4月定例市長記者会見・平塚産の花を広める「花伝道師(花育ボランティア)」デビュー

平成21年4月24日

平塚市側の説明

 
大藏律子市長:
 みなさんおはようございます。まず、平塚産の花を広める花伝道師(花育ボランティア)のデビューについてご説明を申し上げます。
 この前に飾っている花が、後ろの展示物が、この関係の資料でございます。
 まず、花育ボランティアというけれども、花育とは何ぞやということですけれども、草花には、癒し、情操の向上、地域のコミュニケーションの創造などといった多様な機能がありますが、そこに着目をいたしまして、花きを教育や地域活動に取り入れる取り組みを「花育」と申しております。近年、「花育」は、全国各地で活発な活動が取り組まれるようになっております。
 では、平塚市の取り組みでございます。花き生産の盛んな平塚市では、農業理解促進事業の一環としまして花育に取り組み、平成20年2月から地元花き生産者と農水産課が協働で活動をしてまいりました。この活動をより活発にしようとの思いから、平成21年2月に花育の市民ボランティアを募集いたしました。
 生産者と行政との協働事業からはじまりましたが、市民ボランティアが加わることで、3者が協働して推進することになります。これは、平塚市の独自のスタイルでございます。この3者が協働で花育を進める活動は、県内では初の試みです。
 では、花伝道師(花育ボランティア)についてでございますが、募集によって集まった花育ボランティアは17名で、全員が女性です。2月の下旬から、花き生産者を講師にしまして、市内の温室めぐりや生産者との交流を通じ、花の種類や育て方など、また、押花の作り方など、様々な花育に関するトレーニングを積んでまいりました。
 花育ボランティアのデビューについてです。4月27日(月)から3日間開催されます緑化まつりで花育普及のデビューをいたします。
 緑化まつりでは、生産者の花育グループで先にできておりました「フラワーチルドレン」と共に、来場者に平塚産の花の魅力を体験してもらおうと「エッグポマンダー」作りの講師をいたします。
 皆さんのテーブルに置かせていただいたのがエッグポマンダーでございます。
 今回作成いたしますエッグポマンダーは、市民ボランティアが卵の殻を集め、下準備をし、バラ生産者がポプリを製作し、提供したものでございます。この押花の花は、花き生産者が提供したものや平塚の野草を採取して下準備をしております。この後ろに野の花カードというものがございますが、これらの平塚の野の花が回りに飾られているというものでございます。
 エッグポマンダーは、すでに皆さんのお手元にもございますように、卵の殻にポプリを入れて、押花で装飾するクラフトでございます。もともとはヨーロッパで普及したものでございまして、現在でも欧米の家庭では、オレンジや小型のリンゴにクローブをびっしりと刺していい匂いのポマンダーが作られ愛されているそうでございます。
 この花伝道師(花育ボランティア)の今後の活動でございますが、今後は心豊かな子どもたちを育んでいこうとの思いから、保育園での押花体験教室を通しまして、幼児期から花や緑に親しみ、育てる機会を提供していきます。また、生産者との協働のイベントを開きまして平塚産の花の魅力をPRし、花や緑を世代間交流や地域のコミュニケーションを深めるきっかけにすることを提案していく、また、そのほかに温室ツアーの企画や企画商品の開発なども行っていこうとしております。
 手始めに、まず大神保育園で押花教室の開催が予定されております。また、二つ目には平塚市恒例の「湘南ひらつかフラワーシティ」で生産者が提供した花で作った押花カードを展示いたします。これら5月から6月に向けた取り組みがすでに決まっているものでございます。
 以上が、花育ボランティアのデビューについてのわたくしからの説明でございます。
 

質疑内容の要旨

 
Q記者:基本的なことなんですけれどもポプリとはなんですか。
A農水産課担当者:ポプリとは花びらを乾燥させたものでして、主に香りを楽しむために作られております。

Q記者:日本語で訳すとどう言うのか。ポプリといって一般の人はわかるのか。
A農水産課担当者:ドライフラワーに近いです。乾燥させたものなんですけども。

Q記者:わかりやすい言葉でないと困ります。それからポマンダーとはなんですか。ポマンダーとは一般に普及した言葉なんですか。
A経済部長:エックポマンダーというのは、まだこれから広まっていくような言葉だと思いますけれども。物の名前ということで考えていただければよろしいのではないかと思います。お手元にある物なのですけれども。
A市長:可能な限り多くの方にわかるような表現にさせていただきたいと思います。ポプリというのを固有名詞的に、最近では多くの方々、特に女性たちにはポプリで通用する言葉になっているかと思います。ポマンダーは、あまり私も知りませんでしたが、ポマンダーという固有名詞として日本にも入ってきているようでございます。

Q記者:花伝道師は17人ですけれども、応募した人全員なんですか。
A農水産課担当者:21人説明会に参加していただきまして、そのうち都合が合った方が17名参加しています。
A経済部長:事前の説明会をやりまして、そのときには21名の方がいらっしゃったんですけれども、最終的にご参加いただけたのが17名ということになります。

