5月定例市長記者会見・平成20年6月市議会定例会提出案件

平成20年5月26日

平塚市側の説明

 
 
大藏律子市長:
 
 おはようございます。本日の定例記者会見のテーマとしてすでにお示しいたしました「平塚駅西口再整備事業・東地駐輪場」につきましては、本日のテーマから取り下げさせていただきました。この案件につきましては、6月議会に建設に向けての補正予算を計上する予定でありましたが、さらに精査する課題もありまして今回の議案提案を見送ったわけでございます。そこであらためて(市議会に)提案いたします時にこのテーマを取り上げさせいただきます。
 

小中学校の連続器物損壊事件

 さて、このところ平塚市内の小中学校で相次いで器物破壊事件が起こっておりますが、それに関してでございます。わたくしはこの事件を子どもたちの将来を育む教育そのものに対する暴力であり、強い怒りを覚えるとともに、大変残念でなりません。
 
 現在、教育委員会や学校現場では警察や消防とも連携をしまして警備体制や夜間パトロールを強化するなどの対策を講じておりますが、何よりも大切なのは学校を含めた社会全体を見守る「地域の目」を増やすことだと痛感いたしております。
 
 市民一丸となりまして事件に向き合い、一刻も早く解決できるように取り組んでまいりたい。そう思っております。
 

東海大ル・マン参戦車両に市職員のメッセージ掲載

 続きまして嬉しいニュースでございますが、東海大のル・マン参戦車両に平塚市職員のメッセージが掲載される件についてでございます。
 
 6月にフランスで開催されます「ル・マン24時間耐久自動車レース」に大学チームとしては世界初の参戦を東海大学がいたします。
 
 大きな夢に向かって情熱を注ぎ込み、最後まであきらめずに挑戦し続ける若者の姿はとても頼もしく、平塚市民の誇りでもあります。
 
 この度、学生たちの努力の結晶として完成いたしました「夢のマシン」に平塚市職員からのメッセージが刻まれることになりました。
 
 夢の実現に向けて頑張っている学生たちを応援しようと、東海大出身者を中心といたしました市職員の有志が寄付金を募り、その熱意に大学側の好意でお応えていただいたというものでございます。
 
 これを機にいたしまして平塚市と地元大学との絆を一層深め、様々な分野で交流と連携を深めていきたい。そう思っております。
 
 学生たちの夢を乗せたレーシングカーが、世界中が注目する大舞台で無事に疾走することを心から願っております。
 

平成20年6月市議会定例会提出案件

 では、本日のテーマについてご説明を申し上げます。平成20年6月市議会定例会提出案件でございます。まず、報告事項が8件、議案が11件ございます。これらのうち、主な議案につきましてご説明をさせていただきます。
 
 まずひとつ目は、議案43号「平塚市特別職員の給与に関する条例の臨時特例に関する条例」でございます。これは、平塚市リサイクルプラザが昨年11月23日、火災によりまして施設の復旧に多額の費用を要することとなりました。市財政に大きな負担となったことから、市長および所管の副市長の給料月額を減額するための特例を定める条例を制定いたします。中身といたしましては、市長が給料月額の10分の1を2カ月、所管の副市長が給料月額の10分の1を1カ月減額するというものでございます。
 
 2つ目は議案第46号から48号「4施設に指定管理者制度を導入する」というものです。
 
 ひとつは平塚市勤労会館でございます。ここは、現在よりも日曜・祝日を年間約60日多く開館して利用時間の拡大を図るとともに、人件費の抑制や業務見直しに伴うコスト削減を目指すというものです。
 
 2つ目は大野小学校放課後児童クラブでございます。市内では4カ所目となるわけでございますが、放課後児童クラブ専用施設を大野小学校敷地内に整備いたします。夏休み期間中に着工し、12月の利用開始を目指しております。この施設を指定管理者制度で管理委託するというものでございます。
 
