7月定例市長記者会見・平塚市総合計画「生活快適・夢プラン」(SKYプラン)の第1次実施計画案を策定しました

平成19年7月27日

平塚市側の説明

 
大蔵律子市長:
 みなさんこんにちは。7月16日に新潟県などを襲いました「新潟県中越沖地震」では、尊い11人の命が奪われ、ご遺族の方には心よりお悔やみを申し上げます。また、震災後の災害支援に励んでおられる方々の安全と被災地の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
 さて、今回、神奈川県からの要請を受けまして、平塚市からも職員を派遣いたしました。現地での活動を平塚市民のために活かす取り組みを企画いたしましたので、ご紹介をさせていただきたいと思います。
 それは、「新潟県中越沖地震の被災状況を伝えるパネル展」の開催でございます。
 平塚市は応急危険度判定士2名を新潟県柏崎市の被災地に派遣いたしました。現地では100棟を越す住宅の危険度を判定し、被災者や行政への支援活動にわずかながらも貢献できたと確信しております。
 震災直後の被災地での活動報告や判定士が体感した住宅の安全対策の必要性などは、行政内部だけで共有するものではなく、多くの平塚市民にお伝えをして、日ごろの防災意識の向上につなげたいと思います。
 そこで、7月30日から8月10日まで、判定士が見た被災状況と判定活動の記録を紹介するパネル展を市役所1階の市民ホールで開催することといたしました。市民の皆様には、記録写真を通じて震災に対する危機感を高めていただくとともに、住宅耐震化の重要性などを再認識してほしいと思っております。
 また、パネル展の会場では、木造住宅の耐震診断や耐震改修、ブロック塀の補強に関する特設相談コーナーも設置し、市民の皆様からのご相談にも応じてまいります。
 詳細につきましては後ほど記者発表したしますので、ぜひとも取材をいただけますようお願いを申し上げます。
 
それでは、本日の案件に入らさせていただきます。 
 平塚市総合計画「生活快適・夢プラン」、通称SKYプランでございますが、この第1次実施計画案を策定いたしました。そこで、8月7日に公表いたします「計画案」にご意見をお寄せいただきたい、ということでございます。
  平成28年度までの10年間における平塚市の目指す姿を表した「平塚市総合計画・基本構想」が、本年6月第2回市議会定例会で議決されたことを受けまして、平塚市は現在、これに関する実施計画の策定作業を進めております。
基本構想では、本市の新しい将来像を「ひと まち 自然 生活快適都市 ひらつか」とし、この将来像を実現するための5つの基本目標を掲げております。
 「平塚市総合計画・第1次実施計画」は、この基本目標を具現化する主要事業を盛り込んだ最初の3箇年計画であります。今回策定しました『計画案』では229事業の概要をまとめ、8月7日に市民に公表をいたします。9月5日までの30日間でパブリックコメントを実施し、市民の皆様からのご意見を募集いたします。
 実施計画案の特徴が2つあります。ひとつは「多彩な主要事業」であることです。
 市民サービスの向上に向けて3年間で取り組む事業は計229事業。5つの基本目標を具現化するための主要事業を"選択と集中"の視点でまとめました。
 特徴の2つ目は、各年度の具体的事業内容を明記していることです。
 計画期間における各年度の具体的事業内容を盛り込みました。施策目標の達成に向けた毎年度の具体的取り組みを明示することで、事業の進捗状況をわかりやすく伝えております。
 次に、「市民意見の募集」でございますが、市民への公表は平成19年8月7日。意見募集期間は、同じ8月7日から平成19年9月5日まででございます。その周知方法ですが、各公民館、市民活動センター、各図書館、市役所に閲覧用の計画案を設置します。
 また、「広報ひらつか」8月1日号に意見募集記事を掲載いたします。そのほか、平塚市ホームページに意見募集案内と計画案を掲載いたします。
 応募方法でございますが、郵送、ファクスおよび第1次実施計画案「意見カード」がついておりますので、それを利用していただくこと。2つ目はホームページの専用フォームからも応募できます。3つ目は「市長への手紙」を利用していただけることです。
 以上が、今回の「第1次実施計画案の策定」とそれに対するパブリックコメントの要項でございます。わたくしからの説明は以上です。
 

質疑内容の要旨

 
Q記者:(この実施計画案の事業の中で)新規事業はあるか?
A市長:新規事業が16事業ございます。その中身になりますと、子どもの家おはなし会事業や中高年齢者の体力向上推進事業、また桃浜町の庭球場の改修事業やニュースポーツ等の推進事業、などなど16事業でございます。
 