Q記者:このボランティアは、5月の予定なんかは決まっているようですけれども、大体どのくらいのペースでボランティア活動をしていくのか。また、この17人で打ち止めということなのか、今年度以降もボランティアを募ってどんどん増やしていくのか。そのあたりをお聞きしたい。
A農水産課担当者:まず一つ目の質問ですが、今後1月に1回ぐらいのペースで、まずは保育園、大神保育園の続きで、ほかの保育園でも押し花等の体験活動を実施して行く予定です。それから、今後、人を増やしていくかということですけれども、また、これから募集をかけて人数を増やしていく予定でございます。

Q記者:それはある程度目途というのはあるんですか。
A農水産課担当者:まず活動の規模というのが、スタートしたところなので、半年ぐらいたって必要人数というのを、こちらで考えまして、それから募集をかけるということになります。だいたい1期生、2期生というイメージで、だいたい1年サイクルで募集をかけていく予定でございす。

Q記者:17名の年齢は、いくつからいくつですか。
A農水産課担当者:30代から60代の女性となっています。

Q記者:一番多い年代は。
A農水産課担当者:50代後半から60代が一番多い年代で、30代は2~3名です。

Q記者:基本的なことですいませんが、「花き生産」とは器のことなんですか。
A農水産課担当者:「花き」の「き」というのは草という意味がございまして、旧字(卉)で難しい字で、最近では平仮名で表現されているんですけども、草花の花という意味で「花き」というふうに呼んでいます。

Q記者:いろいろある中で、なんでエッグポマンダーというのを作るのか。
A農水産課担当者:前回、押し花というのをやったのですが、押し花ばかりだとあまり目新しさがないので、いろいろ研究を重ねまして、その中で欧米ではこのようなものがつくられているということを発見いたしまして、このエッグポマンダーを作ることになりました。

Q記者:要するに目新しいものということですか。
A農水産課担当者:はい。
 
※ 定例市長会見における質疑内容を広報・情報政策課広報担当でとりまとめて掲載しています
 
 

記者発表資料

平塚市
担当 農水産課 農政・営農担当
電話 0463-35-8103
 

県内初、花き生産者と市民ボランティアの協働

平塚産の花を広める「花伝道師(花育ボランティア)」デビュー

 
花育とは
 草花には、癒し、情操の向上、地域のコミュニケーションの創造などといった多様な機能があります。そのことに着目して、花きを教育や地域活動に取り入れる取り組みが「花育」です。近年、この「花育」は、生花店によるアレンジメント講習や、生産者による花の栽培講習など、全国各地で活動が行われるようになりました。
 
平塚市の取り組み
 花き生産の盛んな平塚市では、農業理解促進事業の一環として花育に取り組み、平成20年2月から地元花き生産者と農水産課が協働で活動してきました。この活動を多くの市民の意見を取り入れながら、より活発にしようと、平成21年2月には花育を広めるための市民ボランティアを募集しました。
 当初は、生産者と市(行政)との協働事業から始まりましたが、市民ボランティアが加わることで、3者が協働して推進することになります。これは、平塚市の独自のスタイルで、市と地元花き生産者と市民ボランティアが協働で花育を進める活動を始めるのは、県内初の試みです。
 
花伝道師(花育ボランティア)
 募集によって集まった花育ボランティアは17名で全員女性です。2月下旬から、花き生産者を講師に、市内の温室めぐりや生産者との交流を通じ、花の種類、栽培方法から、押花の作り方など、様々な花育に関するトレーニングを積んできました。 
 
緑化まつりでデビュー
 花育ボランティア・花伝道師が、4月27日(月)から始まる緑化まつりで花育の普及に向けてデビューします。
 緑化まつりでは生産者の花育グループ「フラワーチルドレン」と共に、来場者に平塚産の花の魅力を体験してもらおうと「エッグポマンダー」作りの講師をします。
 今回作成するエッグポマンダーは、市民ボランティアが卵の殻を集め、下準備し、バラ生産者がポプリを製作し、提供したものです。押花の花は、生産者提供の花と平塚の野草を採取して下準備をしています。
 
 エッグポマンダー
  卵の殻にポプリを入れ、押花で装飾するクラフト。もともとは金・銀・象牙などでできた型の中に香料の練り物やハーブを詰めて作られ、疫病や魔よけのおまじないとして、または匂い消しのために持ち歩かれていたもの。現在でも欧米の家庭では、オレンジや小型のリンゴにクローブをびっしりと刺したいい匂いのポマンダーが作られている。
 
今後の活動
 今後は、心豊かな子どもたちを育んでいこうと保育園等での押花体験教室を通して、幼児期から花や緑に親しみ、育てる機会を提供していきます。また、生産者との協働のイベントを開いて平塚産の花の魅力をPRし、花や緑を世代間交流や地域のコミュニケーションを深めるきっかけにすることを提案していくほか、温室ツアーの企画や、企画商品の開発などを行っていきます。
 
大神保育園で押し花教室を開催
 日時 5月15日(金)、29日(金)午前9時30分~11時30分
 
「湘南ひらつかフラワーシティ」で生産者提供の花で作った押花カードを展示
 日時 5月28日(木)~6月2日(火)
 会場 ひらつか市民プラザ