 3つ目4つ目は軟式庭球場と桃浜町庭球場でございます。田村にあります軟式庭球場でございますが、一般開放時間を拡大いたします。第1と第3月曜日を開放するというものでございます。それと同時に公共施設情報システムを導入いたしまして市民貸し出しの利便を図るということから利用者サービスを向上いたします。また、軟式庭球場と桃浜町庭球場両施設を一括して指定管理者制度を導入することによってコスト削減を図りたいというものでございます。
 
 このことによりまして、今回4つの施設への指定管理者制度の導入が実現いたしますと、市内公共施設への指定管理者導入は合計で18件となります。経費や職員の削減による財政健全化を図るとともに、市民サービスの向上を目指してまいります。
 
 提出案件の大きな3つ目は議案第50号「中原公民館の新築工事」でございます。施設の老朽化や狭隘化が問題になっております中原公民館でございますが、平塚市御殿2-17-38にある施設でございます。これを解体いたしまして、同じ敷地内で建て替えをするというものです。主な特徴といたしましては、太陽光発電や雨水貯留施設を設置するというものでございます。総事業費4億7441万8000円のうち、工事請負金額は2億6985万円と見込んでおります。新築工事のスケジュールでございますが、5月内に解体工事に着工し、7月建築本体工事の着工をし、2年間の継続事業で平成22年4月1日の利用開始を目指しているものでございます。
 
 次に主な提出案件のうち、平成20年度一般会計補正予算についてご説明申し上げます。
 
 今回の一般会計補正は、当初予算で措置できなかった経費や不足が見込まれる経費などを計上いたしました。補正額は1421万7000円でございます。この一般会計補正後の予算総額は736億4421万7000円となります。
 
 補正予算の主な事業でございますが、ひとつは「こころと命のサポート事業」です。これは「平塚市民のこころと命を守る条例」がこの7月1日に施行されることに合わせまして、庁内外の連携を深めるとともに、自殺防止に向けた市民の理解を深めるためのPR活動などに取り組む予算でございます。検討会の設置や、まずは取り組めるところからという意味で多重債務者相談員の設置もいたします。また、啓発用映画会の開催を考えております。
 
 補正予算の主な2つ目は、次期環境事業センター及び周辺地域整備事業でございます。この予算は900万円を見込んでおります。次期環境整備センターの入札公告を21年度に予定しておりますので、それに備えまして事業内容の説明書を作成するための基礎データといたします敷地測量や地質調査等を行うものでございます。
 
 主な3つ目は、教育指導事業です。これは予算額68万5千円です。小学校における英語活動を推進するために国がモデル指定をして取り組むこととなりましたが、平塚市内の松延小学校が情報交換等の「拠点校」として指定を受けましたので研究を行うものです。これは県内では9校、横浜、川崎を除いて9校が指定されているうちの1校として指定されたものでございます。
 
 次に債務負担行為の補正でございます。リサイクルプラザの施設運転管理委託における包括的民間委託事業に関するものでございますが、リサイクルプラザ工場部門の包括的民間委託に向けまして7月に事業者の公募を行うため債務負担行為を設定いたします。
 
 包括的民間委託によります財政負担軽減額は5億円程度と見込んでおります。期間は、平成21年度から平成35年度までの15年間。そのため債務負担行為の設定額は39億9000万円でございます。
 
 以上が今6月定例議会に提出いたします主な内容でございます。わたくしからの説明を終わります。
 
 

質疑内容の要旨

 
 

こころと命のサポート事業

Q記者:6月補正予算の中で「自殺防止の啓発活動」としていくつか挙げているが、検討会とはどのような内容か?
 
A財政課長:検討会につきましては、主に3つの検討会を予定してございまして、「情報と支援の検討会」ということで、様々な自殺者のデータ収集ですとか分析資料の収集等を行う部会。それから「精神医療検討会」ということで、一般市民向けのうつ病対策のリーフレット作成ですとか、具体的ケースの検討を行う。これは医療関係の専門の方も入れて行うものです。それから「多重債務者対策検討会」。多重債務の一時相談用のマニュアルの作成ですとか、具体的なケースの検討ということで、この3つの検討会が(資料に示した)「検討会」の構成でございます。
 
Q記者:検討会はいつごろつくるのか?
 
