市整備部長:ここは食べるところになりますので、(弁当を)持ってきていただいてもよいですし、マルシェ棟等で購入されても結構です。

Q記者:その3棟合わせて約990平方メートルということか。
A都市整備部長:レストランを除いた3棟で990平方メートルちょっとになります。

Q記者:他にトイレが別途あるということではないのか。
A都市整備部長:カフェ棟、マルシェ棟、エントランス棟にはトイレが付いています。

Q記者:今回の業者が一番評価されたというのはどういったところか。
A市長:緑地の変化・改変を抑えつつ、海岸にふさわしい新たな植栽で、緑豊かな公園としていることがあります。それから、植栽計画で初期段階から将来的な目標までが具体的に示されています。3点目として、海辺のライフスタイルを提案し、ターゲットの分析やイベント等を提案していただいています。それから安心・安全対策として、津波、高潮対策がしっかりとなされていまして、動線のシミュレーションなどで安全確保を示されています。最後に、地元施工業者と連携をしている。それらの点を評価いただいて、この事業者が選ばれたと聞いています。

Q記者:意見交換会であったものを踏まえた上で、それを評価ポイントに加えているという解釈でよいのか。
A都市整備部長:私どもで要求水準書というのを先にお出しさせていただいておりますので、それに沿った一番近い提案が選ばれているということです。

Q記者:建物面積の上限に対して約990平方メートルしか使っていないという点も評価の対象になっているのか。
A都市整備部長:面積で決めたということはございませんけども、建物がどうのというよりは全体で海辺の公園を作るというイメージが、ここが一番合致したということになります。

Q記者:資料に記載のある市が負担する事業費とは別に事業者が負担する事業費も合わせると、いくらになるのか。
Aみどり公園・水辺課長:資料に載せているのは市が負担する事業費ということで、特定公園施設の整備費であったり、公園の維持管理費ということで、市が負担する事業費は14億5千万円となっています。それ以外に当然事業者が負担する費用というものはありますが、事業者が負担する特定公園施設の整備費であったりそれを維持するための費用というものは、市のほうへ提示されておりません。

Q記者:14億5千万円はABC合わせてということか。
Aみどり公園・水辺課長:ABエリアになります。

Q記者:Cエリアの見通しは。
Aみどり公園・水辺課長:まずここで事業者提案ということで、今ご覧いただいています公園の計画図が出てきました。図面上、八間通り入口交差点と書かれているところから西側の範囲がCエリアということになりますが、今回の事業者で整備・維持管理するのはそれより東側のABエリア約24,000平方メートルになります。先ほどCエリア約6,000平方メートルは、今回このようなご提案を事業者からいただきましたので、これを基といたしまして今後市民であるとか必要であれば学識経験者等に入っていただきまして、ワークショップ等の方法によりまして、今後検討して計画を詰めていくものになります。

Q記者:スケジュールは。
Aみどり公園・水辺課長:Cエリアについては、具体のスケジュール等は立てられていません。ただ、ABエリアは令和4年(2022年)12月に供用開始ですので、同時とはいわずともそこから大きくかけ離れて遅れることが無いようにということで検討はしていきたいと思っています。

Q記者:令和4年12月というのはABエリアのことであって、Cエリアはそのときには今のままか、整備の途中かになっているということか。
Aみどり公園・水辺課長:Cエリアはまだスケジュール自体は今後検討していきますが、ABエリアが令和4年12月の供用開始を目指していくものになります。

Q記者:選考の中で防災の専門家の意見も聞いていると思うが、防災的な効果はどういった評価をされているのか。先ほど国交省の見解の話もあったがそれは東日本大震災レベルのものを想定したものだと思うので、もうちょっと日常的な津波や高潮に対してどういう評価をしているのか。
A都市整備部長:高潮については、防護水準が神奈川県から示されているのが6.5メートルですので、私どもはそこに対して基盤の高さを8メートルで整備いたしますので、防災専門家からもそこについては基準をクリアしていますよというのが書かれています。あと津波については、数十年から数百年に一回くるというレベル1という津波は、神奈川県が予測されているのが6.9メートルということでありまして、地盤高は8メートルで建物はそれ以上ありますし、なおかつ津波避難タワーも作ってございますので、そこについては基本的に問題ないと思っています。(想定される津波の高さについて、数十年から数百年に1回程度起こり得る津波高6.9mを想定するレベル1と、2千年から3千年もしくはそれ以上に1回起こり得る津波高9.6mを想定するレベル2がありますが、今計画で設置予定の津波避難施設は、レベル2に対応した施設です。)

