8月定例市長記者会見・平塚ゆかりの棋士と囲碁にちなんだまちの首長が集合 「囲碁サミット2008」を全国初開催

平成20年8月21日

 
 

平塚市側の説明

 
大藏律子市長:
 
【囲碁サミット2008を全国初開催】
 
 平塚ゆかりの棋士と囲碁にちなんだまちの首長が集合いたします「囲碁サミット2008」につきまして、その概要がまとまりましたのでご説明を申し上げます。
 
 まず開催の趣旨でございますが、全国で地域の中から囲碁を通じたまちづくりに取り組んでおります自治体の首長が集まり、各自治体独自の囲碁文化事業を報告しあう中から交流を深め、連携を深めると同時に各地域の囲碁文化振興を誓い合うというものでございます。
 
 主催は、平塚市、平塚市文化財団、平塚市教育委員会、湘南ひらつか囲碁文化振興事業実行委員会、並びに日本棋院でございます。
 
 共催は、秋田県大仙市、長野県大町市、埼玉県北本市、山梨県北杜市、京都府綾部市、広島県尾道市、宮崎県日向市でございまして、いずれも特色ある囲碁文化振興に取り組んでいる自治体でございます。協力は関西棋院でございます。
 
 日時と場所でございますが、本年10月11日土曜日、午後2時から平塚市中央公民館で開催いたします。なお、翌12日日曜日は「第13回湘南ひらつか囲碁まつり1000面打ち大会」が開催されることになっております。
 
 この(囲碁サミットの)内容でございますが、第1部は地域の囲碁文化事業の交流として、シンポジウム形式で進行いたします。司会は小川誠子六段。助言者として大竹英雄名誉碁聖、梅沢由香里女流棋聖、医学博士の金子満雄先生をお迎えいたします。
 
 棋士の先生方は、平塚ゆかりの木谷門下で「湘南ひらつか囲碁まつり」でも御馴染みの皆様でございます。また、金子先生は浜松早期認知症研究所の所長であり、金子クリニック院長を務められていられる早期認知症の権威者でございます。「囲碁はボケ予防の妙手」等の著書も多数執筆されておられる先生でございます。
 
 このシンポジウムの前段で、梅沢女流棋聖と金子満雄先生に「囲碁の魅力や効能」等につきまして、ご講演をいただく予定となってございます。
 
 第2部はアトラクションといたしまして、落語家の柳家小さん、桂歌助をお招きして囲碁を題材とした噺を披露していただくこととなっております。
 
 また、関連事業でございますが、中央公民館の4階小ホールにおきまして、子どもたちを対象といたしました参加・交流型イベント「子ども囲碁ひろば」等を並行して実施いたします。
 
 「子ども囲碁ひろば」では、参加自治体の小中学生によりますインターネットを利用した「ジュニアインターネット親善囲碁対局」や、昨年、中学3年生でプロ棋士となりました平塚出身の金沢真初段ほか、3名のプロ棋士をお迎えいたしまして「多面打ち指導碁」、また19級以下級位認定大会も兼ねます「十三路盤囲碁大会」を開催いたします。
 
 一方、来場者の方が気軽に参加できる催し物として「ふれあい対局コーナー」の開設、詰碁に挑戦コーナー、梅沢由香里女流棋聖・金沢真初段との握手会を企画しております。
 
 また、「囲碁を通じた交流会」といたしまして、出演者等を対象とした交流対局、指導碁等も予定してございます。
 
 最後になりますが、「日本の囲碁を地域から」のメッセージのとおり、このたびの「囲碁サミット」を契機といたしまして、ここ平塚の地から囲碁文化振興を全国に発信するとともに、招聘いたしました自治体との交流・連携を深めまして、新たな囲碁文化を創造する飛躍の場にしたい、そう考えているところでございます。
 
 以上が、「囲碁サミット2008」のご説明でございます。
 
 

質疑内容の要旨

 
【囲碁サミット2008を全国初開催】
 
Q記者:小中学生の囲碁対局は何人ぐらい参加する予定か?
 
A市民部長:インターネットによる対局の件ですか?
 