Q記者:229事業の中で特徴のあるものは何か?
A市長:5つの基本目標ごとにその基本目標を具現化するものとして、5つに区分けしてそれぞれを実施計画書をご覧いただくと書かしていただいてございます。その特徴といいますか"平塚らしさ"を強調できる施策といたしましては、平塚市は市民活動が活発でございまして、今後その市民活動をさらに進めるという意味から、ひとつは、地域のコーディネーターを養成する事業がございます。また、もうひとつは、自治基本条例の精神を具現化させていくということで、地域自治支援モデル事業を取り上げさせていただきました。それから、平塚らしさにも通じますけれども、ほかの自治体が実施していないけれども平塚が新たに取り上げた施策でございますが、放課後子ども教室推進事業というのがございます。それから、リサイクルプラザの工場部門の管理運営改善事業も他の自治体では見られない事業かな…と思いまして、特徴としては以上のようなことが挙げられると思っています。
 
Q記者:それはこの(計画案の)中に書いてあるのか?
A企画課長:資料の右下にページがふってありますが、まず3ページの上から4事業目になります子どもの家おはなし会事業がまずひとつ目です。2つ目が7ページの上から4事業目、5事業目にあります中高年齢者体力向上推進事業と桃浜町庭球場改修事業、同じくニュースポーツ等推進事業。続きまして次の8ページの5事業目に出前図書館事業、続きまして9ページの一番下には地域自治支援モデル事業。続きまして10ページの一番上に位置している地域コーディネーター養成事業、同じくそのページには放課後子ども教室推進事業、続いて15ページには特定健診・特定保健指導事業、同じく健康増進計画策定事業、さらに食に関する指導事業。続きまして次の16ページになります。一番下に位置しております外国籍市民ネットワークづくり支援事業、それと次が19ページになります地区計画制限条例策定事業。ちょっと飛びますが30ページになります。下から2つ目のところに消防救急無線デジタル化事業がございます。続いて次の31ページになります、北口駅前広場バリアフリー化事業、最後の16事業目は32ページの一番下にリサイクルプラザ工場部門管理運営改善事業という事業があろうかと思います。以上、今ご説明した部分が新規事業としての16事業になります。
 
Q記者:この(計画書の)中で市長のマニフェストが反映された事業はあるか?
A市長:マニフェストの反映状況でございますが、75事業ございます。1つのマニフェストの事業がいくつかに分かれたということもございますので、そんなふうになります。マニフェストに関連するもののうち、新規事業といたしましては、5つ事業がございまして、そのひとつは今言ったことともダブるわけでございますが、中高年齢者体力向上推進事業、地域自治支援モデル事業、それから食に関する指導事業、そして地区計画の制限条例の策定事業、それから北口駅前広場のバリアフリー化事業がございます。
 
Q記者:外国籍市民ネットワークづくりというのがあるが、(平塚市内に)外国籍の方はどれくらいいるのか?
A市長:後できちんとご報告いたします。(6月末現在4,834人) 
 

新潟県中越沖地震への対応

Q記者:今回の新潟県中越沖地震の被災地に市独自の調査団などは派遣しないのか?
A市長:市独自の調査団は、いまのところまだ、そう(派遣)しようということにはなっておりません。
 
Q記者:(被災地に派遣した応急危険度判定士の活動報告を伝える)展示会を開いて市民の危機意識を養ってもらうというが、市そのものとしては全然危機感がないのではないか?この近隣では副市長を団長として調査団を派遣している自治体もあるが平塚市独自の調査団を派遣する考えはないのか?
A企画部長:今、企画部と防災安全部との共同で防災改善の各班長に「どういう項目を調査するか」という調査をしているところでございます。それが上がり次第、その項目に基づいてどういう職員を派遣するかということを検討していきたいと思います。
 
Q記者:(市長は)決めていないと言ったが、どういう職員を派遣するか検討しているということは派遣することを決めたということか?
A企画部長:各班長にどういう調査内容になるかということを調査している段階でございます。
A市長:(庁内で検討した報告が)これから上がってきて、きちんと結論を導くということでございまして、今部長から「調査の段階」としていたので「決めている」とは申し上げませんでしたが、前回の新潟県中越地震の時には調査団を派遣いたしました。そういうこと等も参考にしながら、今回はどういう項目について調査するべきかということを、きちんとこちらが調査項目を掲げて、それにふさわしい調査団の派遣はどういう組織がいいかということを決めていくという手順になっているということでございます。
 
Q記者:調査団を派遣するということか?
A企画部長:各班から出た項目に基づいてということになります。今のところ派遣の方向では考えていますけれども、各班がどういうふうな考えをもっているのかというのを今調査しているところでございます。 
 

新市庁舎の建設

 Q記者:今博物館で「地盤と活断層」展が開かれているが市長は見たか?
A市長:まだ見ていません。今日の部長会でも「皆で見よう」ということを投げかけをさせていただきました。
 
