平成20年 火災・救急・救助の発生状況【速報】

平成21年1月5日


平塚市
担当 消防本部 消防救急課 救急救命担当
電話 0463-21-9729
 

火災件数は23件増、円滑な周産期搬送の実態顕著
平成20年 火災・救急・救助の発生状況【速報】

火災発生状況の概要

                                                       

平塚市内で平成20年に発生した火災件数は、前年比23件(30.2%)増の99件でした。
出火原因は、放火などの不審火が9件増加。天ぷら鍋等が原因のコンロ火災も9件増えましたが、火災による死者は4人減少しました。
市民や自主防災組織との連携による防火パトロールの強化を図るとともに、住宅用火災警報器の普及拡大を目指します。

特徴

  • 火災件数は前年比23件(30.2%)増加
  • 原因別発生状況は「放火」「タバコ」が依然上位に位置し、「コンロ」は前年比9件(8%)増加
  • 死者、負傷者はともに減少。損害額、全焼戸数は増加
(1)火災件数
  平成20年 平成19年 平成18年
件数 99 76 102

(2)原因別発生状況
  平成20年 平成19年
順位 原因 件数 割合 原因 件数 割合
1位 放火(疑い含む) 28 28% 放火(疑い含む) 19 25%
2位 タバコ 16 16% 電気関係 10 13%
3位 コンロ 14 14% タバコ 10 13%

(3)状況比較
  死者数 負傷者数 損害額(千円) 全焼戸数
平成20年 3 13 317430 17
平成19年 7 16 217226 13
増減 4減 3減 100204 4

救急出場状況の概要

                                                       

平成20年の救急出場件数は前年比412件(3.5%)減少し、1万1268件になりました。
周産期搬送の病院収容依頼は2回目の依頼で収容したケースが2件あったものの、それ以外は、1回の収容依頼で受け入れられました。いずれのケースも現場滞在時間は30分以内。医療機関と救急隊との連携が、妊産婦の的確な搬送体制を築いています。
収容時間別では、30分以内の搬送が66.6%を占め、搬送の平均所要時間は平成19年中の全国平均と比べ5.4分短縮を達成。消防隊と救急隊が同時に出動する救急支援(PA連携)は過去最高の2282件に上り、高度な救急搬送体制が確立されています。

特徴

  • 救急出場件数は前年比412件(3.5%)減少。背景には救急車の適正利用の広報及び応急手当の普及啓発により、救急車適正利用の認識が高まっているものと推測しています。
  • 周産期搬送者数は市内及び隣接の医療機関で収容し、搬送所要時間の短縮化が図られています。
  • 救急支援出場(PA連携)件数は497件増加。年々増加傾向にありますが、救急隊、消防隊との連携の充実により、円滑な救急活動が確立されています。 
(1)救急出場件数
  平成20年 平成19年 平成18年
件数 11268 11680 11323

 

(2)救急事故種別件数
  平成20年 平成19年
順位 事故種別 件数 割合 事故種別 件数 割合
1位 急病 6907 61% 急病 7250 62%
2位 交通事故 1566 13% 交通事故 1678 14%
3位 一般負傷 1520 13% 一般負傷 1454 12%

(3)収容所要時間別搬送者数の割合(覚知から病院収容までの所要時間)
時間 平塚市(平成20年) 全国(平成19年)
10分未満 0.1% 0.3%
10~20分 12.3% 13.6%
20~30分 54.2% 35.7%
30~60分 32.6% 44.1%
60~120分 0.8% 6.0%
120分以上 0% 0.3%
平均時間 28.0分 33.4分

 

(4)収容管区別搬送者数
  平成20年 平成19年
管区 搬送者数 割合 搬送者数 割合
市内医療機関 8608 81% 8707 78%
隣接市町村 1717 16% 2058 19%
市外その他 288 3% 362 3%

(5)医療機関別搬送者数
 

平成20年

平成19年
病院名 搬送者数 割合 搬送者数 割合
平塚市民病院 3797 35.8 4013 36.1
平塚共済病院 4546 42.8 4251 38.2
済生会平塚病院 265 2.5 443 4.0
大磯東海大学病院 650 6.1 736 6.6
伊勢原協同病院 108 1.0 116 1.0
茅ヶ崎徳洲会病院 177 1.7 246 2.2
伊勢原東海大学病院 782 7.4 960 8.6
その他の医療機関 288 2.7 362 3.3
合計 10613 100 11127 100

(6)周産期搬送者数
管区 搬送者数 割合
市内医療機関 22 64.8%
隣接市町村 6 17.6%
市外その他 6 17.6%

(7)周産期搬送に係る病院収容依頼回数
問合せ 件数
1回 32
2回 2
3回 0

(8)救急支援出場状況
  支援件数 割合
20年 2282件 20.25%
19年 1785件 15.28%
18年 1225件 10.81%

救急支援=CPA患者、高層階、幹線道路での災害に消防隊が救急隊と同時出動すること。

救助隊出場状況の概要

                                                       

平成20年の救助出場件数は前年比19件(12.4%)増172件でした。
火災発生件数が増えたことに伴い、救助隊の出動回数も増加。一方で、水難事故への出場件数は10件に減少しました。ただ、遊泳中の事故が全体の6割を占め、引き続き河川や海岸での注意喚起に取り組んでいきます。
救助隊員は、複雑多様化する救助事案に対応するため、消防隊・救急隊との連携を強化するとともに、あらゆる災害に迅速かつ柔軟に対応できるよう、昼夜訓練に励んでいます。

特徴

  • 救助出場件数は前年比16件増加
  • 水難事故は前年比7件減少
(1)救助出場件数
  平成20年 平成19年 平成18年
件数 172 153 190

(2)救助事故種別件数
  平成20年 平成19年
順位 事故種別 件数 割合 事故種別 件数 割合
1位 火災 56 32% 火災 44 28%
2位 交通事故 17 9% 交通事故 29 18%
3位 建物等による事故 13 7% 水難事故 17 11%

(3)水難救助出場件数
  平成20年 平成19年 平成18年
件数 10 17 11

 

(4)水難事故種別件数
  平成20年 平成19年
順位

事故種別

件数 割合

事故種別

件数 割合
1位 遊泳中 6 60% 遊泳中 5 29%
2位 自損 2 2% 船舶 5 29%
3位 その他 2 2% 自損 4 23%

市民が安心・安全に暮らせるまち「ひらつか」を目指し、災害の未然防止に努めるとともに、発生時には市民と協力し合い、被害を軽減するための知識、技術をこれからも高め、各種災害に対応していきます。

平成21年1月1日から4日までの間、餅による窒息事故は1件でしたが、命に別状はありませんでした。