“感動”を描き、“自由”を求めて 堀文子展開催

平成22年10月5日

平塚市
担当 美術館 学芸担当 勝山
電話 0463-35-2111
 

“感動”を描き、“自由”を求めて
堀文子展開催

 
 堀文子(ほりふみこ 1918-)は美術を志して75年、現在も活発な制作活動を行い、自分が感動した花や自然、動物たちの姿を女性らしい細やかな感性で描いてきました。
 現在の女子美術大学在学中の1941年、新しい日本画をめざす新美術人協会に出品し、戦後も創造美術、新制作協会日本画部、創画会と常に革新的なグループに属し、新しい日本画の創造に邁進し、受賞を重ね、注目を浴びました。1952年には第2回上村松園賞を受賞しています。
 アンリ・ルソーなどの影響を受けた洋風表現ののち、1961年から3年に及ぶ欧米、メキシコ旅行以後はしだいに日本の風土を見つめ、イタリア・トスカーナでの生活、ヒマラヤやアマゾンなど辺境各地での感動は、旧来の日本画にない技法や自由なテーマによる清新な作品に昇華してきました。また、67年以降は、大磯にアトリエを構え、現在も同地で制作を続けています。近年は顕微鏡でのぞく微生物の世界や切り絵にもどん欲な作家魂をのぞかせ、90歳を超えてなお旺盛な創作活動を展開しています。
 一方社会的にも自立した女性作家の先駆けとして幾多の困難をのりこえ、自我を確立した女性としての箴言や人生観は大きな憧憬を集めています。
 堀は大磯に居を構え、足かけ43年となります。作品には大磯や湘南で取材した作品も多く、87年には神奈川文化賞を受賞しています。湘南の美術をテーマとする当館では、取り上げるべき代表作家のひとりです。
 本格的な堀文子展は関東では2004年以来6年ぶりとなり、公立美術館としては初めての開催となります。初期から現在にいたる代表作、絵本原画など80点の作品によって、多彩な活躍をみせる堀文子の画業の全貌をご堪能ください。
主催 平塚市美術館
 

会期 平成22年10月9日(土)~11月23日(火・祝)までの39日間
 

開館時間 午前9:30~午後5:00(入館は午後4:30まで)
 

休館日 毎週月曜日。※ただし10月11日(月・祝)は開館し、翌日休館。
 

場所 平塚市美術館(平塚市西八幡1-3-3)
 

作品数 日本画80点
(主な出品作 「流れゆく山の季節」1990年ほか)
 
観覧料 一般800(640)円 

高大生500(400)円
 

()内は20名以上の団体料金
中学生以下、毎週土曜日の高校生は無料
各種障がい者手帳の交付を受けた方と付添1名は無料
65歳以上で、平塚市民の方は無料、市外在住の方は団体料金
インターネット割引券 をご利用いただくと割引になります

 
  • 流れゆく山の季節の写真

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