Q記者:この「地盤と活断層」展はぜひ見るべきだ。
A市長:はい。必ず見ます。
 
Q記者:この辺りは地盤も弱く、この市役所の建物は柏崎市を襲った地震でも耐えられないはず。災害時の拠点になるような頑丈な建物を造るべきだ。市長は去年の3月議会でも市庁舎の改修を打ち出したが、その後議会の反対などがあって逆戻りしているようだが、どうか?
A市長:そんなことは決してございません。議会でもご議決いただきまして、この場に建設をするという方向で。(新庁舎建設計画)懇話会が終わり、現在構想を策定する公募が終わり、委員が確定をしてまいりますので、8月には1回目の構想を策定する委員会がつくられていきますし、それを19年度中に確定をし、その後基本設計に入っていきます。
 
Q記者:非常にやり方が鈍くスローだ。施政方針のときに、その委員会をつくるといった話は出ていたのか?
A市長:出ていました。
 
Q記者:何かあったときにこの建物がつぶれたら復興の拠点がなくなり、平塚市民は路頭に迷わなければならなくなってしまう。そういう視点からは非常に危機感が足りないと思う。一番最初にやるべきことが後回しにされていると思うが、どうか?
A市長:ご意見としてうけたまわっておきますが、そういう認識のもとに行政体ですから財源化が必要で、市庁舎の場合は積立金をすでにやっておりますので、早く計画が進むようにというもとに(行っている)。それでも、どんな中身がいいのか、基本設計はどうなのか…という手順を踏まないわけにはいきません。個人のお宅を建てるというようなスピードではまいりませんが、過去の事例からしても速いレベルで進んでいけるように計画を立てているわけでございます。そして、ここが万一、おっしゃるような不幸な事態になった場合に、対策班部は次なる場所はどこにするのか、それがだめだった場合には第3の拠点はどこにするのか…というのも全部決めてございます。だからといって「絶対に安全です」とは自然災害ですから申し上げられませんが、それに備えるべく市庁舎についても早い対応をしていきたいと思います。
 
Q記者:少なくとも博物館でやっている活断層展だけは早急に見てほしい。
A市長:はい。よくわかりました。
 

日産車体跡地利用

Q記者:日産車体跡地問題の進捗状況はどのようになっているのか?
A市長:(跡地問題の)対策本部も適宜開いておりますが、そのもとにプロジェクトチームを置いてございまして、プロジェクトチームが、土地利用を本市としてどう考えたらいいかという案をつくっておりますが、それについて日産および日産車体と随時つめている作業中でございます。
 
Q記者:具体的な青写真などはまだないのか?
A市長:土地利用で大変微妙な問題でございますし、土地の所有者は日産車体さんでございますので、平塚市の考え方で「こういう考え方はどうだろう」という話をしていますが、それを表に出すというのは控えたいと思います。
 

記者発表資料

平塚市
担当 企画部企画課企画政策担当
電話 0463-23-1111 内線2162

 平塚市総合計画「生活快適・夢プラン」(SKYプラン)の第1次実施計画案を策定しました
8月7日に公表する「計画案」にご意見をお寄せください

 
 平成28年度までの10年間における平塚市の目指す姿を表した「平塚市総合計画・基本構想」が、本年6月第2回市議会定例会で議決されたことを受け、平塚市は現在、これに連なる実施計画の策定作業を進めています。
 基本構想では、本市の新しい将来像を「ひと まち 自然 生活快適都市 ひらつか」とし、この将来像を実現するための5つの基本目標を掲げています。
 「平塚市総合計画・第1次実施計画」は、この基本目標を具現化する主要事業を盛り込んだ最初の3箇年計画です。今回策定した『計画案』では計229事業の概要をまとめ、8月7日に市民に公表します。9月5日までの30日間でパブリックコメントを実施し、市民の皆様からのご意見を募集します。
 

実施計画案の特徴

多彩な主要事業
 市民サービスの向上に向けて3年間で取り組む事業は計229事業。5つの基本目標を具現化するための主要事業を"選択と集中"の視点でまとめました。
 
各年度の具体的事業内容を明記
 計画期間における各年度の具体的事業内容を盛り込みました。
施策目標の達成に向けた毎年度の具体的取り組みを明示することで、事業の進捗状況をわかりやすく伝えています。
 

市民意見の募集

市民への公表  平成19年8月7日(火)
意見募集期間  平成19年8月7日(火)~平成19年9月5日(水)
周知方法

  • 各公民館、市民活動センター、各図書館、市役所に閲覧用の計画案を設置
  • 「広報ひらつか」(8月1日号)に意見募集記事を掲載
  • 平塚市ホームページに意見募集案内と計画案を掲載

応募方法

  • 郵送、ファクスおよび第1次実施計画案「意見カード」の利用
  • ホームページからの専用フォームからの応募
  • 「市長への手紙」の利用
  • 計画の位置づけの図