Q記者:地盤の高さでということか。
A都市整備部長:そうですね。地盤の高さで津波より高い位置に建物等ができますよということになります。

Q記者:選ばれた提案は、他の提案に比べて伐採率は低いのか。
Aみどり公園・水辺課長:公園全体の緑化率については、それほど大きな差というものは生じてはいません。今回このプランが選ばれたポイントとして先ほど緑の改変を抑えている、植栽計画が将来にわたって考えられていると市長からご説明させていただきましたが、こちらのプランについてはそれらについてより実効性、実現性が高いということで具体的な取組内容が示されているという特色があります。

Q記者:植栽はかなりの部分を植え替えるということはあるのか。
A都市整備部長:植え替えるというか補植をするという、例えば南側にはだいぶ樹林帯の幅が確保できていますのでそういったところは残す、植える。それから申し訳ありませんが134号側はどうしても駐車場を作るところについては樹木を伐採するところもでてきます。基本的に必要な部分は残しなおかつ植えますけれども、施設を作るところで支障があるものについては伐採等をさせていただきます。

Q記者:どれくらい伐採するか、植えるかという具体的な数字はあるのか。
A都市整備部長:具体的な数字は出ていません。

Q記者:Cエリアを市民協働の森にするというのは固まっているのか。
A都市整備部長:市民と協働でどのような公園にしたらよいかというのを話し合った上でそれを整備していくというのが決まっています。市民協働の森という名前になるかどうかは決まっていません。

Q記者:例えばここを使って道の駅になるということはないのか。
A都市整備部長:市民とのワークショップの中で決まります。緑を残すということで意見が出るでしょうから、今のご心配のようなことは無いです。

Q記者:駐車場の時間は決まっているのか。
A都市整備部長:当初の予定通り基本的に5時から23時になります。私どもで今そういう時間でお願いしていますけれども、ただ協議によって変えられるというのが要求水準に書かれています。

Q記者:日によって早く閉めるとか時間を広げるといった調整もできるのか。
A都市整備部長:例えばの話で決まっているものではありませんが、お正月に初日の出を見たいよというお客様がいらっしゃったときに、ここにこられて入れないということですとおかしな話になりますので、そういうときは地元の方々の了解をいただいた上で、話し合った上でオープンするということも無きにしもあらずと思っていますが、今はそこまで何か決めていることはありません。

Q記者:資料に記載されている事業費等の数字は、ABエリアのものということか。
A都市整備部長:そうです。

Q記者:駐車場は全体で120台ということだが、それぞれは何台ずつか。
A都市整備部長:半々の60台ずつになります。

Q記者:年間の利用者や収益の見通しは事業者から示されているのか。
Aみどり公園・水辺課長:建物だけでなく公園利用者も含めまして、年間約76万人にご来園いただけるのではということで事業者から提案をされています。収益等については、把握していません。

Q記者:Cエリアを市民協働にする過程で事業者の収益性が低くなるということで予算を増額した経緯があったが、これを見ると市側が立てた収益性と事業者が考えた収益性に乖離があったようにも見えるが、どう考えているか。
A都市整備部長:私どもも30,000平方メートルから24,000平方メートルに変更するときにヒアリング等をさせていただいて新たな許容(建築)面積を出させていただいたのですが、最終的には事業者が検討した上でこの建築面積で収益をあげて20年間の維持管理をやっていけるということで出されたものでありますから、乖離があったかと言ったら乖離はありましたけれども、それは基準の内側で出されたものですので、これでやっていただきたいと思っています。

Q記者:収益施設の建築面積としては、4案の中で一番小さかったのか。
A都市整備部長:もう少し小さいのもありました。

Q記者:今回の計画に合わせてということで散歩道の話も出ていたが、具体的にどのくらいの距離か。来年度予算に計上するのか。
A都市整備部長:今はビーチパークまでは来ていますから、そこから龍城ケ丘まで伸ばすと距離は大体550メートルくらい必要になります。実施時期ですけれども、私どもとしては公園の開設に合わせてそこの回遊性を高めるということで作りたいのですけれども、今後設計をして予算をとり事業を実施ということになりますので、それがオープンに合わせてできるかということをお約束できるものではありません。