Q記者:はい。
 
A市民部長:これは現在、各市に照会いたしまして、(サミットに参加する)3市からご意向をいただいてございます。広島県の尾道市、埼玉県北本市、長野県大町市でございます。基本的には、各市5人の子ども達をお願いしたいということで、合計15人を予定してございます。本市におきましては、すでに広報で募集をしてございますが、30人を定員に現在募集中でございます。
 
Q記者:トーナメント方式なのか?
 
A市民部長:いや、ちょっと時間もかかりますので、多分、一局の対局になってしまうのかなと思います…はい。平塚市の子どもたちも多いわけでございますので、あるいは状況によっては交代でとか、早く終わったところはもう1局とかいう感じになってくるのかというように考えております。
 
Q記者:多面打ちの指導碁は何人ぐらい参加できるのか?
 
A文化・交流課長:盤を20ぐらい用意します。棋士の方は4名です。
 
A市民部長:(参加者は)81名です。
 
Q記者:(10月)11日の土曜日にサミットが開かれるが、これまで毎年行っている(囲碁まつりの)1000面打ち大会はどうなってるのか?
 
A市長:その(囲碁サミットの)翌日でございます。
 
Q記者:12日に行うのか?
 
A市長:はい。
 
Q記者:その概要は決まっているのか?
 
A文化財団職員:1000面打ち(大会)の概要ですが、10月12日、今お話がありましたように囲碁サミットの翌日、例年通り、中心商店街のパールロード商店街のところに、碁盤を500面並べまして、500面打ちを2回やるという形で午後1時から予定をしております。
今、話がありましたように、指導棋士は81人。現在募集中でございまして、9月19日まで全国に応募の請求をしています。
 
Q記者:囲碁サミットをイベントとして終わらせるのではなく、ボケ防止や子どもの能力開発などについても関連付けるべきだ。この企画への教育委員会の関わりはどうなっているのか?
 
A市長:今回も囲碁サミットを開くのに先駆けて、教師たちに対して教育研究所で囲碁の初級教師の講習会とか、それから囲碁指導をするときの指導のあり方とかそういう研修会もすでにやらせていただいております。したがって、その知識をもって各学校で子どもたちへの囲碁指導、囲碁人口を増やすということにつなげていきたい、ということでございます。
 
A市民部長:詳細をお話させていただきますが、教育委員会の指導室におきましては「生き方を学ぶ講習会」というのがございますが、こちらに棋士を招いて囲碁の魅力を紹介していただくというような事業を、10月の開催に向けて現在調整中でございます。教育研究所におきましては、夏季の休業期間中に、ただいま市長からご説明をいたしましたとおり教職員を対象に囲碁教室を開催いたします。これは、初心者・経験者の両方でございます。それから、社会教育の部門におきましては、地区の公民館で大変活発に活動されてございますけれども囲碁教室をさらに推進をしていきたい、あるいは囲碁サークルのPRをして地区対抗の囲碁大会などへの協力もしていきたい、というふうな取り組みをいたしてございます。
 
A文化・交流課長:さきほどの発言で「多面打ち指導碁」の関係ですけれども、参加者が81人と申しましたのは、参加者60人。それプラス、プロ棋士が4名でございます。
 
A市長:度々の変更で申し訳ございません。先ほどもご意見を頂だいいたしましたように、「サミットを契機に平塚の囲碁文化をどう振興させていくか」ということに力点を置き、「囲碁文化発祥の地ひらつか」ということを全国的に知っていただき、しかも、その知っていただいたものに相当するような中味の充実で、子どもの思考力ですとか判断力ですとか、あるいは高齢者の認知症予防とか…そういうものに効果的に資することができるような囲碁教育、それから囲碁人口の裾野を広げるということをサミットを契機に、さらなる努力をしていくまちになりたい、そんなふうに思っております。
 
 
【防災行政用無線の改善】
 
Q記者:市の防災無線では、毎週1回くらい認知症のお年寄りが行方不明になったという内容の放送が流れるが、毎回、スピーカーの音が割れて聞こえない状況だ。事故に遭ったり川に落ちたりする高齢者が相次ぐ中、多くの市民が行方不明者に関心を寄せているはず。スピーカーの音をさらに良くするなどの改善が必要だと思うが、市長はどう思うか?市長(の自宅で)はよく聞こえているか?
 