A市民部長:今回補正予算をお願いしてございますので、7月以降に設置をしてまいりたいと考えております。
 
Q記者:担当課は何課になるのか?
 
A市民部長:くらし安全課でございます。
 

東海大ル・マン参戦車両に市職員のメッセージ掲載

Q記者:ル・マン(車両)にはどんなメッセージを載せるのか?
 
A企画部長:ステッカーの大きさ等は相手方(東海大学)と細部は詰めておりませんけれども、これからこちらで(デザインを)完成させて向こうにお渡しして貼っていただくのですが、最終的なデザインも決定しておりませんので出来上がったところで、(記者の)皆様に見ていただくような機会を設けたいと思います。
 
Q記者:メッセージの文言は決まっているのか?
 
A企画部長:案としては「平塚スピリッツ」とかですね、一応案は出ているのですが、平塚をローマ字にするとか最終的な詰めがまだ出来ておりませんので…。「平塚スピリッツ」にというような話は出ておりましたけれども、最終的にもうちょっと詰めていきたいというところです。
 
Q記者:何人くらいの職員が賛同して、どれくらいの寄付金が集まったのか?
 
A企画部長:100人を超える職員で、「あずま会」等の会費も入れまして50万円が集まりました。
 
Q記者:(寄付をした)全員が東海大の出身者か?
 
A企画部長:いいえ違います。「あずま会」というのは東海大学のOBで平塚市に就職された方がつくっている会なのですが、その会が発起人となりまして市の職員にメールで投げかけたところですね、あずま会の会員も含めまして100人ちょっとですけれども寄付をしていただきました。
 
 
※定例市長記者会見における質疑内容を広報・情報政策課広報担当でとりまとめて掲載しています。
 
 

記者発表資料

 
平塚市
担当 行政総務課 行政管理担当
電話 0463-23-1111 内線2158
 
 

平成20年6月市議会定例会提出案件

 

提出案件

報告 8件(報告第 3号~第10号)
 
議案11件(議案第43号~第53号)
 

提出案件一覧

報告第 3号 専決処分の報告について
 
報告第 4号 継続費の逓次繰越しの報告について
 
報告第 5号 繰越明許費の繰越しの報告について
 
報告第 6号 財団法人平塚市開発公社の経営状況について
 
報告第 7号 平塚市土地開発公社の経営状況について
 
報告第 8号 財団法人平塚市生きがい事業団の経営状況について
 
報告第 9号 財団法人平塚市スポーツ振興財団の経営状況について
 
報告第10号 財団法人平塚市文化財団の経営状況について
 
議案第43号 平塚市特別職員の給与に関する条例の臨時特例に関する条例
 
議案第44号 特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例
 
議案第45号 平塚市営住宅条例の一部を改正する条例
 
議案第46号 平塚市勤労会館の設置及び管理等に関する条例の一部を改正する条例
 
議案第47号 平塚市放課後児童クラブ条例の一部を改正する条例
 
議案第48号 平塚市体育施設及び学校運動場夜間照明施設の設置及び管理等に関する条例の一部を改正する条例
 
議案第49号 工事請負契約の締結について 〔土屋地区汚水処理施設建設工事(土木・建築)〕
 
議案第50号 工事請負契約の締結について 〔中原公民館新築工事(建築)〕
 
議案第51号 工事請負契約の一部変更契約の締結について 〔東部ポンプ場改築工事(環境対策その2)〕
 
議案第52号 神奈川県後期高齢者医療広域連合規約の一部変更についての協議について
 
議案第53号 平成20年度平塚市一般会計補正予算
 
 

【主な案件】

平塚市特別職員の給与に関する条例の臨時特例に関する条例 (議案第43号)

 平塚市リサイクルプラザの火災(平成19年11月23日)による施設復旧に多額の費用を要することとなり、市財政に大きな負担となったことから、市長および副市長(環境部所管)の給料月額を減額するための特例を定める条例を制定します。
 