Q記者:3月議会で事業費が出てくるということはないのか。
A都市整備部長:浜辺の散歩道については、そこまで熟度が達していませんのでありません。

Q記者:スポーツフィールドの想定は。
Aみどり公園・水辺課長:スポーツフィールドは、事業者からの提案としましては、元々龍城ケ丘はプールがありましたのでプールがあった記憶を後世まで伝えたいということで、広場の色はブルーの色彩ということで提案されています。また、どのスポーツでなければできないというフィールドではなく、いろいろなスポーツができるフィールドにしたいということで事業者から提案されています。一例としましては、健常者だけではなく障がい者でもできるスポーツなどの利用も考えられているということで、今後スポーツ団体等と当たってこういう事業をというのが詰められていくと考えています。

Q記者:マルシェ棟は具体的にどういったものか。
Aみどり公園・水辺課長:マルシェ棟については、平塚の食であったり情報に出会うきっかけをご提供する発信拠点として提案をいただいています。中では平塚産の旬な食であるとか特産品、軽食などを提供する施設にしたいと聞いています。

Q記者:レストランの図面を見ると小さい建物のようなものがあるが。
Aみどり公園・水辺課長:それは必要となる倉庫等が配置されます。

Q記者:レストランの席数等は。
Aみどり公園・水辺課長:詳細な部分については今後になります。

Q記者:住民との説明会について日程は決まっているのか。
Aみどり公園・水辺課長:日程としてはまだ決定していません。令和2年3月に市民説明会や地元説明会を開催するということで考えています。

Q記者:それぞれ何回ずつやるのか。
A都市整備部長:3月下旬をターゲットとして現在調整しているのですが、全体の説明会と海側にある自治会を公民館単位3カ所で説明会をやりたいと思っています。その説明会の市民、自治会からの意見をもらった上で。その後どうするのかというのを決めたいと思っていますので、1回やったら終わりというような回数を決めているものではありません。

Q記者:複数回やるかもしれないということか。
A都市整備部長:そうですね、ご要望があればできればやりたいと思っています。

Q記者:要望があれば4月からの設計協議が始まった以降でも2回目、3回目をやる可能性はあるということか。
A都市整備部長:3月で打ち合わせをやめようなんて思っていませんので、4月に入ってもご要望があればやらせていただきますけれども、ただやり方として公民館でそのエリアの皆さんを対象とするというものではなくて、前回もやらせていただいたコミュニティミーティングみたいなある程度(の人数)の団体でやるということも当然ございます。

Q記者:事業費は安いという評価もあったのか。
A都市整備部長:お金で評価したということではございません。

Q記者:具体的なプランが市民に示せたが、市長は改めてこの施設が市民にとってどういったものになればよいか、どういったプロセスで市民とやっていかないといけないと思っているのか。
A市長:具体の案が出てまいりました。その中には緑があふれて海を眺めながら安らぎのある魅力的な空間の提案をいただきましたので、それを市民の皆さんにお示しをしながら、この案を基本にしてぜひとも平塚の海に多くの方に来ていただき、また地域の皆さんにも愛していただき楽しんでもらえるようなスペースになればと期待しているところであります。また、市民の皆さんとはいろいろな意見を伺いながら、より良い公園整備に向けて取り組んでいきたいなと思っています。

Q記者:エントランス棟というのは何階建てか。サンセットテラスというのは屋上から見るということか。
A都市整備部長:エントランス棟は1階建てで、その屋上部分が津波避難施設を兼ねています。その屋上がサンセットテラスという名前になっていますが、通常はそこから夕陽が見えたりすることができる状態になっています。

Q記者:いずれも平屋建てか。
A都市整備部長:全部平屋建てになります。

Q記者:一番高いところの高さはどれくらいになるのか。
A都市整備部長:エントランス棟が津波避難施設も兼ねているのでT.P.(東京湾平均海面)から13メートルになります。それ以外の建物については分かっていません。

Q記者:エントランス棟は13メートルもあるのか。
Aみどり公園・水辺課課長代理:T.P.(東京湾平均海面)からになります。全ての建物はGL(地面)からの高さは8メートル以内に収まっています。詳しい高さは分かっていませんが、8メートルぎりぎりまで建物を建てるというものではありません。

Q記者:エントランス棟の高さが13メートルということか。
Aみどり公園・水辺課課長代理:13メートルというのは海面からの高さになります。

Q記者:海面から地盤までの高さが8メートルということは、建物は5メートルから8メートルの間ということか。
Aみどり公園・水辺課長:その程度になると思います。

Q記者:建物の面積はどれくらいになるのか。
A都市整備部長:先ほど市長からご説明させていただきましたが、マルシェ棟が約460平方メートル、エントランス棟が約330平方メートル、カフェ棟が約200平方メートルになります。