A市長:はい。よく最近聞こえるようになりました。それは、(スピーカーの)向きを変えるとかいろいろなことをやった結果だと思いますが…
 
Q記者:向きを変えれば聞こえるようになるのか?
 
A市長:いえいえ、わたしの所(自宅周辺)がそうなったというだけで…
 
Q記者:市長のところは向きを変えてくれたのかもしれないが、他の場所もただ流すだけでなく、職員による調査や町内会長さんに聞き取るなどして放送状況を確認するべきだ。市民が捜索に協力しようとしても、それに応えるだけの体制がなければ高齢者の事故は減らない。様々な事業に予算をかけるのもいいが、身近なところの改良も必要だと思うがどうか?
 
A防災危機管理課長:防災行政用無線の関係につきまして、今現在「子局」、こちらの方は(市内に)124カ所あります。ただ、記者がおっしゃるように聞きづらい所、最近建物もたくさん建って、それが障害になっているケース、こういうところもだんだん都市化に伴って増えてきている。わたしどもも、こういった「聞き取りづらい」等につきましては電話で受けますと、現地の確認等をさせていただくのと同時に、それらの改善につきましては保守点検業者に委託をいたしまして改善に努めております。スピーカーの向き等によりますけれども、概ね300メートルから500メートルくらいということを想定して聞き取れるように、ということに努めております。
 
Q記者:聞き取れると言っても、耳を澄まして聞かなければならないというのは問題だ。街中を歩いている大半の人が聞こえる声で放送を流せば、注意深く探したりもするだろう。業者任せにせず、実際に職員が対応するべきだと思うがどうか?
 
A危機管理課長:今のご意見を踏まえたかたちの中で、実は昨日もお年寄りの迷子のお知らせをしたときに同じような内容の電話を受けております。聞き取りづらい中で「男性ではなく女性の声にしたらどうか」というようなご意見もいただいておりますので、それらについては、こちらの方としても今のご指摘も含めたかたちの中で検討してまいりたいと思っております。
 
Q記者:わたしの所も2つのスピーカーの真ん中あたりにあるのか、音がダブる。言葉がずれて聞こえてくるので、結局何を言っているのか理解できない。また、高齢者の徘徊対策として、警察や市内のタクシー会社、市役所、コンビニエンスストアなどが連携したネットワークなどは構築されているのか?
 
A危機管理課長:音が重なってという部分は、ひとつには124ある(放送設備の)中で(放送のタイミングを)2つに分けておりまして、まずひとつ流して時間差をおいて流すという方法で行っているということが1点です。それと、音の跳ね返りというのが最近出てきております。だいたい1つの無線でスピーカー4つ、ストレート型、長く距離を届けるのと、広くというかたちでラッパ型の2機種ありますけれども、音が跳ね返ってしまってダブって聞こえるようなこともあります。それらについては向きを変える等の努力はさせていただいております。
 それから、各ネットワークとの連携なんですけれども、高齢者の徘徊等に関しましては、「徘徊SOS」というようなシステムの中で、警察、それからタクシー業者…ちょっと今記憶がさだかではないのですけれども、「徘徊SOS」ということの中で関係機関との連携に努めています。
 
Q記者:今は、消防の活動も火を消すより救急出動の方が断然多く、市民もその活動に期待している。防災無線も地震などの災害時には、声が割れていても必死になって聞くだろう。だが、市民生活に直結するような内容を防災無線で流すのであれば、その実態に合わせて改善していく必要がある。警察の調べでは神奈川県内で毎年約120人が事故等で亡くなっている。平塚市内でも多くが該当するはずで、捜索案内は他人事ではなく取り組むべきだと考えるが、どう思うか?
 
