村田朋泰展－夢がしゃがんでいる　気鋭の映像作家があらわす新たな幻想の世界

平塚市

担当　美術館　学芸担当　勝山

電話　0463―35―2111　内線215

　
　平成20年度平塚市美術館企画展として「村田朋泰展－夢がしゃがんでいる」を開催します。村田朋泰（むらたともやす：1974－）は東京生まれ。気鋭の映像作家として立体アニメーションなどの世界で活躍し、文化庁メディア芸術祭などで優秀賞を受賞するなど注目されています。
　展示室は作家の奔放な空想世界「夢の観光地　三ノ函半島」（みのはこはんとう）へ1泊旅行をする設定となっています。三ノ函半島は、かつて世界が三つの函だったころの面影が残る場所で、実現しなかった未来の残像が見え隠れしています。実寸大の家具とミニチュアセット、映像を組み合わせて、会場内（700平方メートル）に作家の奔放な空想世界を展開し、あらゆるものを取り込んだ映像世界の可能性を追います。
　そこでは村田朋泰独特の哀愁やノスタルジー、ロマンティシズム、倦怠感、喪失感、空気や匂いといったものを感じることができるでしょう。
　また1コマ1コマをミニチュアセットで撮影している立体アニメーションの枠を超えて、そのなかにながれる空気感が現実世界に生きる観客を包み込み、この世界に隣接しながらも重なり合わない「もう一つの世界」へと導いてくれます。
　美術館の1階にある「三ノ函映画館」では、アナログ的な手わざのパペット人形による村田のライフワーク、路シリーズの新作「檸檬の路」、「家族デッキ」シリーズ、おなじみ「さかだちくん」新作（「さかだちくんひたすらオリンピック」）と旧作の中から選りすぐりの作品を上映します。

会期　2008年4月12日（土）～5月25日（日）
 
時間　午前9：30～午後5：00　（入場は午後4：30まで）
 
休館日　毎週月曜日　（5月5日は開館）
 
会場　平塚市美術館　（平塚市西八幡1―3―3）
 
交通機関　ＪＲ東海道線平塚駅北口より徒歩20分。または駅北口バスターミナル10番線乗場から「美術館入口」下車徒歩2分、無料駐車場70台
 

観覧料金
一般　　　　700円
高大生　　　500円
中学生以下　無料
　20名以上団体料金は一般560円高大生400円
　第2、第4土曜日は高校生無料。
　平塚市民で身体障害者手帳、療育手帳の交付を受けた方と付き添いの方、60才以上の方無料
 

展示作業公開ツアー
　4月4日（金）、5日（土）　午後2：00～3：00
　定員各20名
　葉書、ファクス、電子メールにて、氏名、連絡先を明記のうえ「展示作業公開ツアー係」あて3月31日必着でお申し込みください。
 
百色旅館オープン記念式典
　4月12日（土）　午前9：30～
　村田朋泰氏を招き、トークショーを開催。先着来場者100名に記念グッズをプレゼントします。
 
キネマの星2008　（野外上映会）
　4月12日（土）、13日（日）、5月3日（祝）―5日（祝）　午後6：00～
　映像作家、村田朋泰の作品（約1時間）を美術館前庭にて上映します。
 
トークショー（対談）：ミュージアムホール
　4月27日（日）写真家 中里和人氏　午後2：00～3：30
　5月11日（日）映画監督 山下敦弘氏　午後2：00～3：30
　5月17日（土）小説家 諏訪哲史氏　午後3：00～4：30
 
三ノ函映画館
　会期中、ミュージアムホール
　（路シリーズ最新作「檸檬の路」ほか村田朋泰作品の上映）
 
シールラリー
　市内文化施設4館（博物館、中央図書館、中央公民館、青少年会館）
　対象　　市内小中学生ほか
 
アニメであそぼ（子どものためのパラパラアニメ講座）
　4月26日（土）午後1：00～　アトリエB、定員20名
 
学芸員による三ノ函半島周遊ツアー
　4月19日（土）午後2：00～3：00　展示室I・II