  • 市長   給料月額の10分の1(2カ月)
  • 副市長  給料月額の10分の1(1カ月)
 

4施設に指定管理者制度を導入 (議案第46~48号)

 平塚市勤労会館など4施設に指定管理者を導入します。今回の導入が実現すれば、市内公共施設への指定管理者導入は計18件。経費や職員の削減による財政健全化を図るとともに、市民サービスの向上を目指します。
 
  • 平塚市勤労会館
日曜・祝日を開館(年間約60日)して利用時間の拡大を図るとともに、人件費の抑制や業務見直しに伴うコスト削減を目指します。
 
  • 大野小学校放課後児童クラブ
市内4カ所目となる放課後児童クラブ専用施設を大野小学校敷地内に建設し、良好な保育環境の整備を促進します。夏休み期間中に着工し12月の利用開始を目指します。
 
  • 軟式庭球場・桃浜庭球場
軟式庭球場(田村)は一般開放時間を拡大(第1・3月曜日を開放)するとともに、公共施設情報システムを導入して利用者サービスを向上。また、両施設の職員を削減し、コスト削減を図ります。
 
  • 中原公民館新築工事 (議案第50号)
老朽化や施設の狭隘化が課題になっていた中原公民館(昭和47年建設)を解体し、同じ敷地内に建て替えます。環境や安全面に配慮するとともに、地域住民の生涯学習活動の拠点として活用できる機能を整備します。(平塚市御殿2-17-38)
 

≪中原公民館の主な特徴≫

ユニバーサルデザイン・バリアフリー化/エレベーターや自動扉の設置/周辺環境と調和した外観/太陽光発電/雨水貯留施設/駐車場約20台(うち身障者用2台)/耐震強度の向上
 
鉄筋コンクリート造(2階)/敷地面積1728.61平方メートル/総床面積927.35平方メートル
 
会議室(2)、大ホール、図書談話コーナー、和室、調理実習室、視聴覚室、階段、EV、便所(男・女・みんなのトイレ)、事務室
工事請負金額 269850000円(総事業費 474418000円)
 

≪新築工事スケジュール≫

平成20年5月 解体工事の着工、 7月 建物本体工事の着工(2か年継続事業)
平成22年4月 利用開始(予定)
 

平成20年度一般会計補正予算

今回の一般会計補正は、当初予算で措置できなかった経費や不足が見込まれる経費などを計上しています。
補正額 1421万7000円
(一般会計補正後の予算総額 736億4421万7000円)
 

【主な事業】

  • こころと命のサポート事業 (くらし安全課・906千円)
「平塚市民のこころと命を守る条例」の施行(7月)に合わせ、庁内外の連携を深めるとともに、自殺防止に向けた市民の理解を深めるためのPR活動を実施するなど、市民のこころと命のサポートに取り組みます。
 
 検討会の設置/多重債務者相談員の設置/啓発用映画会の開催
 
  • 次期環境事業センター及び周辺地域整備事業 (資源循環課・9000千円)
次期環境整備センター整備入札公告(21年度)に備え、事業内容の説明書作成に向けた基礎データーとする敷地測量、地質調査等を行います。
 
 敷地測量/地質調査(ボーリング3箇所)/道路詳細設計
 
  • 教育指導事業 (教育委員会指導室・685千円)
小学校における英語活動を推進するため、市立松延小学校を情報交換等の「拠点校」として、研究を行います。〔文部科学省の事業を受け、県内の9校(横浜、川崎を除く)が指定されています。〕
 

【債務負担行為補正】

 
リサイクルプラザ施設運転管理委託における包括的民間委託事業 (資源循環課)
リサイクルプラザ工場部門(缶、ビン類、ペットボトル、プラクル等)の包括的民間委託に向けて7月に事業者の公募を行うため債務負担行為を設定します。
 
 包括的民間委託による財政負担軽減額 5億円程度
 期間  平成21年度から平成35年度まで
 限度額 3990000千円

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