Q記者:建物ではないレストランというのは、どういう施設になるのか。
A都市整備部長:事業者から提案をいただいているのは、マルシェ棟で食材等を買ってきてレストラン棟でバーベキューなどをやるといったものになります。

Q記者:フードコートのようなものか。
A都市整備部長:そうですね。持っていくことも可能ですけども、マルシェ棟で買ってきて自分たちで調理ということをご提案は受けています。ただ、バーベキューということに関しては、ちょっと私どもで近隣の自治会住民等と話し合ってから決めたいということで、今の屋根がない形のままやってよいかどうかというのは検討が必要ですよというお答えをしています。

Q記者:ちゃんとした屋根にしたほうがよいのでは。
A都市整備部長:それは考え方としてはございます。ただ今いただいた提案ではないので、私たちとしてはありませんとしかお伝えできません。

Q記者:イスとテーブルがあって、割と自由に使えるということか。
A都市整備部長:そうですね。

Q記者:他にレストランはないのか。
A都市整備部長:カフェ棟の中で軽食はとれますし、マルシェ棟でも若干軽食がとれるようになっています。

Q記者:事業費は募集に当たっては整備費が10億円、維持管理費が20年間で6億円を上限としていたが、抑えた形になったということか。
A都市整備部長:維持管理費の部分が6億円に対して4億5千万円という提案を受けていますので、そこが安くなったということになります。

Q記者:維持管理費が安くなった理由は何かあるのか。
A都市整備部長:基本的に施設も少し小さめになりましたし、砂とかそういう風なものも海側に樹木等を置いたりしてできるだけ敷地内に入らないような努力をされているとかそういったこともあるのだと思います。
Aみどり公園・水辺課長:維持管理費自体を安くするようにということで事業者も努力をしているはずですが、基本的に6億円に対して4億5千万円に抑えられたのは、事業者のほうも公園の管理として維持管理には6億円程度かかるであろうという見込みではおります。その内、市からの負担を求めるものが4億5千万円ということでご提案いただきました。それ以外にかかるであろう維持管理費については、自分たちの公募対象公園、いわゆる便益施設と合わせて事業者のほうで管理していくので、事業者からは市の負担額はこの額でどうですかと提案を受けたものです。

Q記者:年間1千万円弱を自分たちで収益をあげて確保するということか。
Aみどり公園・水辺課長:そうですね。市だけに頼らず自分たちでもということです。

Q記者:事業者が飛砂のシミュレーションをしたという話があったが、具体的な結果が出たのか。
Aみどり公園・水辺課長:詳細な結果までを提出していただいたという段階ではありません。事業者が対策としてとているのは、ビーチライフプロムナードという部分をバンク(堤)のような形で一段高くするという提案がなされていまして、今まで以上に海・砂浜と段差をつけるということで飛砂の対策を考えています。一段高くすることにより飛砂の影響がどのようになるかというシミュレーションであったり、それ以外の部分については植生計画がありますので植生で飛砂の対策がとれるかというシミュレーションをやっていられます。

Q記者:ビーチライフプロムナードは具体的にどれくらい高くなっているのか。
Aみどり公園・水辺課長:芝生広場より一段高くなっておりまして、1メートルちょっとになるかと思います。

Q記者:樹木が比較的無いビーチライフプロムナードの部分を補うためにということか。
A都市整備部長:プールの跡地だったところはあまり樹木がないので、そういった形でバンクを作って飛砂をよけるといったものになります。

その他の質問


Q記者:大磯町で保護されたカピバラが総合公園にいると聞いたが、いつ頃見ることができるようになるのか。
A市長:年末に新聞で見て、大磯で保護されたというのを知ったのはお正月の新聞だったと思います。私の思いとしては、(今年は)ねずみ年ですので歳神様のお使いかなくらいとちょっと思ったのですが、総合公園のふれあい動物園を管理している事業者が預かっているということを事実関係として報告は受けています。内容としては、カピバラが寒さにとても弱いということなので寒さ対応の施設が必要だとか、個人に飼われていたのでたくさんの人の前に出ていくとストレスを感じてしまうですとか、本当はカピバラの同じ仲間がいるような施設に引き取ってもらったり(したほうが良いのでは)等のいろいろな意見もあるというのも一緒に報告を受けています。今後については、カピバラ(にとって我々)がどう対応するのがよいのか事業者と協議をするように指示はしております。これは余談になりますが、ある職員からは、ねずみ年は繁栄の年だとよく言われますがねずみは子だくさんということで繁栄の象徴ということなので、平塚も減り続ける出生率が上がればいいなという話も聞きましたが、少しそれは飛躍しすぎなのかなと思っています。大変かわいらしい動物ですので、ぜひ平塚市としてはこれから大切に取り扱いたい。いつ皆さんの前に出せるかというのは、今お話ししたようにいろいろと条件がありますのでそこをしっかりとクリアして、もしできるようであれば市民の皆さんにもお示ししていきたいな思っています。