A市長:はい。ご意見を参考にしながら…市民から聞こえにくかったとかいろいろ苦情をいただきますと、その現場に行って確認をさせていただくとかやっておりますが、もっと鮮明に聞き取れるような方法が、今のやり方だけではなくて、機種を変える、スピーカーを変えることで可能なのかどうか…、そんなことも検討させていただきたいと思います。
 
 
定例市長記者会見における質疑内容を広報・情報政策課広報担当でとりまとめて掲載しています。
 
 

記者発表資料

 
平塚市
担当 市民部 文化・交流課 文化振興担当
電話 0463-32-2235
 
 

平塚ゆかりの棋士と囲碁にちなんだまちの首長が集合
囲碁サミット2008 を全国初開催
各地の取り組みを紹介し、囲碁文化振興を全国発信

 
 
 囲碁を通じたまちづくりに取り組む自治体の首長や平塚ゆかりの棋士が一堂に会し、囲碁による文化振興などについて語り合う「囲碁サミット2008」を全国初開催します。
 サミットでは、各地の囲碁文化振興事業を紹介して交流を深めるシンポジウムや未来の棋士を目指す小中学生向けの「子ども囲碁広場」などを実施。"囲碁のまちひらつか"から、新たな囲碁文化創造を全国に発信します。
 
 主催
 平塚市 (財)平塚市文化財団 平塚市教育委員会 湘南ひらつか囲碁文化振興事業実行委員会 (財)日本棋院
 
 共催
 秋田県大仙市 長野県大町市 埼玉県北本市 山梨県北杜市 京都府綾部市 広島県尾道市 宮崎県日向市
 
 協力
 (財)関西棋院
 
日時  平成20年10月11日(土) 午後1:30開場 2:00開演
 
会場  平塚市中央公民館 (平塚市追分1-20)
 
入場料  無料 
 

第1部 地域の囲碁文化事業の交流(シンポジウム)

 
司会
 小川誠子 六段 (日本棋院)
 
助言者
 大竹英雄 名誉碁聖 (日本棋院)
 
 梅沢由香里 女流棋聖 (日本棋院)
 
 医学博士 金子満雄 (金子クリニック院長、浜松早期認知症研究所長)
 
出演者
 秋田県大仙市 (佐々木勇 大仙子ども囲碁普及指導者会会長)
 
 長野県大町市 (牛越徹 市長、日下久生 アルプス囲碁村推進協議会会長)
 
 埼玉県北本市 (石津賢治 市長)
 
 山梨県北杜市 (白倉政司 市長)
 
 京都府綾部市 (四方八洲男 市長)
 
 広島県尾道市 (加納彰 副市長)
 
 宮崎県日向市 (黒木健二 市長)
 
 神奈川県平塚市 (大藏律子 市長)
 

第2部 アトラクション(落語) 

 
出演  柳家小さん(六代目)   桂 歌助
演目  囲碁にまつわる噺など
 
【タイムスケジュール】(予定)
 
=第1部=
14:00~  開演あいさつ(平塚市長・大竹名誉碁聖・平塚市議会議長)
14:10~  助言者(金子医学博士・梅沢女流棋聖)からの基調講演
14:40~  各地の取り組み事例紹介
15:20~  討論
15:40~  まとめ・サミット宣言
        ~休憩~
=第2部=
16:00~  落語(囲碁にまつわる噺など)
 
 
囲碁サミット関連事業
 
  • 子ども囲碁ひろば
 
ジュニアインターネット親善囲碁対局
参加自治体の小中学生によるインターネットを利用した囲碁対局を実施し、それぞれの地域の親善を図ります。15:00以降はネット対局体験コーナーとして開放。
13:00~15:00(申込制)
 
多面打ち指導碁
金沢真初段ほか3名のプロ棋士による多面打ち指導碁
13:30~16:45(申込制・当日参加可)
 
十三路盤囲碁大会(19級以下級位認定大会)
13:30~16:30(申込制)
 
ふれあい対局コーナー
来場者が自由に対局できるコーナー
13:00~17:00(参加自由)
 
詰碁に挑戦
15:00~17:00(参加自由)
 
梅沢由香里女流棋聖・金沢真初段の握手会
16:45~(参加自由)
 
  • 囲碁を通じた交流会
 
出演者等を対象とした交流対局、指導碁等
16:00~
 
  • 囲碁サミットのチラシ写真