「近代日本洋画の巨匠 黒田清輝」展

平成19年7月12日

平塚市
担当 美術館学芸担当 森岩恒明
電話 0463-35-2111 内線2777

 「近代日本洋画の巨匠 黒田清輝」展

展覧会名 近代日本洋画の巨匠 黒田清輝

趣旨
 「近代日本洋画の巨匠 黒田清輝」展では、黒田清輝のフランス留学時代の作品から、《湖畔》、《智・感・情》などの代表的な作品、晩年の作品までを資料ともに紹介し、その優れた画業を回顧します。
 黒田清輝は、鹿児島で生まれ東京で育ちました。1884(明治17)年、法律を学ぶためフランスへ留学します。しかし、パリで絵画に興味をいだき、法律家から画家に転身。ラファエル・コランに師事し、アカデミックな美術教育を受けるとともに、外光派の表現を学びました。
 1893(明治26)年、約10年間の留学生活を終えて日本に戻ると、日本の洋画界は大きな変革を迎えることとなります。黒田はフランスで学んだ新しい絵画をもたらしました。それまで主流であった"脂派(やには)"と呼ばれた暗い画面にかわって、"紫派"と呼ばれた明るい色彩の画風が人々に受け入れられていったのです。
 一方、1896(明治29)年には、美術団体「白馬会」を結成し、東京美術学校の指導者となり、明治・大正時代の洋画界における中心的な人物となっていきました。加えて、1907(明治40)年の文展開設に携わり、1910(明治43)年には洋画家としてはじめて帝室技芸員に任命されるなど、晩年にかけて、美術行政を主導する役割を果たすようにもなります。
 新しい絵画をもたらし、美術の制度の確立に尽力したことにより、その後の日本近代美術に大きな影響を与えました。いわば、日本の近代美術を創始した黒田の画業を回顧します。

 
開催会場  平塚市美術館
 
開催期間  2007年7月21日(土)~9月2日(日) 毎週月曜日休館
 
開館時間  9:30~18:00(入場は~17:30) 会期中1時間延長いたします
           
観覧料金
  一般700(560)円/高大生500(400)円  ( )内は20名以上団体料金
  次の方は無料

  • 中学生以下、第2・4土曜日高校生
  • 平塚市民で身体障害者手帳・療育手帳の交付を受けた方と付き添いの方
  • 平塚市民で60才以上の方

 
 主催  平塚市美術館、東京文化財研究所、東京国立博物館
 
 出品作品  油彩約80点、ほかにデッサン、資料など
 

 関連事業

 講演会 (申込不要、無料)
  7月28日(土) 13:30~15:00
  題目 「黒田清輝のいた場所-湘南地域を中心に」
  講師 田中淳氏(東京文化財研究所 企画情報部室長)
  場所 ミュージアムホール
 
 展示解説 (観覧券をお求めください)
  8月4日(土)、26日(日) 13:30~14:30
  解説 当館学芸員
  場所 展示室I
 
 キッズルーム(保育士による一時保育)
  展覧会開催期間中の毎週土曜日 13:00~17:00
  対象 観覧者の児童(2~6歳児)、定員10名
  場所 アトリエA
 
 連絡先  平塚市美術館  担当 森岩
        TEL 0463-35-2111
        FAX 0463-35-2741
 

  • 黒田清輝「湖畔」 1897年 東京国立博物館蔵の写真