火災件数45年ぶりに激減・救急件数は過去最高 平成19年 火災・救急・救助の発生状況【速報】

平成20年1月4日

平塚市消防本部
担当 警防課 救急救命担当
電話 0463-21-9729(直通)

火災件数45年ぶりに激減・救急件数は過去最高
平成19年 火災・救急・救助の発生状況 【速報】 

 

火災発生状況の概要

 平塚市内で平成19年に発生した火災件数は76件で、昭和35年以降45年ぶりに激減しました。前年比26件(25.5%)減で、放火件数の減少(18件減)とともに、市民の方々のパトロールの強化や、防災意識の向上が要因と考えられます。ただ、出火原因の上位は依然として 1放火、2電気、3たばこ-の順となっており、警察との連携によるパトロールの強化、安心・安全メールの充実等を図っていきます。
 一方、火災による負傷者数は15人で、前年に比べて26人減少したものの、死者は前年比4人増の7人に上っています。同一火災での複数死亡例(2件:5人)と全焼火災の増加が目立っています。平成18年6月に施行された「住宅用火災警報器」の普及拡大を目指します。
 
火災件数
  平成15年 平成16年 平成17年 平成18年 平成19年
件数 95 115 100 102 76

 

原因別発生状況
  原因 件数 割合
1位 放火(疑い含む) 19 25.0%
2位 電気関係 12 15.8%
3位 タバコ 10 13.2%

 

状況比較
  死者数 負傷者数 損害額(千円) 全焼戸数
19年 7 15 218,757 13
18年 3 41 306,609 5
増減 4 減26 減87,852 8

 

救急出動状況の概要

 平成19年の救急出動件数は11,680件に達し、前年に比べ357件(3.1%)増加し、過去最高となりました。高齢化社会の進展に伴い65歳以上の救急要請が増加するとともに、CPA(心肺停止状態)患者の搬送も増加(239件)しました。
 事故種別出動件数でみると、1位の急病が2位の交通事故の約4倍となり、全体の6割以上を占めています。心肺停止状態や幹線道路での交通事故、高層階での救急要請に対し、消防車と救急車が同時に出動する救急支援件数は1785件に上り、昨年(1225件)に比べ560件増加しています。
 平塚市では現在、救急救命士が31名活動しています。さらに、市民の尊い生命を救うために高度な知識と技術を習得した「薬剤認定救命士」と「気管挿管認定救命士」それぞれ6人が、日々高度化する救急業務に対応しています。しかし、年間1万1千件を超す出動状況は変わらず、今後も救急車の適正利用について市民への広報・啓発活動を強化していきます。さらに、応急手当講習や普通救命講習を通じて救命技術の普及を図るとともに、救急救命士を増員するなどして救命率の向上を図っていきます。
 

救急出動件数
  平成15年 平成16年 平成17年 平成18年 平成19年
件数 10,284 10,992 11,343 11,323 11,680

 

救急事故種別件数
  事故種別 件数 割合
1位 急病 7,250 62%
2位 交通事故 1,678 14%
3位 一般負傷 1,454 12%

 

CPA出動状況
 

CPA件数

19年 239件
18年 230件
17年 205件

 CPA=発見時・通報時に心肺停止状態の傷病者のこと。
 

救急支援出動状況
  支援件数 割合
19年 1,785件 15.28%
18年 1,225件 10.81%

救急支援=CPA患者・高層階、幹線道路での災害に消防隊が救急隊と同時出動すること。 
 

傷病程度別の搬送状況(平成19年)
傷病程度 軽症 中等症 重症 死亡
搬送者数 7,608 2,930 382 189

救助隊出動状況の概要

 平塚市では、平成19年に17件(前年比6件増)の水難事故が発生し、7人の尊い命が失われました。救助隊の出動状況は、交通事故が29件(同10件減)、建物による事故が10件(同8件減)で、全体的には減少傾向になっています。複雑多様化する救助事案に対応するため、消防隊・救急隊との連携を強化するとともに、あらゆる災害に素早くかつ柔軟に対応できるよう、日夜訓練に励んでいます。
 
昨年の特異な事例
 7月29日に発生した集中豪雨による自然災害では、大雨により本市の一画が冠水し多大な被害をもたらしました。この災害において、車両に閉じ込められた者や歩行者等合わせて14名を救助しました。
 

救助隊出動件数 91件
 

事故種別出動件数(平成19年)
  交通事故 水難事故 自然災害 器械による事故 建物等による事故 ガス及び酸欠事故 爆発事故 その他の事故
件数 29 17 1 4 10 0 0 30

 

水難救助出動件数(平成19年)
出動件数 活動件数 事故概要
遊泳中 船舶 自損 その他
17 13 3 6 4 4

※死者7人 救出者6人

 市民が安心して安全に暮らせるまち「ひらつか」を目指し、災害の発生を減らすとともに、発災時に市民と協力し合い被害の軽減のため知識、技術を高め、高度・多様化する各種災害に対応していきたいと思います。
 なお、平成20年1月1日から3日までの間、餅による窒息事故は1件でした。