平塚市民病院の医療事故に係る和解案を受け入れ
平成20年6月16日
平塚市
担当 平塚市民病院 医事課入院担当 佐藤
電話 0463-32-0015 内線2132
平塚市民病院の医療事故に係る和解案を受け入れ
平塚市は、平塚市民病院で平成17年に発生した医療事故の損害賠償請求訴訟について、横浜地方裁判所小田原支部が示した和解案を受け入れることとし、6月市議会定例会に議案を追加提出します。
事故概要
平塚市民病院は平成17年2月上旬、市内在住の男性(当時64歳)に右眼白内障手術を行い、翌日に眼内レンズ整復再手術を施行し、その翌日退院としました。その後は眼科外来にて手術後の経過観察(3回受診)を行っていましたが、退院から9日目の夕方に症状が悪化。市民病院で眼内炎と診断し、再手術を検討するも満床のため、伊勢原市内の病院へ搬送。緊急手術を施すも視力は戻らず、右眼を失明しました。
※眼内炎
眼内に細菌などの病原体が進入し、眼の中が化膿することを眼内炎という。重症の場合には、毒素や血流途絶で網膜が破壊され失明に至る場合もありうる。
訴訟の経緯
平成17年10月 男性は「失明の原因は平塚市民病院での手術とその後の処置などに過失があった」として、平塚市に損害賠償を請求
平成18年 2月 男性の代理人弁護士を通じ、平塚市に損害賠償を請求
平成18年10月 横浜地方裁判所小田原支部に総額約2709万円の損害賠償請求を提訴
平成20年 3月 同地裁小田原支部から和解案提示
平成20年 6月 和解案を庁内で協議
原告男性の肉体的・精神的苦痛を考慮して受諾を決定
和解相手
平塚市内在住、男性、(当時64歳)
和解金額
1000万円
再発防止策
平成17年4月に策定した「平塚市民病院・説明と同意の指針」に基づき、患者様には治療方法とその利害得失について十分に説明し、理解を得るよう、再度、院内関係者に周知徹底を図り、再発防止に努めます。
病院概要
平塚市民病院 (石山直巳病院長) 平塚市南原1-19-1
昭和43年10月開設 506病床 20診療科