Q記者:新型肺炎について平塚市として何か対応は。
A市長:既に健康課や危機管理課が、ウェブサイトやSNSで注意喚起をしています。また、庁内の情報共有や対応につきましては、新型インフルエンザ等対策調整会議というものがありますので、その会議で調整をこれからすぐに図っていきたいと思っています。各部署においては、新型肺炎、コロナウイルスの対応についてはもう具体的に動きを始めているとご理解をいただければと思います。

定例市長記者会見における質疑内容を広報課広報担当でとりまとめて掲載しています

記者発表資料


令和2年1月29日
平塚市
担当 みどり公園・水辺課公園整備担当 木原
電話 0463-21-9852
 

湘南海岸公園龍城ケ丘ゾーン整備・管理運営事業に係る
設置等予定者候補及びその次点の決定

 
 湘南海岸公園龍城ケ丘ゾーン整備・管理運営事業は、令和元年8月22日に公募設置等指針(募集要項)を公表し、事業者の公募を開始したところ、4つのグループから応募がありました。
 学識経験者等によって構成する平塚市公募対象公園施設設置等予定者選定委員会(以下「選定委員会」)において、公募設置等指針及び評価基準書に照らし、応募があった4つのグループすべての公募設置等計画を審査しました。
 本市は選定委員会の選定結果の通知を受け、次のとおり設置等予定者候補(優先交渉権者)及びその次点を決定しましたので、公表します。
 なお、選定委員会における審査内容の詳細は、審査講評として3月上旬に公表します。
 

設置等予定者候補及びその次点

設置等予定者候補

 応募グループ名:平塚 Seaside Park 共同事業体
 代表企業:積水ハウス株式会社
 平塚 Seaside Park 共同事業体の構成企業名

企業名

担当業務

積水ハウス株式会社

全体統括管理
公募対象公園施設設計・施工
指定管理
特定公園施設の譲渡

株式会社パスコ

特定公園施設設計
道路改良設計

株式会社石勝エクステリア

特定公園施設施工(造園)
指定管理

株式会社木村植物園

特定公園施設施工(造園)
指定管理

株式会社鴻池組

特定公園施設施工(土木)
道路改良施工

株式会社中澤組

特定公園施設施工(土木)
道路改良施工

積和不動産株式会社

公募対象公園施設所有・運営

 

次点の設置等予定者候補

 応募グループ名:株式会社建設技術研究所グループ
 代表企業:株式会社建設技術研究所
 株式会社建設技術研究所グループの構成企業名

企業名

担当業務

株式会社建設技術研究所

設計(特定公園施設、公募対象公園施設)
公園運営

フロンティアコンストラクション&パートナーズ株式会社

運営、維持管理(公募対象公園施設)
公園運営

東亜建設工業株式会社東日本建築支店

特定公園施設、公募対象公園施設施工

サカタのタネグリーンサービス株式会社

公募対象公園施設施工(造園)
維持管理

匠建設株式会社

特定公園施設、公募対象公園施設施工

 

提案概要等

提案概要

 提案概要は別紙のとおり。

事業期間

 設計協議等の期間:令和2年~令和3年
 設置管理許可期間:令和4年~令和23年

市が負担する事業費

 合計 約14億5千万円

  • 特定公園施設の整備費約9億円、道路・下水道の整備費約1億円 計約10億円
  • 特定公園施設の維持管理費 約4億5千万円
    ※特定公園施設の整備費約9億円の内、約4億5千万円は社会資本整備総合交付金による国の負担で約4.5億円が市の負担

市に納める使用料

 年間 約370万円
 ※設置管理許可使用料、駐車場管理許可使用料、特定公園施設管理許可使用料
 

3 今後のスケジュール

日付

内容

令和2年3月

設置等予定者候補と基本協定を締結

令和2年3月

市民説明会、地元説明会を開催

令和2年4月~令和3年9月

設計協議

令和3年12月

特定公園施設の譲渡契約、実施協定を締結

令和4年1月~令和4年12月

工事、指定管理者基本協定の締結、指定管理者の指定

令和4年12月

供用開始

 
 

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