平塚市民病院の医療事故に係る和解案を受け入れ 9月市議会定例会に追加議案を提出

平成21年9月9日

平塚市
担当 平塚市民病院 医事課長 小林
電話 0463-32-0015 内線2132
 

平塚市民病院の医療事故に係る和解案を受け入れ

9月市議会定例会に追加議案を提出

 
 平塚市は、平塚市民病院で平成15年に発生した医療事故の損害賠償請求訴訟について、横浜地方裁判所が示した和解案を受け入れることとし、9月市議会定例会に議案を追加提出します。
 
和解相手 平塚市内在住、男性(当時39歳)、調理師
 
和解金額 437万799円
 

事故概要

 平塚市内在住男性が平成15年2月13日、猫に右手親指を咬まれ化膿してきたため、翌々日の15日(土)に平塚市民病院の救急外来を受診、整形外科医の診察を受け、右親指の蜂(ほう)窩(か)織(しき)炎(えん)と診断された。

 その後、7回の外来通院で採血検査、患部の切開、排膿、洗浄、抗生剤投与、消毒を続けていたが、同年3月19日に化膿性骨髄炎の診断に至り、即日入院、翌日に手術、同年4月10日退院となった。
男性の右親指は第一関節が動かなくなり、身体障害者2種6級の認定を受け、平成15年9月18日、身体障害者手帳が交付された。

 化膿性骨髄炎 骨のなか(骨髄)に細菌が侵入して、化膿性の炎症を起こすもの
 

訴訟の経緯

平成18年1月 男性の代理人弁護士が平塚簡易裁判所に損害賠償請求調停を申し立て

平成19年2月 調停不成立により調停終了

平成19年3月 原告側が横浜地方裁判所に総額3406万円余の損害賠償請求を提訴

平成21年7月 同地裁から和解案提示

平成21年8月 和解案を庁内で協議。原告男性の肉体的・精神的苦痛を考慮して受諾を決定